愛して止まない* [3/7] いよいよ始まりの晩餐。 贅沢な高級食材のディナー。 ホテルのスイートルームで、勿論同室で夜を過ごし、朝を迎えるの。 ガラス製の入れ物、氷のベッドに冷えた赤ワインを無造作に取って飲むクロロ……{emj_ip_0173} 口一杯に詰め込んで頬張るハムスターみたいなクロロ……{emj_ip_0173} 口元のソースもうっとり見惚れちゃう! 私の匙で、はい 「あーん{emj_ip_0173}」 「重い」 クロロは退屈そうにナプキンで口元をぬぐった。気のせいかいつもよりクール(冷)だった。 「え?」 「愛が重い」 「またクロロったらブラックジョーク?」 「これが最後だ。この仕事が終わったら俺の前から失せろ」 そんな言葉を聞いたとき、初めてわら人形の気持ちが分かった気がしたんだ。 クロロったら、尋常じゃなく照れ屋さん。愛情表現なのかな?びっくりだよ、だってそんな怖い顔で言うから本気にしちゃうよ。 クロロは食べ終えたら歯を磨いて、颯爽と眠りについた。 私はどうしてか、冷めた料理の前で考える像になっている。 最後の晩餐の絵のように固まっている。 けれど1つだけ、像や絵と違うところがあった。 止めどなく涙が溢れていた。 しょんべん小僧だ。 じゃなくて、しょっぱい味だ。 |