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愛して止まない*

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私は立ち上がって、静かにドアを閉じて廊下に出た。

赤いカーペットが続いている。
ここは私の知らない世界だ。

ならば、とタガを外した。
みんな他人なんだもの、どう思われても良かったんだ。

鼻水垂らしながら泣きじゃくっても、勢い余って転けても、服が砂まみれになっても、どうでも良かった。

夜のビーチはプラトニック。
膝を抱えながら見る海がぼんやりしている。
少し肌寒いようだけれど、目頭だけが湯に浸かっているように熱い。

外の世界といえど、真っ暗になれば人がいないことは幸運だった。
なにを今更、羞恥心なんて。

「クロロのバーカ」
ぽちゃん。投げた小石が手前で落ち、小さく飛沫をあげた。

大分時差があるというのに、クロロはよく寝れたな。

どんな場所でも順応する彼はカメレオンだ。蜘蛛じゃない、カメレオン、時々ハムスターだ!

「ヘイ!ガール!ワッツウロング?」
そんな時、突然背後からやってきた二人組。

「えっ?なに?」

「レッツゴーアウト!カモンヒァッ」

「いや、ちょっと!離して」

私は腕を掴まれ、引っ張られるまま半ば強引に観光案内されるみたい。
今から?昼間じゃなくて?

あ、でも蜘蛛の仕事があるから今がいいよね。

って、そんなことを考えているうちに私はクラブにいた。


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