6話
コンコン、日が暮れてしばらくした頃再び戸を叩く音が響いた。今回の相手はわかっているので戸惑うことなく相手を迎え入れた。
「今からですか?」
「ああ」
口数の少ない十代に案外無口なのか、と一人解釈し脱いでいたレッドのジャケットを羽織った
「じゃあ行きましょうか」
なまえの声だけでも可笑しな動悸が身体を支配する。もっと沢山話してえのに。なまえともデュエルをしてみたい。お、デュエルのこと考えてたら意外といけるかもしれない。
「あのさ、なまえ」
「なんですか?遊城くん」
遊城くん、と放たれた台詞に肩をガクッと落ちてしまった。遊城くん、遊城くん………
「別に、昼みたいに名前でいいんだけど」
ポロリと出てしまった内容に内心うあああ、と悶える十代。
ていうかホントになんなんだこれは!なまえ見てたらこう…ヒーローと出会ったときとは違うどきどきがおこる。
「え、ええええと…あと、敬語も要らないし、気軽に話しかけてくれて構わないぜ?」
「あ…うん。十代、くん…」
カンカンカンと階段を降り、万丈目の部屋に向かって歩いてる一方、部屋で待機組メンバーは
「なまえに向ける気持ちに気がついてないに3000DP」
「同じく」
「僕もッス」
「俺もザウルス」
「オイオイ、これじゃあ賭けにならないだろう」
三沢が、あと俺もだ。勝ち目のない勝負はしないよ。と肩を竦めた。
「ていうかなんでああも…あからさまなのかしら」
「アレじゃないか?」
「あれ………?」
「今が初恋」
(((ああ……)))
(ていうか、他の感情がわからない)
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