凶悪犯罪者・思考トレース
デスノート世界線の凶悪犯罪者。元FBI捜査官。仕事で犯罪者の思考トレースをし過ぎて、犯罪者に成り切り大量殺人を犯した。その事件の残虐性から、世界的にも顔を知られた凶悪犯罪者。受刑中。
Lに頼まれ、ついでに減刑も望めるというのでキラ捜査に協力する。

精巧なフルフェイスマスクで素顔を隠している。
本人曰く「童顔なので見せたくないんです」「尤も、長い期間張り付けていたので、もう普通には剥がせそうにないですが」「今剥がそうとすれば、顔の皮ごと剥ぐことになるんじゃないですかね?」
真偽は不明。

素顔を確認されていないがために、キラに名を書かれても死ななかった。

普段は「普通の人間」だが、それが本人の持ち前のものであるのか、普通の人間になりきっているのかは、本人にもわかっていない。

自分の処遇に関して、平然としていて、葛藤も苦悩もしてない感じで。何処かがおかしい。捻子が外れているところがある。

反応や対応に困ったときには、5歳児の頃の自分の思考をトレースする癖がある。(見た目は大人中身は子供になる)
5歳児モードは低燃費。脳を酷使した後は長期間陥ることも?

基本的にLに従順だが、何を考えているのか分からないところがある。


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私を迎えに来たという、その男は「ワタリ」と名乗った。
何でも、『キラ』なる凶悪犯罪者の捜査に、私の力を借りたいという奇特な探偵がいるらしい。凶悪犯罪者に凶悪犯罪者の捜査をさせるなど、正気の沙汰ではない。まして協力するならば減刑を量り、成果を上げた暁には罪を帳消しにしようというのだから、その探偵は狂っている。
尤も、かのシャーロック・ホームズもその人間性という面ではどこかおかしなところがあったことからして、探偵というのは総じてそういう生き物なのかもしれない。

「私のような人間が、牢の外に出てもろくなことにはならないと思いますよ」

むしろ、牢の中で野たれ死ぬことこそふさわしいというのに。


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ラトウィッジ刑務所に収容されていた凶悪犯罪者達は、数日前にその一人を残して全員が心臓麻痺で亡くなっていた。

(何故、彼は生き残ることができた――?)

苗字名前。
元はFBIに属し、犯罪者の心理分析からの事件捜査を得意としていた特別捜査官だったが、1994年スペルド州ノードラット街での無差別大量殺人犯の捜査に携わった後、模倣事件を起こし犯罪者となった。

ノードラット街での無差別連続殺人は、一夜に七人もの被害者を出したが、彼の起こした模倣事件の被害者は、その倍を優に超える二十三人という数字だった。

模倣事件に関しては、犯人の手掛かりもなく、その捜査の艱難さから一時迷宮入りも言われていたが、事件から七日後、彼が自主したことで解決となった。

判決は終身刑。ラトウィッジ刑務所には六年前から収容されており、刑務所内で特別問題を起こしたことはない。

(模倣事件の動機は、犯人に成り切っていた、ですか……)

特別捜査官として活動していた時、彼は度々事件の情報から、犯人像を読み解くことを通り越し、犯人に成り切って推理することがあったらしい。そうすることで、犯人の思考を読み、犯人に先回りするのだという。

続いて彼が捜査したという事件の捜査ファイルに目を通したLは瞠目した。

心理分析、成り切り、思考のトレース。言葉は色々とあるだろう。捜査に用いられたそれを、彼は一度として外していなかった。

人はある事象を捉えるとき、情報が足りない場合にそれを補う、ということをする。いわば想像力の話なのだが、彼のそれは常人と比べ、補える量が多く精度も高い。高すぎる。
心理学において、人の性格、思考のパターンは、幾つかの種類に分けられるとされている。しかし、正確さがここまでくると、彼のそれは“理屈ではない何か”である。常識の枠ではない、その原理を仮定はできても証明できない、オカルトじみた一種の超能力にも似ている。

オカルト。超能力。最近、どこかで聞いた話だ。
そう、キラの『死を操る能力』のような――

Lは親指を食んだ。

(オカルトにはオカルトを、超能力には超能力を、ですか。……試してみる価値は、あるかもしれませんね)


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素顔を隠して偽顔生活してる(そのことは明かしてない)主人公が何故か死なない、名前は本名知れ渡ってる、って状況で、
死なないことを疑問視した人間が、デスノの名前以外の条件に気付いたり、
月が素顔を見ようとする→こいつキラじゃね?と主人公が疑う、みたいな話は面白そう読みたい、と思った結果。

名前と表向きの顔知れ渡ってる・キラに殺される理由があるってので、全国的な指名手配犯というポジションを思いついた。

基本、Lとワタリ氏と主人公さんのやりとりが中心の話となりそう。日本警察メンバーとは顔合わせまでに暫く時間空きそう。


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・面会者の言葉
善良そうな笑みを浮かべる彼は、とても二十三人もの人間を虐殺した凶悪犯罪者とは見えず、会話を試みたところ受け答えも至極真っ当なものであった。
だからだろうか。彼という人間に、違和感を覚えずにはいられなかった。

彼はふとした拍子に、私の認識していた彼という人間の領域を越え、私の認識を狂わせた。明らかに矛盾している言動も、彼の中では道理が通っているかのようで、私の方が間違っているように錯覚する。狂っているのは彼なのに。
私の中で、彼という人間が形成できないでいる。


・理由
減刑内容、本来なら終身刑なところを、場合によっては生きてるうちに出られるようになるかもしれないことに関して。

L「生きてるうちに外に出たいだなんて、何かしたいことでもあるんですか?」
主「さあ? けれども、早く出た時には遺族への償いをしようと思っていますよ」

犯した殺人への罪の意識はさっぱりないのに、償いを誠心誠意しようとしているような、矛盾した印象を受ける。

L「気味が悪いです」
主「えっ酷い」


・トレース
トレースは、主人公の持っている情報とその人物への認識に基づき行われる。
ある程度方向性は操作可能だが、その人間になりきりすぎると手綱を握れない。

普段は普通の人間ぶってるだけに、素が出たときに周りがぎょっとなるのとか見たい。
トレース時は「私が松田さんならこうします」じゃなくて、「僕は松田なのでこうします」みたいな言い回しをしてほしい。

キラ=月を認識していないので、月をトレースしてもキラだと気付くことはない。月が猫を被っていることと、共通項が多いことには気付く。

「キラになりきりすぎてたら止めてくださいよ!?」


トレース時、対象によっては脳への過負荷で頭痛が起きる。
Lはトレースして即。普段から考えすぎなので。
月は月として思考回してる時に痛くなるとかかな?
Lを完全にトレースするでなく、意図的にトレースの手綱を持つ、とでもいうか、「スイーツのこと考えてるL」をトレースした時は平気。




・Lをトレース
本人は『トレース』と呼んでいるらしいその能力について、実際に行わせて分析をし始めるL
ある程度分析も済み、いざ捜査に使おうという段階で、ふと気紛れに「私を『トレース』してみてください」

→糖分(エネルギー)が足りなくなってぶっ倒れる。
Lの規格外な頭を、常人の脳で厳密に再現しようとした結果。

主「この人頭がおかしい!」
L「狂人にそう言われるとは思いませんでした」

糖尿病で死んでしまうでござるレベルの砂糖摂取量にうっぷうっぷする主、Lをトレースしだした途端糖分全部脳に持って行かれた事実にドン引きする
「やっぱこの人頭おかしい」


・5歳児モード
Lに無茶振りされて「ふええ…」って幼児化して「あっ、逃げた」とか言われる感じのノリ。
「ふええ…おにいちゃんがいじわるばっかりいう」
「貴方の方が年上でしょう」


思考トレース時にも記憶はあるから、自分が年上だということは分かっているんだけれど、
自分は5歳児の子供であって、彼のような大人には甘えられる立場にある、という認識もしているから、
「おにーちゃんおかしちょーだい!」(両手のひら広げてLの前に出す)

L「戻った時に羞恥は無いんですか?」
主、首かしげ、少しの間考えるようにして、本人も不思議そうに「ないですね」とさらり


・キラをトレースしました。
主「私は神だ」
吹き出す一同。
月「くそっ、やられた! こんな屈辱(ry」
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