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落ち込み、庭を歩いていればそこにはなまえと楽しそうに話す屋敷にいる隊員だ

心にモヤモヤとした気持ちが渦巻いた
その場を後にし、自室に閉じこもっていれば、なまえの音がした。障子の外から「開けていい?」と聞こえ、促せば楽しそうな表情の彼女
さっき何してたの?なんて聞ける訳もないので「どうしたの?」と尋ねれば先程話していた隊員からこんな話を聞いた。など伝えてきた

彼女の話ではあるが今その話を聞きたくない。
なのに耳が良いせいか彼女の話だからか聞き逃すなんてことは出来なかった
また泣きそうだ。じわりと目元に涙が溜まるのがわかる。
ああ、こういう所なんだろうなあ……
そう思っていても涙は止まってくれない。
突然泣き始めた俺を見て、焦る彼女

『ど、どうしたの?善逸?何かあったの?』

頭を撫でながら聞いてくれる彼女が悪いわけじゃないのにひどい言葉を吐いてその場を去った

「楽しいのならその人といれば?」

何でこんなこと言ってしまったのだろう。
後悔したって言ってしまった言葉は消えない。
あんな悲しい音させてしまうなんて本当に終わりな気がする。これで見捨てられても仕方ない。
自責の念にとらわれ、少し経った頃、こうしていても埒が明かないと思った
謝ろう。許してくれるまで謝ろう。土下座でも何でもするからどこにも行かないで。
込み上げる涙を抑え、屋敷中探すがどこにも姿が見当たらない。
そこを通りかかった隊員に聞けば、そういえば……と。

「何で1人で行くんだよお」

ああ、本当に嫌われてしまったのかな……
そもそも本当に1人なの?
君の中でもう終わってしまったのかな?
嫌な結末が頭を過ぎる中、街へと出て、彼女の姿を探した。

『執拗いです。どいて下さい。』

凛とした声、彼女の音がした
少し遠いけどこれは間違いなく彼女の音。
音を辿れば、大柄な男3人に囲まれる彼女の姿

な、な、なにあれ?!

「だからさあ、俺たちと一緒に遊ぼうよ」

「そうそう、優しくするからさ」

『私はあなた達に興味無いので遊びません 』

キッパリそう言い放つ、彼女の音は完全に拒絶だ。
すると1人の男がそっと手を伸ばし、彼女に触れようとした

『触らないで下さい』

パシンと乾いた音が響く。彼女が手を叩いたからだ。
周りはその男たちが怖いからか誰も助けていない。
この行動に腹を立てたのか男は叩かれた手を振り上げた

「このアマ、調子に乗りやがって……!」

『っっ!』

「女性に手を上げるなんて最低だよ」