自動販売機で、飲み物を買いに行こうとしたらばったりとイブラヒムくんに出会った。お互い特に話すことは無いのだけれど、世間話を少し始めると立花の話が沢山出てきて、微笑ましくなった。私がふふふって笑みを零すと何が面白いのか分からないみたいな顔をイブラヒムくんがするからさらに面白くなってしまった。「立花とイブラヒムくんが面白いなぁって」素直に言うと「まぁ、あいつ頭おかしいっすからね」なんて。立花に世話焼いてる時点で君はだいぶ変な人だよとは言わないでおいた。「黛にテストの点で勝つにはどうしたらいいんすかね?」なんて真面目な質問をされたけど「勉強するしかないんじゃないかな」と真面目な答えしか出なかった。「私がわかる範囲で良ければ教えようか?」と申し出ると、キラキラした瞳で「マジっすか!?」と言ってきたのでうんと答えた。あの瞳は犬だった。いや、でびちゃんかもしれない。とてもキラキラだった…放課後、立花とイブラヒムくんと一緒に勉強をした。イブラヒムくんは、飲み込みが早くてすぐに理解していった。立花は気分が乗らないとてんでダメなので今日はダメな日だったらしい。そんな日もある。その日の帰りは、イブラヒムくんにアイスを奢ってもらった。ついでに立花も便乗していてこいつは出世するだろうだろうなぁなんてアイスを食べながら思った。勉強したあとの糖分は身に染みてとても美味しかった。
2020/09/09