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「その人たちは操られているだけだから乱暴にしちゃだめだ!」

「あれはダメ、これはダメってめんどくせえなあ!」

「落ち着け!伊之助!今はこの場を乗り切って早くなまえを探すぞ!」

「分かってるが、あいつの気配が全く感じねえんだよ!ここら辺にはもういねえんじゃねえのか?!」

炭治郎と伊之助はなまえの姿を追いかけ山の中に入ったが糸に繋がれた隊員たちの相手をしており、前に進めずにいた

「確かに気配はないけど微かになまえの匂いがここに残っている!だからこの匂いを辿っていけば出会えるはずなんだ!頼む!力を貸してくれ!伊之助!この糸の原因をとりあえず探してくれないか?!」

「人に頼まれ事されるのはムカつくが仕方ねえなあ、俺様に任せとけ!」

炭治郎の言葉に嫌そうな感情を浮かべながらも伊之助は意識を集中させる

「こっちだ!!!!!来い!!!」

そう言い、すでに息をほぼなくした隊員を置いて、伊之助の言う敵の元へも足を進めた
奥へといけば異形の鬼もいたがそれを倒す
そうすると炭治郎の目に入る1匹の白髪の女性の鬼
その鬼はこちらを見て恐怖を感じているように見えた

「お前がこの人たちを操っていたのか?」

「そ、そうよ!そうしないと私はお仕置を受けるんだもの!私は悪くないわ!」

顔を青くし、話す鬼は悪そびれた様子はない

「おい!早くこいつを倒すぞ!」

「伊之助!待て!ここに俺たちくらいの年齢の女の子は見なかったか?!茶色っぽい髪に浅葱色の羽織りを身にまとった女の子だ!」

「し、知らないわよ!ただ私には他に家族もいるからその子達から狙われてたら分からないわ!」

「そうか……」

この鬼からは確かに嘘の匂いはしない。
じゃあ彼女はどこに行ったと言うのだ。
大切な仲間なのに……
禰豆子を受け入れてくれた大切な仲間
失えばきっと悲しむ人は多くいる
必ず見つけなければ……!
その思いを胸に刀を握る

――――――

「炭治郎ぉ、伊之助ぇ、なまえちゃあんどこいったんだよお……俺を置いていかないでくれよお……」

ぐすぐすと鼻を鳴らし目に涙を溜める善逸は山の中で蹲っている

「ていうかなまえちゃん本当にどこに行っちゃったの?!心配なんだけど!!!」

どれだけ叫んでも答えは返って来ない

「ちゅん!ちゅちゅん!」

「ちゅん太郎お……なまえちゃんはどこに行っちゃったんだよお……探したいんだけど怖いんだよお、ずっと嫌な音が聞こえるしさ!あああ、俺このままここで死んじゃうんだあ!」

「ちゅんっ!」

「何でみんな俺をほって行ったんだよ……なんか腹立ってきた……。早くなまえちゃんと禰豆子ちゃん見つけてこんなおっかない森から早くでよ」

恐怖からか段々腹たってきた善逸はそう話すと再び足を進め、仲間を探すのであった
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