青と赤を操りし者

その言葉にさらに腹が立った

『私もカリム中隊長に何とも思ってません!』

何なんだ!!!この人は……!
少しでもいい人だなって思った私が馬鹿だった!!!
やっぱり酷い人だ!!!

「おい、飯の時間だ」

『後で行くのでいいです……』

はぁ、と溜め息が聞こえたのと同時に身体を浮遊感が襲った

『なっ!!!!カリム中隊長下ろして下さい!!』

「場所も分からないのにどうやってくんだよ、何にいじけてるのか知らないが行くぞ」

『分かりました!行くのでおろして下さい!』

「俺は早く行きたいんだ。お前の足の長さじゃ俺においつけねぇだろ」

また言われた!!!!何だ!!!!
本当に腹立つ!!!!!!!!
周りに見られて恥ずかしいという思いとカリムからの言葉へのイライラと混じり何とも言えない気持ちになった

食堂前に着けばやっと下ろしてもらえ
「適当に座っとけ」だけ言えば食堂の中に消えて行った
めちゃくちゃだなあと思い、食堂の中に入ろうとすれば1人の隊員に声をかけられた

「あ、新しく入られた方ですよね?」

目を向ければすらっとしており、顔が整った男性が立っていた
思わず見とれてしまっていたがハッとなり、挨拶を交わした
彼の名は「レオ・クロエ」と言うらしい。フォイェン中隊長の隊の一人と教えてもらった
少し、話していれば後ろから先程中に消えていったカリムの声がした

「お前、適当に座っとけ言うてたのが分からなかったのか?」

『す、すみません。ただ今少し話してて……』

「カリム中隊長すみません、僕が止めたせいで彼女を怒らないであげて下さい」

「お前、確かフォイェンのとこの……」

「は、はい。二等消防官のレオ・クロエと言います。」

じぃっとレオの方を見たがすぐに目を逸らし、「行くぞ 」とだけ私に伝えてきた

『か、カリム中隊長はどちらに行かれてたのですか?』

「どこって食堂が何をするとこくらい分かるだろうが」

『そ、それは分かっているのですが……』

「ほら、さっさと食いやがれ」

目の前にずいっと出されたのはオムライス

『え、これ私の分ですか?』

「何だ、不服か?」

『い、いえ、いただきます』

口に頬ばれば優しいケチャップの味が広がった

『あ、あのカリム中隊長……』

「何だ……」

『色々お気遣いいただきありがとうございます』

意を決してそう伝えればまた悪態づかれるのだろうな思えば返ってきたのは優しい微笑み
もう少し頑張ってみようと思い、残りのオムライスに手を伸ばした

Ichirinsou