審神者は「なろう系小説だとばかり思っていた」などと供述しており……
(転生/トリップ/勘違い)

なろう系異世界転生テンプレ小説の世界だと勘違いしている主人公が、
霊力=魔力、結界術・陰陽術=魔法・魔術と勘違いして、強くてニューゲーム! を行おうとしていたら、時の政府の黒服に拉致られ審神者をすることになる話。

いないはずのものが見える。座敷童子を見たりケサランパサランを飼ったり。
イギリスに行けば、ドラゴンとかいるのかなぁ、なんてことを思っている。
魔法生物ちっくなものが存在していることから、自分の前世の世界とは違うと判断した。


○月×日
一度は言ってみたい「ステータスオープン!」
残念ながらステータスは表示されないタイプの世界らしかった。ちぇー。【鑑定】も使えないし、こりゃ初期スキルは付与されてない感じかね? 称号に期待したいなあ。ああでも、どっちにしろステータス見られないから、確認はできないのか。

よくある剣と魔法のって感じじゃないのは残念だが、現代風の世界観でも魔法があってよかった*!
(※魔法ではない)


○月△日
魔力鍛えるのに、気絶ギリギリまで魔力放出する方法を使っている。容量増えてるかは分からないけど、一定量保って放出し切るまでにかかる時間は延びたかな。


◇月・日
魔術の呪文や何やを調べても、一般には秘匿されているのか情報出てきやしない。ファイヤーボールとか撃ちたいんだけどぉ!
魔術と似たようなので、簡単なものだけど呪術のやり方見つけたー


◇月*日
呪術試しにやってみたらめちゃくちゃ気分悪くなった。
俺闇魔法適性ないみたいだわー使えないってわけでもないけど。
光魔法を先に調べておくべきだった。
キュアー! クリーン! 浄化! 聖なる光よー!とか何とかやってたらなんとかなった。やべー、やっぱ俺魔法の素質ある気がする。


◇月×日
光魔法じゃなくて、神聖魔法かもしんない。なんかお経とか祝詞とか唱えたら魔力ごっそり持ってかれる。


師匠ポジの人(こいつは…霊能力の才能に溢れてやがる)
師「お前の才能、育ててみないか」
主人公(魔法の修行かな?)「喜んで!」
→霊山であれこれ
主人公(なるほど神聖魔法系たくさーん。あれ、でも風魔法はー? 水魔法はー?)


*月#日
初めて魔物と遭遇した!
アンデッド系には神聖魔法がよく効くだろうと思って使ってみたらドンピシャだった。やったね!
※勘違い補足
・アンデッド→歴史修正軍の短刀とか脇差
・神聖魔法→陰陽術とか霊能力の類


*月∃日
黒服にさらわれて、傷だらけの人達のいる謎空間に放り込まれた。幼少期イベントは拉致か*。
闇魔法で土地が汚染されてるっぽいから、さくっと神聖魔法を使う。手強かったけど、師匠からもらった設置型の魔術札が超役立った。
ついでに祝福付与した水をその辺に撒いておいた。聖水効果があったのか、悪いものも立ち消えたっぽい。

※勘違い補足
・魔術札→結界&浄化のお札
・祝福付与した水→霊力のこもった清水(浄化作用あり)


手入れを治癒魔法だと勘違いしそう()

主人公(きっと俺、神聖魔法とか治癒魔法とか、そっちに適性あるんだろうなあ)


・IF:審神者は「乙ゲ世界設定の悪役令嬢ものだとばかり思っていた」などと供述しており……

男だらけの本丸にそぉい!されたため「あれ? イケメンだらけ? 乙ゲー? 悪役令嬢もの? ヒロインどこ??」と混乱&勘違い

見習いか乗っ取りがきて「こいつが主人公か」

最初から三日月狙いの見習いちゃんなら、三日月ルートやってるのかな?とか思いそうだよね


まさか自分が悪役ポジションだったのか?!と閃いて、ヒロインいびらなきゃ(使命感)とか、謎にノリノリで見習いの大切にしてたアクセサリーとか壊したら、本人は意図せず乗っ取り阻止したとかでもいい。


もしくは、ヒロインだと思ってた子が冤罪かぶせてきて、不信感と既視感を抱いて、
「こ、これは正ヒロインポジの転生者の手口…!」
「つまり、これはザマァ系」
「悪役令嬢ポジションは…俺」
「なるほど、俺は悪役令嬢もののヒロインだったのか」(迷推理)
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