赤と緑と赤鼻トナカイ

いつも通りの朝。平日の冬の日。
いつもと、ちょっと違う朝。
枕元に置かれたプレゼント。
サンタさんからの贈り物。
もう、とっくに分かってるのに、毎年置かれている。
大切なプレゼントを机の上に置いて、学校へ行く準備をする。
りりちゃんとむぎは昨日で終業式が終わったから、今日から冬休みでむぎはまだ寝てるようだった。
少し早い時間。鞄にはみんなに渡すクリスマスプレゼントを詰めて外に出る。
「ほーのか!メリークリスマス!」
外には立花と刀也くんが居た。
「メリークリスマス、2人とも」
立花に手を取られて、2人と一緒に学校へ行く。
立花はサンタさんが来たことを楽しそうに嬉しそうに話してくれる。私も来たよと言うと、桜華はいい子だからね〜という立花。
そんなにいい子じゃないよって言う言葉は呑み込んだ。
「ほら、着いたぞ」
立花と教室で別れて、2人で教室に入る。
プレゼントをいつ渡そうかと、悩んでいるとカルタちゃんや江良ちゃん、ひまわりちゃん、冬雪ちゃんが登校してきてみんなにメリークリスマスの言葉とプレゼントを渡す。
気づけば終業式も終礼も終わって、みんなに良いお年を!と言って帰り道についていた。
ふたりへのプレゼントは毎年渡しているのに、毎年、喜んでくれるかなという不安でいっぱいになる。
「桜華」
ボーッとしている私を見かねたのか、私に声をかけた。
「ん、どうかした?」
なんでもないように装ってもきっとバレバレで、ふたりはきっと待っていてくれた。
「しょうがないなぁ」
しょうがないのは私の方だ。
ふたりに丁寧にラッピングされたプレゼントを渡す。
「ん、今年もありがとう!私からもはい!」
私のプレゼントを嬉しそうに受け取ってくれて、立花と交換こした。
「僕からもこれを。」
立花につられて刀也くんとも交換する。
「毎年、ありがとう」
そう感謝すれば、ふたりで顔を見合わせて、
「こっちのセリフだよ」なんてね
プレゼント交換をして、また後でねと笑いあって家へ入った。
ふたりからのプレゼントと一緒にサンタさんからの贈り物を開けよう。メリークリスマス。今年もいい夜を