青と赤を操りし者

『お、お手柔らかにお願いします……』

「何言ってる。本気でいくぞ」

『本気でこられて適うわけないじゃないですか!』

「お前は第二世代、そして第三世代の能力者だろう?俺は第二世代なんだからお前の方が強いはずだ」

鬼だ……!!!!
そう思ってもこの人に伝わるわけがない。
今、私は鍛錬場にいる。それも烈火中隊長の何気ない一言によるものであった

「俺は凛の力見てみたいぞ!」

たったその一言によりこの鍛錬という名の地獄が始まった
言った張本人ではなく相手はあの極悪非道鬼のカリム中隊長だ
本気でと言われるが上司にそれは如何なものかと思うが本気でいかなければ間違いなく殺される。
気持ちを1度落ち着かせれば、地面を蹴り一気に詰め寄った
左手に炎を出しそのまま振りかざすとリンと鈴の音が聞こえたと同時に炎は消えた
そう思えば持っていた楽器からは氷柱が出てきている

「炎は俺には効かないぞ」

どうやら、私と同じ氷にする能力を使うらしい
それなら……と思い、両手にありったけの炎を出し、一気に凝結させた後温度を下げ、霧へと変えた

「消えただと!!!燃える熱い勝負だ!」

霧の中に身を潜ませながら烈火の言葉を耳にした
そして一気に詰め寄る、
先程と同じように炎を片手に纏い、突っ込めば同じように消されたがこれは作戦通り
空いている手に纏っていた氷を一気に出せば見事に直撃した

「なっ……!」

そして、そのままよろけたのを逃さず鳩尾へと潜り込んだ
霧が止み、立っていたのは……

「おおお、やっぱり勝っていたのはカリムか!お前本当に強いからな!」

烈火の言葉通り、勝ったのはカリム中隊長だ
鳩尾に潜り込み、狙おうとしたところ、腕を捕まれそのまま倒された

あとちょっとだったのに……!!
悔しい!と思い、腕をつかみ続けるカリムをキッと睨んだ

「惜しかったが俺の勝ちだ」

至極愉快な顔で見つめてくる。
とりあえず早く上から退いてほしい
そう今、私は馬乗りの状態で腕を掴まれている
凍らせてやりたいがそんなことしたら本当に殺されるので出来ずにただただこの状態から解放されるのを待つしかない。
烈火中隊長の方を見ても1人で燃え上がり、楽しそうだ
ああ、こんな時にフォイェン中隊長がいればだなんて思うが仕事でこの場にはいない

Ichirinsou