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 わたしは再び並盛に戻った。未来に飛んでしまったせいで帰ってきたのが何だか久しく感じたが、実際の所綱吉を探す為に並盛に戻った日から二週間程度しか経っていない。母や綱吉はわたしが戻ってきた事を喜んだ。

「なまえちゃん、おかえりなさい!」

「ただいま。お母さん」

「今日は沢山お夕飯作ったのよ」

 母の後ろにあるダイニングテーブルには所狭しと料理が並んでいた。どれもわたしの好物ばかりである。部屋にはランボやイーピン、ビアンキさん達も一緒で、わたしの事を待ってくれていた様だった。此処にもわたしの事を待ってくれている人達がいる。それはとても幸せな事だった。



 数日前、綱吉が他のマフィアに襲われたらしい。こうしちゃ居られないと意気込んだ獄寺くんが考えたのは、継承式の為にこの地へ来たシモンファミリーの皆さんと協力して綱吉を守るという事だと言う。
 わたしは今日も変わらずリボーン達と朝食を食べようと席に着くが、突然インターホンが鳴り、来訪者を告げる。

「貴方々がシモンファミリーの皆様……」

「はじめまして、沢田綱吉君のお姉さんですね。我々も身辺警護に賛同すると意見をまとめました」

 すると後ろからやってきた母が彼等を見ると嬉しそうに声を上げた。

「まあ!ツナったら転入生みんなと友達になれたのね!!さあさあ上がって下さい!朝ご飯はまだかしら?うちで食べて下さい!」

 お言葉に甘えて、と彼等はリビングルームへと向かって行く。彼等と擦れ違う瞬間、真朱色の髪と瞳を持つ男の子と目が合った。
 彼等がリビングルームに入るとわたしは後ろを振り返った。

「リボーン、彼等は……」

「ああ。オレも少し不審に思っているんだが、まだ確証が無くてな」

「案外あの真朱色の彼がボスかも知れない」

「炎真が……?」

「勘だけど」

 わたしを見る目が彼だけ妙に冷たかったのが引っ掛かっていた。リボーンは何か心当たりでもあるのか黙り込んでしまう。

「まあ、今は様子見だな。一緒に居れば奴らの力量も分かる」

 わたしはその言葉に頷き、身支度をして家を出た。

 一度退学扱いになっている並盛高校には戻らない事にした。正直な所、高校生活に特に思い入れも無く、リング争奪戦に巻き込まれてからは中々学校に行く事が出来なかったのもあって今度は別のところで高校生活を送ってみたいと思っていたのだ。未来に戻ってきた時に起きた地震のせいで集団転校という、何ともタイミングの良いチャンスが舞い込んできたので、良い様に利用させて頂いた。わたしは並盛から少し離れた駅まで電車に乗り、以前とは違う制服を身に纏って登校する。右手にはあの日ザンザスさんから貰った琥珀色の指輪を着けて。
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