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※2人は恋人設定
※蝶屋敷にいます


「なまえちゃあああんんん、今日も可愛いねえ。本当に可愛いねえ。何でこんなに可愛いの?!」

『分かったから落ち着いて、善逸……』

周りの目をはばかることなくどこでも抱きついてくる彼は私の恋人である。
いつもこの調子で私を見つける度に可愛い。好き。と言葉にしてくるのだ

「ねえねえ、お団子買ってきたから縁側で一緒に食べよう」

彼の言葉に頷けばこれでもかと言うくらい喜ぶのだ
縁側に腰かけ、団子を1本手に取り、口に運べば仄かな甘みが口の中に広がる

彼を見れば幸せそうな顔をして食べている

『善逸って可愛いし、綺麗だよね』

ふと思ったことを伝えてみた
そう、彼は可愛い。
顔は整っているし、闘えば本当は強い。
黙っていれば絶対にモテる。
それに私は彼が持っている色が好きだ
光に反射してキラキラ輝く金色も透き通るような琥珀色の目。ずっと見ていたくなる色だ

「そ、そんな見つめられちゃ恥ずかしいよ」

と顔を真っ赤にしていうもんだから更に可愛さが増している

『善逸、女の子だったら絶対モテてたよ』

「それ俺が頼りないってこと?!ええ!なまえちゃんにそんな風に思われてたの?!俺頑張るから!めっちゃ頑張るから!見捨てないでえ!」

何気なく言った言葉だったが彼にとっては大事のようだ
勝手に妄想まで広げてしまっている

『例え話だから落ち着いて、ね?』

そう話しても目に涙を溜めてグズグズと話す彼

「本当に?どこも行かない?嫌いじゃない?」

『どこにも行かないし、嫌いにならないよ』

私たちは団子を食べ終え、そのままお互い自室へと戻った

「なぁ、炭治郎〜。俺って男らしくないかなあ……」

「普段のお前はそうかもしれないなあ」

「んなっ……?!」

何気なく聞いた質問だったのにこんなに心を抉られると思っていなかった……

「ど、どういう所が?」

「よく泣いてたり、すぐなまえに助け呼ぼうとするだろ?好きな女の子だったら守ってやれないのか?」

「はぅわ?!」

彼の目にはそう映っていた事実に更に抉られる心
本当のことだから否定も出来ないのが悲しい
でも、でも頭では強くなりたいって思っているのに出来ないんだ
辛くなっちゃうとすぐなまえちゃんを呼んでしまう
それがだめなのかな……
その後の彼の言葉はもう耳には届いてない