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愛して止まない*

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白い。天国?

天使はいない。

ふかふかする。

雲だ。

雲のような綿が敷き詰められた枕と掛け布団だ。

私は目が覚めた。

ここは昨晩いたスイートルームだ。クロロの姿はなかった。

夢を見ていたのかな?
それにしても実に悪質な恐ろしい夢だった。恐怖で頭痛するほど。

「ハッ!そうだ仕事!?」

起き上がろうとすると、硬貨みたいにばたりと倒れた。
ああ、もう蜘蛛はクビ宣告されたんだった。
だから、別に寝ててもいいや……なんて思ってた時だった。


「いつまで寝ている?」

「すわっ!!?団長……!」

「昨晩、オレの安眠妨害をし、手間を掛けさせた詫びを入れてくれるんだろうな?」

「え?なにそれ」

「覚えてないのか?」

「うん」

「お前が出て行ってから1時間も帰ってこないから、心配して探し回った。ようやく見つけた時、クラブの床で男の下敷きになっていて危うく不快なものを見せられそうになったから男を始末しておいた。それから、泥酔して歩けないおまえをなんとか抱えて帰ってきたんだ」

「寝てたんじゃなかったんだ……」

「礼はないのか?」

「……ほっといても良かった」

「不本意な答えだな。“ありがとう”も言えないのか?」

「ありがとう。ところで……」

私は自分の服を摘んでチラリとクロロを見た。

「安心しろ。オレは手をつけていない。砂まみれにされたら困るからホテルの管理人に頼んだ」

「そうなんだ。いつもみたいに床に置けばいいのに」

「ふー、分かっていない上に、素直じゃないな。団員の体調管理も頭の仕事だ」

なんだ、やっぱり団員だからか〜。チーン。


「もうとっくに蜘蛛なんて辞めたつもりだよ」

「なら何故ここにいる?さっさと出て行けばいいだろう」

「なにそれ。助けたのそっちじゃん。どうせわざわざ尋ね回ってたんでしょ?」

「羞恥な勘違いだな。お前が蜘蛛だったから助けただけだ。蜘蛛を辞めたお前を助ける義務なんてない。この時間も無為だ」

「そう、じゃあね、“クロロ”」

私はベッドから立ち上がり、クロロの真横をすれ違った。


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