青と赤を操りし者
『はぁ……』
本日何度目か分からないため息をこぼした
「そんなに嫌なのかい?」
少し笑いながら聞いてくるのはフォイェン中隊長だ
そりゃ嫌だ。こんな失礼男
初対面からこんなこと言われて嫌なわけが無い
そして絶対怖い。そうに決まっている
『フォイェン中隊長の隊が良かったです……』
「そう思ってもらえるのは光栄だよ、ただ私はあまり戦闘に出向くことが少なくてね、」
そうなると前線で戦うカリムか烈火になったという訳だ
確かにこの2人ならカリム中隊長の方がいいけど……
多分、優しさでいえば烈火中隊長の方が優しそうだ
あの暑苦しさがなければ……
目の前を歩く2人を眺めながら歩いていれば
「ここだよ」とフォイェン中隊長の言葉で立ち止まった
『こんな良い部屋貸していただいていいんですか?』
そう、今これから使う自室の案内をしてもらっており、案内してもらった部屋は1人に使うには十分すぎる広さの部屋であった
「女の子だからね、誰かと相部屋となると難しくて」
『そうとは言え、ありがとうございます、これから頑張りますね!』
心の中でも頑張るぞー!と意気込んでいれば烈火からは聞きたく無い言葉が聞こえてきた
「カリムの部屋は隣だから何かあれば直ぐに言いにいけばいいぞ!」
ん……?
隣…………?
『ええええ!!!!?』
嘘だ!そんなこと……!!
そう思い、隣の部屋のネームプレートを見ればご丁寧に‘カリム・フラム’と記されていた
「お前そんなに俺の隣が嫌なのか?」
またもや握られる頭
『そ、そんなことないので手を!手を離して下さい!潰れる……!!!』
必死に抵抗するが力では敵わない
この人は鬼か!メリメリいってる!!
「まあまあ、カリムその辺にしといてやるんだ」
フォイェンの言葉にその手は止まった
「少しでも煩くしてみろ、その頭握りつぶすからな」
それだけ言えばカリムは自室へと戻った
こ、怖い……
私、この人の隊で本当にやっていけるのだろうか
焔ビトに倒される前にこの人に殺されそうだ
未だに痛む頭を抑えながらカリムの部屋を睨んでいた
「あんな奴だが根は誰よりも優しいんだよ」
『ええ、そうは見えないですよ、、』
「まぁ、そう思っても仕方ないと思うけど、君がカリムの隊に決まったのは君のことを守る為でもあるんだよ」