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−二日後・ギルド『光明の輝き』−

シオンディーヌだよ。

今朝は清々しいほどに快晴。
なのにシグレ君は一向に起きてこない。
最近いつもそうだ。

全く…寝坊助め。

   バンッ

ギルドの扉が乱暴に開かれた。
そして、入ってきたのは緑髪の青年。

「ちーっす。」

…何だかごく普通に入ってきたけど、ギルドメンバーじゃないよね!?
でも、どっかで見たことある気がする…。

「此処に、シグマリートいるって聞いたんだけど。どこにいる?」

僕の方に歩いてきて言った。
…何で僕なんだろ。入り口の近くにいたからかな。

「シグレ君の知り合い?」

「シグレ?そう呼ばれてんならそう…だな。」

…どこで知り合ったんだろう。
なんか気になるな…。

「あんた、シグマリートの知り合い?」

「…友達だけど。」

「ふーん?」

興味深そうに言った青年。
そこに、丁度シグレ君が降りてくる。

「…朝っぱらから騒がしいな…。」

「あ、シグレ君、おはよう。この子、シグレ君に用事らしいけど。」

簡単に挨拶をして、青年の事を彼に促した。

「やっと見つけたぜ…、ったく…。」

青年は若干疲れぎみ。
対するシグレ君は…。

「…お前、ギルドメンバーだったっけか…?」

寝惚けてる!!
完全に寝惚けてる!!

「え、ここギルド?じゃあ入るわ。」

Σ安易すぎだよ!!

「おや、メンバー入り希望ですか?ではこちらで手続きを。」

リオールも安易すぎだよ!!

「え、そんなあっさりしちゃっていいの?ギルドの仕事大変だよ?お兄さん。」

紅茶を飲んでた蜜柑ちゃんまできょとんとしてるし。

「大丈夫だっつの。此方人等、用心棒と魔物退治専門にしてたんだ。それくらい慣れてる。」

…あぁ、思い出した。
どっかで見たことあると思ったら、ずいぶん前にシグレ君が一刀両断した魔物と先に戦ってた子だ。

「それでは、これからよろしくお願いしますね♪」

嬉しそうに言ったリオール。

「あぁ、よろしく。」

奏多と呼ばれた青年も、ハニカミながら言った。

「早速ですが、カナタには、研修にいってもらいます。」

あぁ、恒例になってきたなぁ…。
研修と言うのは、手始めにギルドの依頼を体験してもらうこと。
ヒート君も今やってる。
でも、一人で行かせる訳にもいかないから、誰か付いていくんだけど…。

「今回してもらうのは、街の警備です。最近街に魔物が出ると言う噂がありまして…。何人も負傷者が出ているそうです。」

…新聞にも出てた。
どういう魔物なのかは出てなかったけど。
心なしか、リオールの表情が曇った。

「二人で行かせんの戦力不足じゃねぇ?それ。」

黙って聞いていたリュートが言った。
…確かに、戦力不足だ。
もし強い魔物なら、二人じゃ駄目。

「そうですね…、それでは…、シグマ、シオン、カナタと一緒に行ってください。」

「わかりました!」
「…了解。」

シグレ君は、若干不服なのか、それとも眠いのか、テンション低めに答えた。

「それでは、行ってらっしゃい。」

笑顔で言った彼だが、その表情は、何処か陰って見えた…。


* * * * * * * * * *
シグマにパス
* * * * * * * * * *

カナタのギルド研修に付き合い、俺達は街へ出た。

しかし、俺の両隣が静かだ。
多分初対面だからだろう。

とりあえず、初対面のシオンとカナタを自己紹介させなければ埒が明かない。

「…シオン、カナタ、いい加減に自己紹介しろ。」

「「あ、忘れてた。」」

ナイスなハモりだな、お前ら。

「僕は、シオンディーヌ・グランテ。よろしくね。」

微笑みながら言うシオン。

「…オレはカナタ・パウロニア。まぁ、よろしく。」

握手を交わしている二人。

少しだけ微笑ましくなった。

「何笑ってんだよ。」

「…笑ってたか?」

「うん、笑ってたよ。シグレ君。」

「…悪い。」

「いや、別に悪くねえけどな?」

半ば笑いながら言うカナタ。
シオンもつられて笑い出した。

「…はぁ、さっさと済ませようぜ。」

ひとつため息をつき、俺は歩き出した。

「へいへい。」
「はーい。」

また二人でハモって、後ろから追い掛けてきた。








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