なんでもないふたり、切ない顔

「俺、アルスさんのこと好きですよ」
「ありがとうね、エビくん」
あっさりとそう言い放って特にはやし立てられることも無く終わる告白。
これを提案していたフレンもぽかんと呆けている。
「次、行きましょうよ」と急かすエビオと
「くじ、どうしたらいーい?」というアルス
のんびりというか、動じないというか、
ここのふたりはイマイチ分からない。
アルスに教えを乞うエビオをよく見かける。勉強が得意なアルスは、エビオのために教える。解けたら嬉しそうにするエビオを犬のようにわしゃわしゃ撫でるアルスをよく見かけた。
正気に戻ったのかフレンがくじを集めて、最初のように、王様だーれだの掛け声をかける。
「あ、俺だ」さっき告白していたエビオが
引いたようだった。
うーんと悩んだ後に、
「3番が6番に告白!」という。
私の番号は6番で、エッ!?と大きな声をあげた明那が3番だろう。
「明那、一思いによろしく」なんて言うと
少し眉を下げて、一呼吸置いた後、
「俺、立花ちゃんのこと好きだよ」と優しい声で言った。
「ありがとう、明那私も好きだよ」と笑顔で言うと明那困ったように私にありがとうと言うのだった。