当たり前のように俺にそう言い放つのは、隣の席の黛。隣のクラスの黛とは双子で向こうは頭が良いらしい。こいつも悪くは無いが、何処か抜けていて面倒くさがりで本当に双子なのかと疑ったが、その黄緑の双眸は紛れもなく双子だった。
「しかたねーな、ジュース1本な」
黛に数学のノートを渡すと、サンキューヒムと軽い感謝が来た。まぁ、ノート見せるだけでジュース貰えんなら儲けもんだななんて思いながら、毎回毎回黛にノートを見せてやっている。こいつ、人のノート毎回写してるくせになんで点数悪くないんだ?と疑問が生じた。興味本位で、「お前、いつも俺のノート写してるけどなんでテストの点いいわけ?」
黛はケロッとした顔で、「刀也が勝手に教えてくれて、仕方なくやってるから」なんてふざけた答えが返ってきた。そういや、こいつの兄ちゃん成績上位者だった。「後、たまに桜華も勉強教えてくれるからかな〜」でた、桜華。口を開けば、桜華桜華言うもんだから覚えてしまった。黛曰く、普通に頭良いらしい。くっそ、こいつにテストの点負けるの癪だから今度はもうちょっと勉強しよう。と心に誓ったが、隣のクラスのエクスのどうでもいい話でその決意は虚しく散ってしまった。
2020/09/09