4 話
「十代に春が来たぁ?」
翔と万丈目、剣山と明日香。十代を除くいつものメンバーで隠れて会話していた
「シー!」
声がでかい!と万丈目の声を遮る翔と剣山にブツブツと文句をいいながらも口をつぐむ万丈目。
「にしても十代のアニキの心を鷲掴みにしたっていう罪な娘はどこの誰ザウルス?」
「あの子よ、みょうじなまえちゃん」
「ホォ……?」
目の端でなまえを捉えれば眉を寄せた。小さくアレは…と呟く万丈目に明日香が声をかけた
「万丈目くん、どうかしたの?」
「えっいや、天上院くんちょっと失礼…」
剣山と明日香の間をすり抜けなまえのところへ向かう
「オイ」
「え…?」
「そいつはオマエの精霊か?」
なまえの隣にいる透けている少年をビシッと指をさし尋ねる
「え!?」
「爆風小僧だろ」
「キミ、見えるの?」
『なになまえ、コイツ僕のこと見えてるよ』
驚いているなまえに構わず爆風小僧と呼ばれた少年はなまえに話しかけた。二人の会話のひとつが勘に触り万丈目は怒鳴る。
「サンダー!コイツでもキミでもない!」
「サンダーさん?」
「っいや…俺は万丈目準。万丈目さんと呼んでくれ」
『なにコイツバカなわけ?』
「ま、まあまあ…風、それにしても万丈目くん、私初めてだよこの子の事見える人と出会えたの」
風とはどうやらこの爆風小僧のことをいうらしい。結局万丈目さん、とは呼ばないなまえに苛っと来たが後ろで見ている明日香の存在を思い出しグッとこらえる。そして可笑しな事実がひとつ
「何?お前十代はどうした奴も…」
「十代…くん?」
誰の事だ?という風に首を傾げたなまえ
「あ、ああ」
「その、十代くん?がどうかしたの?」
思わずはあ?と声を上げた万丈目になまえはビクッと肩を小さく上げた。それに気がついた万丈目がすまない、と謝った。
「悪かったな」
普段なら同世代の人には殆ど謝ることのない万丈目だが、訝しげている明日香たちを気にしてか一瞥しじゃあな、と踵を返した万丈目はポケットに手を突っ込んで明日香たちの方へ戻っていった。
(あ、……うん)
(てゆうか何アイツ)
(こら、風!そんなこと言わない!)
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