貯金箱キラー
三部というか七人目の二次創作というか

七人目のスタンド使いの姉。スタンドは使えない
七人目は毒島弟イメージで

「海外旅行? いいなあ」
「あいつ私のパンツ盗んでいきやがった!」

連休中の旅行だと言っていたのに、帰ってこない弟が心配。
しばらくして、額に包帯を巻いて帰ってきた弟。どこか元気がない。

「私のパンツは」
「オランウータンにとられた」
「動物園か」
「船だよ」
「あんた飛行機でエジプトに行ったんじゃないの?」
「……行けなかった。途中で諦めた。我が身可愛さだよ、こんなの。情けねえ」

うぐうぐ泣き出す弟に、よしよしなでなで。何か、あったんだなと思う。理由までは訊けないでいる。

「よし、思い立ったが吉日よ。後悔してんのなら、今から追いかけて合流なさい」

貯金箱を割り、貯めていたお年玉も放出。これで資金はなんとかなるんじゃない?

スタクル勢全員揃って帰還。日本で打ち上げするらしい。アヴドゥルの奢りだ!
なぜか混ざることになった姉。毒島参戦は本当に助かったとか何とかで、姉の旅費協力に感謝して呼ばれたとかそういうの。

「なるほど、彼女があの下着の持ち主の」
「ンンー、セクシーな女性を想像していたんだが、キュートなレディだったな」
「あのデザイン、お嬢ちゃんにはちと早いんじゃないかのう」
赤面院、そっぽ向き太郎。
「弟や? 貴様よりにもよって身内の下着を他人に晒したというのか」
「自慢した」
「親指を立てるな」
折るぞ。
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