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駆け落ち録
▽2016/11/24(Thu)
先生は寿命
忍び寄る足音には気付こうともしない。死ぬ勇気はあるくせに心中はごめんだと宣う彼のことを、たとえ敬愛する先生にも渡せないと強く思ってしまっていたのだ。
静かに眠る傍ら、白い肌を指が這う。手の甲に巻かれた包帯は赤茶けた血が滲んでいた。
「芥川先生が好きなくせに」
こんな時にしか吐き出せない本音は、煙草の煙みたいに宵闇へと溶けて消えていくのだ。
(芥川先生が、俺たちの寿命そのものなんだろう)
来たるべき日が来てしまったら、うまく笑えますように。
病的
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