これはとかげですか?(NO,NO,NO!)
女主。吉良吉影とふらっと遭遇したことで、前世の記憶の中にある『ジョジョの奇妙な冒険』の知識を思い出す。もちろん、彼が女性の綺麗な手に異常な執着を持ち合わせていることも理解できた。

会話は穏やかだが、吉良の視線や態度から、標的とされていることは確実で、このままでは命が危険であろうことは容易く想像がつく。
手首を残していけば、彼は満足するだろう。命に比べれば、手首の一本や二本や三本持っていかれても…いや、二本しかないんだけども、うん、命には代えられませんね。という感じで、その場で自身の手首をすっぱり切り落として逃走を図る。

吉良にしてみれば、目的の手は入手できて、余計なものを省く手間もとらずにすんだ。しかし、自分の異常な性癖と殺人行動について、明かしたわけではないのに、まるで把握しているかのような行動。吉良の欲求を理解しているがゆえにでた行動のように思われて、なんとしても彼女を始末しなければならないと思い始める。
女性の力で、しかも両手を自分自身で切り落とした、というのも信じがたい出来事だった。彼女が使っていたのは、小ぶりのサバイバルナイフであり、明らかに不可能なことを成し遂げている。
思考している間に彼女を見失い、道路に落ちた血痕を頼りに女主を追いかけるも、すぐに途切れ、いずれ始末することを決意し帰宅する。

女主は逃走しながら止血を頑張っていた。康一に遭遇し、彼が仗助を呼び出そうとするのに制止をかける。「なおすわけにはいかないの!」とぎゃん泣き。いま手首が戻ってこられたら吉良さんに自分の居場所割れちゃう。困る。康一もわけがわからなくて困る。

この話はどこに向かっているのだろうか……(なぞ)
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