「大丈夫、けど、狭いね…」
「うん、ここまで追ってこないといいんだけど…ごめん、もうちょいそっちいける?」
「これ以上は厳しいかも…」
狭くて少し暑いロッカーに二人。
「あいつら今度本当に覚えとけよ…」
私たちが逃げているのは、御伽原が作ったゲテモノ処理をさせられそうになったからだ。
「刀子ちゃーん?桜華ちゃーん?何処にいるのかな〜?」
少し遠くから聞こえるその声に、桜華を包むように抱きしめる。私より背の低い桜華は、私の胸にすっぽり収まってしまう。小動物のような彼女が可愛くてついからかってしまいたくなる。今はそんな場合じゃないけれど、上目遣いをして私を見つめる桜華。
可愛くて頬にキスを落とした。
「と、刀子ちゃん、ここ学校!」
真っ赤になった桜華をからかうように、耳元でダメ…?と聞くと、っ…少しだけだよ…との事。桜華がちょろすぎて幼馴染ながら不安になる。私だからやっていると分かっているけれど、不安なものは不安なのだ。耳元から首へ伝って、キスを落とす。そういえば、椎名先輩がキスマークの話をしていたのを思い出した。ついでだ、桜華の首に少し強く吸い付く。「っ…ちょっ、痛いよ、刀子ちゃん…?」
首元に赤い印。涙目で私を見つめる桜華に、「ごめん、」と謝ってその涙を拭う。
あぁ、かわいいなぁ
2020/09/17