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愛して止まない*

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いよいよ始まりの晩餐。
贅沢な高級食材のディナー。

ホテルのスイートルームで、勿論同室で夜を過ごし、朝を迎えるの。

ガラス製の入れ物、氷のベッドに冷えた赤ワインを無造作に取って飲むクロロ……{emj_ip_0173}
口一杯に詰め込んで頬張るハムスターみたいなクロロ……{emj_ip_0173}

口元のソースもうっとり見惚れちゃう!

私の匙で、はい

「あーん{emj_ip_0173}」

「重い」

クロロは退屈そうにナプキンで口元をぬぐった。気のせいかいつもよりクール(冷)だった。

「え?」

「愛が重い」

「またクロロったらブラックジョーク?」

「これが最後だ。この仕事が終わったら俺の前から失せろ」

そんな言葉を聞いたとき、初めてわら人形の気持ちが分かった気がしたんだ。
クロロったら、尋常じゃなく照れ屋さん。愛情表現なのかな?びっくりだよ、だってそんな怖い顔で言うから本気にしちゃうよ。

クロロは食べ終えたら歯を磨いて、颯爽と眠りについた。

私はどうしてか、冷めた料理の前で考える像になっている。

最後の晩餐の絵のように固まっている。

けれど1つだけ、像や絵と違うところがあった。

止めどなく涙が溢れていた。

しょんべん小僧だ。


じゃなくて、しょっぱい味だ。




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