愛して止まない* [5/7] 「へい!かもーぉん!」 初めてだ。 こんな原色のライトが照り交う店に来るのは。 目がチカチカする。 普段は煩い自分だけれど、案外根はお淑やかで大人しいのかもしれない。 ここに来てまた1つ、自分の一面が知れた。 「プレゼントフォアドリンク!」 「あ、どうも」 ええい!とっくに自棄な身!クロロのことなんか忘れちまえばいいのさ! 今日はパーっと行くわよーーー! 「グーーーッドゥ!」 「せんきゅー!」 一杯。二杯。その三倍。酒がどんどん身体に染み渡る。 ぷくっとお腹が膨れてきたころ、トイレを催した。 完全に酔っ払い、意識が皮一枚ほどで繋がれていた。 「あたしちょぅと、トイレにいってきまぁーす」 立ち上がったその時、天井がグルンと回って倒れこんだ。 「はれっ?」 「ドラッグキッキイン!」 薬、誤飲。祝。健常者卒業。 私はまんまとハメられた。別の意味でも、今危ない。 全身を弄られているみたいに感じる。 けれど、視界がぐるぐる目まぐるしく、それどころじゃない。 ピンチなのに……がんばれない自分…… 何が何だか分からない。 前後不覚。とうとう視界は闇になった。 |