突然の兄さんの提案にびっくりする。
「それはいいけど材料今から買いに行かないとないよ?兄さん家、今粉も卵も色々ないけど…」
さっきの台所で確認したところたこ焼きを作れそうな材料は到底ない。
「俺がチャリで買って来るから、2人は待っててくれればいいっすよ!ホットプレート持ってきてもらったし」
「準備位は手伝いますよって言いたいですけど材料ないとどうにもなりませんしね」
「お言葉に甘えて少し涼んでるね。でも、兄さんだけで大丈夫?私も買い物手伝うけど…」
「いやいや、桜華は休んでて。最近、寝れてないだろ。兄さんに嘘つけると思うなよ〜!」
「目敏いなぁ、じゃ、ソファで横になってるね」
「うん、そうしときな。あ!桜華に手出しちゃダメっすからね!!」
「兄さん!?」「ガクくん!??」
二人とも驚きの声を出す。
「私に手を出すなんて、絶対ないから心配しないで行ってきて早く帰ってきてね」
「桜華のことが心配なら早く帰ってきたほうがいいですよ。自分の部屋で何されるか分からないですよ」
「刀也くん!???何言ってんの!!!???」
「なかなか言うっすね〜!ま、手を出したらただじゃおかないんで""程々に""するんすよ」
黒い笑顔で買い物に行く兄さんを見送って、二人きりのなかなか気まずい空間。とりあえず、私はソファに寝そべり横向きに寝る。
「クーラーつけたばかりですけど、寝てる間に汗で身体冷えますよ…ほら、汗拭いてください」
「ん…もう、起き上がるの面倒だからいい…」
「じゃあ、僕が拭きますから大人しくしててくださいね」
「うん…」
ぽわぽわと意識を漂わせながら、されるがままに汗を拭ってもらう。
額、頬、首、鎖骨。
薄く目を開けて見ると、顔を真っ赤にしていた。鎖骨のあたり拭く時に、大方ブラでも見えたのだろうか?私は気にせず眠りにつこうと再び目を閉じた時だった。服の裾から手が入ってきた。「ひぇ、待って待って」驚いて静止の声をかけて起き上がってその腕を止める。
「なんですか、僕は貴女に言われた通りに汗拭いてあげてるだけですけど」真っ赤な顔でそう言うけど説得力がない。大人しくなった私を見て再開する刀也くん。彼に雪崩かかるように頭を肩に預けていた。ワンピースを着ていたから多分、パンツも見られた。揃ってないのバレた。恥ずかしい。お腹、横腹、背中に回る手。時折、くすぐったくて、んっと言う声が出たのは仕方ない。本当に仕方ないことだと思う。多分、熱に浮かされてあんなことをしたんだと思う。拭き終わったあと、私をソファに横にして部屋から出ていった。汗をふいたタオルを洗濯機に入れに行ったのだと思い、私は深い眠りについた。
2020/09/16