『そばにいるよ』
▼ ▼ ▼
ぽろりと溢れた弱音、泣き言、それと、涙。
誰にも見せるつもりも聞かせるつもりもなかったのに、なんだってこんな時に限って、彼の目の前だったんだろう。
「ご、ごめ……なんでも、ないから」
ぎゅっと目を瞑り、涙を止めるために大きく深呼吸。そんな私の肩を、彼は優しく抱きしめた。
「大丈夫、お前は間違っちゃいねぇよ」
「……うん、ありがとう、キャスター……」
……あぁ、優しい人、私を導いてくれる人、どうか最期までーー
clap!
/
いいね!
5
prev
戻る
next
top