『何度でも会いたい』

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「奇遇だな」
「奇遇だね」

 カルデア内、キッチンで。
 ……その前は廊下で、管制室なんかでも。

 本日幾度となく繰り返された同じ挨拶、なんでこんなに何度もする事になっているのかなんて理由は明白で。

「奇遇だな?」

 "わざわざ"訪れた彼の部屋で、またそう言って笑う彼に、私は赤い顔を俯かせた。