昼休みにふと、今日の夕食を作ることを思い出した。今日何食べたい?と家族のグループで聞けば、母からは野菜傷む前に使っちゃって欲しい!とのこと。父はなんでもいいとの事。なんの野菜がある?と母に聞けば、じゃがいも、にんじん、玉ねぎがあると言う。カレーかシチューか肉じゃがかなぁと献立を立てていると、えらちゃんに桜華さっきから誰とメッセしてんの?と聞かれたので、家族だよ。今夜の夕飯の話してた。と返すと、今日の夕飯は何になりそうなん?って返ってきたから、今のところね〜カレーかシチューか肉じゃがで迷ってるかな。と言うと、え?桜華が作るの?と言われ、今夜はそうだよ?と言うとえー!!食べに行きたいんだけど!?なんて大袈裟な反応をする。うーん、今夜は駄目かな。残ったら明日持ってこよっか?と言うと、今まで黙って話を聞いていた面々がばっ、とこちらを見て私も欲しいなぁという目線を向けてくる。残ったらの話だからね?と一応釘を刺しておく。楽しみだな〜!なんて言っているけれど、きっと残ら無いなんて言えそうな空気では無かった。ついでにふたりにスーパーに寄るから先に帰るねとグループでメッセージを送れば、刀也くんから僕もよる用事あるから一緒に行くとの事。立花は見てないのか既読もつかない。今日もスマホを忘れたのかななんて考えて、了解とスタンプを押して会話を終えた。
放課後、刀也くんと一緒に立花のクラスに寄ると立花は居なくて。メッセージを見ても返信が無い。私たちに気がついたイブラヒムくんが、立花なら先生に呼ばれたと教えてくれた。すぐに帰って来るか聞こうとすると、桜華と刀也じゃん。ごめん、早く帰ろ?と立花が帰ってきた。鞄を持って、イブラヒムくんにじゃあね〜なんていってさ、帰ろ!と促される。立花にスーパー寄っていい?と聞くとお菓子欲しいから行く、なんて子供のようなことを言う。ん、買いすぎないようにねと一応注意すれば、分かってるよ〜!桜華、お母さんみたいなこと言うじゃん…なんて。叶さん優しいし、当たり前のこと言ってると思うけどなぁ…と言うと自分で買うから別にいいでしょ!なんて少し不貞腐れてしまったようだ。
スーパーについてかごを持とうとすると、僕が持つからなんて言って刀也くんに取られてしまった。立花は、お菓子見てくる!と元気にお菓子コーナーの方へ向かっていった。そういえば、今日叶さんいないの?と疑問に思ったことを聞いてみると、夕飯自由に食えだってさとの事。刀也くんが作るの?いや、人数分適当に弁当買おうと思ってた。なんて言うから、じゃあ、私作るよ?何食べたい?と聞くと、じゃあ、シチュー食べたいとリクエスト。ふたりで野菜、お肉、シチューのルウとコーナーを回って、最後にお菓子コーナーにいるであろう立花を迎えに行く。立花は、何を買おうかまだ迷ってるようだった。何にするの?と聞いてみると、知育菓子か普通のポテチにするか悩んでいるようだった。私は知育菓子をふたつとポテチをひと袋とってかごに入れた。さ、お会計して帰ろう?と言うと、桜華はちゃっかりしてるところあるよねぇなんて立花が呆れていて、刀也くんは、たまにはいいだろなんて言っていた。お会計は全部刀也くんが、貰った食費で払うと言うので甘えさせてもらった。荷物半分持つよと言うと少ないからと何から何までしてもらってしまった。美味しいシチューを作るしかないなぁ…と思って夕暮れ沈む空、藍色を背に三人で家路を辿るのだった。