Long StoryShort StoryAnecdote

やけあと


1.陸


 俯せになって尻を打たれた陸はおとなしくはなったものの、その目にはまだ勝ち気そうな反抗の意志が垣間見える。俺はそういう鼻っ柱の強い手合いが好きだ。
 陸の場合はふんぞり返っているようなガキ大将タイプではなさそうだが、優等生的な正義漢とでも言うか、ちょうどこのくらいの年齢の少女達にはちやほやされそうだ。およそ辱めなどには縁のなさそうな様子にそそられる。
「さて、はじめようか」
 俺は後ずさろうとする陸を捕らえるとその身体を俯せに返し、赤くなった尻たぶを掴んだ。割り拡げるようにしてアナルを探るとそこに舌先を潜り込ませる。
「ひっ!?」
 粘膜の熱さを感じる。くすぐるように舌先をチロチロと動かすと陸はビクン、と腰を跳ねさせたが、そこはほんの少しずつながらも俺の侵入を許容していった。
「ぁっ……や、あっ……!」
 ヌルヌルとした感触を味わいながら、ここに己の欲望をブチ込んだ時の締めつけを想像して鼻息が荒くなる。
「そ、……なとこ……っやだ、やめっ、」
「これから使うところきれいにしてやってるんだ、悦べよ」
 使う、という意味を陸はまだ理解していないだろう。身を硬くして土塊(つちくれ)に爪を立てている。括約筋の緊張を愉しみつつ、俺は処女地を馴らすようにじっくりと舐り続けた。
「ひっ……ぃ、あっ……!」
 舌の動きから逃れるために揺れはじめた腰は、まるきり男を誘う媚態にしか見えない。俺は舌で届き得る1番深いところを探ると、そこをグリグリと責め立てた。
「は……!? ンアッ……!!」
 舌を引き抜くと、陸のペニスが緩く勃っているのを確認する。続いて唾液にぬめる後孔に中指を突き立てると、節くれ立った指はすんなり第二関節まで飲み込まれた。
「痛、ぃだっ……!」
「痛い? 舌で少しいじっただけで俺の指をここまでハメられるなんて、なかなか優秀だと思うぜ?」
「いやっ……だ、やぁっ、やめろっ……!」
 無遠慮に指を抜き挿しすると陸は涙声を震わせながらも必死にもがいたが、やや強引に指のつけ根まで突っ込むとビクン、と身を竦ませた。
「はぅ……ッ!!」
「お前の弱点──ここかな?」
「ひあっ……!?」
 細い腿が緊張で強張る。ある一点をグリグリと刺激すると、陸はこれまでになく高く鳴いた。
「やぁあっ……!! あ、ンはぁっ……!!」
「見てみろ、お前のペニスも乳首もビンビンになってる。これが好きなんだ」
 陸の幼いペニスはすっかり勃ち上がり、胸の実もツンと張り詰めている。
「指くらいで参ってんなよ。今からここをペニス扱くのに使わせてもらうんだからな」
「な、に待っ……」
 俺は指を引き抜くと、硬く張り詰めた剛直をそこに押し当てる。高まる期待に、すでに先端から先走りが漏れていた。
「待てねぇよっ!!」
 ──ズプンッ!!
「あ"ぁあああ──ッ!?」
 困惑にまみれた陸の高い絶叫を浴びながら感じる、熱い肉襞の震えるような締めつけ。
「うおっ……! こ、りゃヤバっ、好過ぎ……っ!!」
「ひっ……い、ぁが……っ!」
 メリメリと引き裂くように狭い穴を抉じ開ける感触、俺の下で痛みに震える細い肢体。俺は陸の背中に覆い被さると、動きを封じるように寝バックの体勢でピストンを開始した。
「くうっ……、お、おおっ! ナカあっつ、堪んねぇ……!」
「や、……あ"っ!! あぅうーッ!!」
 挿入に至ったのは全体の半ばほどまでだったが、それでも狭い腸壁は押し拡げられていっぱいだった。さっき指で刺激してやった弱点──前立腺を擦られた陸はざりざりと地面を掻き毟りながら高い声で泣き喘ぐ。
「やぁ、ン"ッ!! あっ、あ"あっ、ひあ"ぁぁあっ!!」
「はは、デケェ喘ぎ声だなぁ!」
 暴れる手の甲に手を重ね地面に縫い止めるといっそう激しく腰を打ちつけた。
 パン、パン、パン、パン、パンッ
「や"ぁ、あ、あ、あ、あっ! ぁうっ! あグッ!んン"ッ!」
 律動に合わせてあがる声。今、俺がこいつを犯しているという実感。触れ合う肌の熱さ、それ以上に俺のペニスを包み込む濡れた熱さから得られる快感は、返り血を浴びながら獲物を貪る肉食獣の心地だ。
「くっ……マジでキツ、ぃけどっ……処女穴踏み荒らすってのはやっぱり最高だぜ!」
「や"あ"あぁぁああぁっ!! んぶっ!? ふ、むうっ……!」
 俺は陸の顎を取り強引に振り向かせると、無理な角度で奪うように唇を塞ぎ舌を絡めた。泣きじゃくる真っ赤な顔は数分のピストンですっかり打ちひしがれたような風情、嗜虐心をさらに煽られる。身動き取れない状態で泥だらけになって身悶える陸をもっとぐちゃぐちゃにしてやりたくて、俺は口を塞いだままさらに激しいピストンを繰り出した。
 パンッ、パンッ、バチュ、バチュ、バチュ、バチュ、
「ンぶ、ふっ! んぐっ……んん"っ!!」
 突き上げごとに漏れる鼻声の喘ぎがエロくて、俺は自分の下半身にどんどん血が集まっていくのを感じた。己の凶器がより硬く、熱く漲るのを自覚しながらまだぎこちない少年の身体を蹂躙していく。
 パンッ、パンッ、パンッ、パンッ、ぐち、ぐぢッ、ぐぢゅッ、ぐぢゅッ
「ン"ッ、あっあっあっ、あ"!! はっ、はぅっ……!! う、う、ぁう、ぐう……ッ!!」
 互いの分泌液でドロドロになった粘膜はますますいやらしく熱くうねり、抜き挿しするごとに淫らな音をたてる。刻々と変化していく粘膜の緊張、それは陸も実感していることだろう──この身体は確かに、男に犯されることで快感を得ている。
 我ながら性急な展開、陸の脳はまだ現実を受け止めきれていないだろう。強がって見せてもまだまだ子供、その無垢な肉体を欲望で征服していく──これ以上の愉悦があるだろうか?
「最初の威勢はどうした? ペニス突っ込まれて可愛い声で鳴いて、すっかり雌犬じゃねぇか」
「あっ──、ひが、あ"っ! やだっ、やだやめっ、」
「おらイけ、イけ、イッて俺のものになれ!」
「や、あっ、で、る出る出る、でっ……う"──ッ!!」
 下敷きになった陸の下半身がビクビクと震える。ケツを突きまくっただけでイッたらしい。地面に少量の精液が散った。
 俺のペニスを咥えたまま跳ねる尻は他の部位と違い日に焼けず白かったが、何度も激しく腰を打ちつけたために赤くなっていた。その双丘は俺のものをキツく食んでビクビクと痙攣しており、とてもこの行為がはじめてとは思えない卑猥さだ。
「好いぜ、陸……お前のナカの具合」
 俺は自分の唇をペロリと舐めて湿らせると、まだ痙攣している尻をぐっと引き寄せる。頭を庇うかのように蹲っている陸の尻を撫で回し、尻たぶを拡げるようにすると、ぐっぽりと俺の竿を飲み込んだ穴を観察しながら律動を再開する。
「陸のここ、もう俺の形に馴染んだみたいだなぁ」
「が……ひっ!? い、ひぃっ!! う、あ、あっ!! ぁ、ぃやあ"っ、あがっ!!」
 突き上げながらも陸の両胸の突起を引っ掻くように虐め、耳やうなじ、肩口に歯形がつくほど強く噛みつく。痛みに身を強張らせる陸の怯えた様子が哀れで、けれど鋭い刺激に呼応するように俺のものを締めつける肉襞の動きが最高だ。
 恐怖と快楽で陸の心と肉体が分離していくのをまざまざと実感しながら、俺はまるで本当に獣にでもなったようにさらに凶暴さを増していった。
「陸は痛いのが好きか? マゾの変態めッ!!」
 ──ドチュッ!! ドチュンッ!!
 ストロークの感覚をあけて長く、深く突き上げる。俺のペニスの長さや形をはっきりと覚えさせるように、何度も、何度も、何度も。
「ああ、堪んねぇな……、最高の穴だッ!!」
「ヒ……ッ!! ぎっ……!! ぎぃっ……、いっ……!!」
 イく前よりもさらに敏感になった陸のナカは、ずっと絶頂しているかのようにビクビクと痙攣している。蕩けるような粘膜に愛撫された俺の肉棒は、いよいよ我慢の限界にきていた。
「ケツんナカ突かれてイき狂うエロガキが、そろそろこの薄い腹ん中に精液ぶちまけてやる……よっ!!」
「ひっ!? く、うぐ、や、だ……──嫌だっ!!」
 体勢を変えようと1度性器を引き抜いた瞬間、最後の力を振り絞るかのように陸は突然地面を蹴って駆け出──そうと、した。しかし足元はふらつき縺れて、数歩行った先で躓くと頽れる。
 俺は造作もなく歩いて追いつくと、息荒く揺れている肩に手をかけ陸を振り向かせた。やっと対面で向かい合った陸は前身が泥だらけで、せめてもの抵抗とばかり俺の胸を押し返そうとする指の先は爪の中まで土が入り込んでいた。凛とした顔立ちはもはや見る影もなく、涙と汗と泥で薄汚れている。陸は頭を激しく打ち振るった。
「もうやだ、やめてください、お願い許して……!」
「ここまできて逃げられると思ってんのか?」
 俺はその細い手首を掴み引き剥がすと地面に押さえつけ、覆い被さる。
「レイプってのはなぁ、」
 恐怖に引き攣った顔をじっとりと睨みつけながら、整わない呼吸に上下する薄い胸に人差し指を押し当てた。下腹に向かって指を滑らせヘソを過ぎ、下腹に至ると、手を広げていやらしく撫で回す。
「ここに、たっぷり種付けするまで終わらねぇんだよ!」
「はっ……──ア"ッ!」
 よほど敏感になっているのか、陸はその所作だけでピュク、と吐精した。俺は陸の両足を抱え上げると、さっきまで愉しんでいた穴に再びペニスを押し当てた。
「い、ややだだめっ、もう挿れちゃ……ぃぎ、ぃっ!? ぁは、ぎうぅう"──〜〜ッ!!」
 恋人同士のように手を組み合わせた正常位での挿入に反して、陸は真っ赤な顔を苦しげに歪めると食い縛った歯の隙間から濁った悲鳴を絞り出した。
 一方で、陸の直腸はほんの少しの間留守にしていた俺を主人と認めたかのように、一気に深いところまで迎え入れてくれる。熱いぬかるみは俺のペニスに擦られるのが嬉しくて堪らないとでも言うようにいやらしくうねって、その心地好さに俺も危うくイきかけた。
「はは、陸のエロ穴はすっかり俺のペニスに懐いてるなぁ! そらっ……どうだ、どうだっ!」
「ふあ"ぁぁっ!! あ"っ、あ"ぅっん!! ン"は、あ"はぁんンッ……!!」
 暴虐によりすっかり躾けられた陸の雄膣は、ひと突きするごとに感度を増していくかのようだ。突く度に甘イキしてエロい喘ぎ声をあげる。3人の中では唯一少しだけ声変わりをしているようだったが、涙混じりの高い叫びはほとんど発情期の雌猫だ。肉棒を飲み込んだ雄膣はグズグズに蕩けて、俺の脈動に応じて切なげに締めつけてくるのだから堪らない。
「ひ、うっ……ひぐ、えっ、やらっ……ぉねが、もうやめ、たすけ、で……っ」
 おまけにこの顔だ。やっぱり最後はしっかり顔を見て犯したかった。凛々しさのあった眉は八の字に歪んで眉間に皺を刻み、濃い睫毛は涙で束になっている。濡れた瞳はすっかり服従と諦念の色に染まって、かろうじてそこに光が見えるのは最後の哀願が聞き入れられるかどうかという一縷に賭けているといった風だ。
 日焼けをしている肌も、性的な興奮と羞恥とで上気しているのがわかる。身体の内側にこもった情欲がその肌からむわっと溢れてしまっているみたいに。
「陸みたいに気の強そうな男の子が抵抗もできなくなって、顔ぐちゃぐちゃにしながらエロい声出してよがるのって最高に興奮するよ」
 陸の膝の裏を上から押さえ込むようにしながら開かせると、陸自身にも結合部が見えるくらいに身体を折る。
「ぐ、うっ……!」
「はは、身体柔らかいな。見えるか? お前のここ、何回も大人のペニス出し挿れされてぐちょぐちょに擦られて、すっかりオンナノコになっちゃった」
「ひっ……ぃ、ぐっ……う、ひぐっ……、」
「中出しはわかるよな? これからここに俺の精液たっぷり飲ませてやるからな」
「、だ……ゃだぁあ……、おねが、しまず、なか、は……、やめでぇえ……っ」
「そんなに泣くなよ。じゃあ俺の言うこと聞いたら我慢してやろうかな?」
 陸はブルブルと震えながらも俺の言葉の続きをいじらしく待った。
「イく、ってわかるか? お前さっきからなんべんもイッてるからわかるだろ。出るって言ってたあれ、気持ち好くて頭真っ白になるやつ。アレがキたらちゃんとイくって言え」
 陸はボロボロと涙を流しながらも必死に頷く。
「それから、自分の身体がどうなってるかはっきり伝えろ。わかるよな? ケツんナカ掻き混ぜられてエロっちくうねってんの。どう感じてるか逐一俺に説明するんだ。上手にできたら中出しは勘弁してやるから」
 はじめるぞ、と言うと俺はゆっくりと律動を開始した。陸は緊張した面持ちでしばらく口を噤んでいたが、好きなところにアタリをつけて突いてやると「あっ」と悩ましげに顔を歪めた。
「は、ぁっ……ぁ、あっ、あんっ、ふぁ、」
「イくって宣言せずにイッたら約束はなしだぞ。ほら、どんな具合かちゃんと言えよ?」
「ん、……ぃ、そこっ……、こす、れると……、腰が、ジンジンする……っ、」
「いいぞ、その調子だ」
 言いながら、俺はピストンのスピードを速めていく。
「は、あっ……! ぁ、あんっ、あ、まっ……はや、ぃのだめ、そ、こだめ、だめぇえっ……!」
「そこってどこだよ?」
 俺はニヤニヤと笑いながら陸の腰を抱え直し、さらに身体を密着させるとストロークを短くしていった。
「あ! ひぁんっ、あっ! そ、こ、おちんち、当たっでる、とこ、……ひっ!! め、だめぇっ、」
「何がダメなんだ?」
「ぉ……なか、こわれ、ぅ……う、うぅっ!」
 バチュバチュバチュバチュバチュッ
 俺はさらに、腰を前後に振るスピードを容赦なく速めていく。掴んだ太腿にギュッと力がこもっていくのがわかる。
「ぁ、あ、あっ、あんっ!は、あたまっ……へん、なっちゃ……! あ、あ、あ、ああっ、くイくイグッ、イッぢゃア"ァぁぁあ"──〜〜ッ……!!」
 正常位になってからはじめての絶頂。陸はもう精液も出ないのかドライでイッたようでガクガクと腰を震わせながら起伏のない喉を仰け反らせ、背中を弓なりに浮かせた。
「アッ……が、あ……っ!!」
 さっきまでより快感が強いのか、ぎゅっと目をつぶりながら舌を突き出す表情は子供ながらに恍惚として色っぽく、明るい日の下で輝いていた少年とはまるで別人みたいだ。太陽の化身のように眩しかったかつての姿を想起しながら、今それが自分の下でこんなにも乱れていることに感動さえ覚える。俺はほとんど無心に腰を突き上げ続けた。
「ああ好い、イッてる陸のナカ気持ち好い……っ!!」
「ヒッ──ひぐ、うッ!! あ、はっ……! ぁ、あっ、まっ、まって、まってまだイッ……ヒ──ッ!!」
 俺は陸の太腿を担ぎ上げ松葉崩しの体位を取り責めるポイントを絶妙に変えた。こっちももう余裕ではいられない。
「ひぃいっ……!! ふ、かい、ふがい"ぃ……!! い、ひっ……!! ぉ、おく、おぐまでぎ……ぃ、いっ、イぐぅ──〜〜ッ!!」
 陸はまた数度のピストンですぐにイッた。まさに連続絶頂の深みにハマってしまったらしく、俺が緩急や角度を変える度にひどく泣き叫びながらイき狂う。
「あ"あーっ!! あ"ーッ!! もうや、や"め、もうだめぇえ"ーっ!! おぐっ、おぐいやっ、ゆるじ、ゆるじでぇっ……!! イぐ、イッ、もうイぎだくな、ぁ、ああ"あッ!! あっ、あっ! あ"っあ"ぁぁあ"ぁ──〜〜ッ!!」
 そのまま両足を抱え上げ屈曲位に持ち込めばさらに挿入が深まり、女ならボルチオにあたるところまでガツガツと責め立てた。ほとんど未開拓だったそこも無慈悲に踏み躙れば、陸は頭を打ち振って泣き喘ぐ。腹筋に力が入るせいでよりイきやすいのだろう、泣き声なのか笑い声なのかわからないような間欠的な高い喘ぎをあげている口を唇で塞ぐと、俺はその悲鳴を舌を絡めて奪い取った。
「ン"ウ……!! フゥ……ウ"!! ンウ"ゥ──〜〜ッ!!」
 陸は目を大きく見開き瞬きながら、必死に俺の胸をドンドンと叩いた。俺のペニスはいっそう熱を持ち、腰を打ちつける速度はいや増していく。
 陸は自身が何度目とも知れない頂に昇ろうとしているのを予見すると同時に、奥を突き上げる凶器が限界を訴えていることにも気づいたのだろう。しかし陸は非難がましい呼吸を鼻から苦しげに漏らすのが精一杯、俺の言いつけを果たせないことに焦燥しもがく。どんな理由があろうと絶頂の告知と実況を怠れば即、中出しだ。
「フンッ、ン"ンッ!! ンーッ!ン"ンンンン〜〜ッ!!」
 唇を塞がれていなかったら、陸は何と言っただろう?
 ──ぉくっ……! おくにあだ、でるぅッ!! だめ、だめぇそんなっ、深く突いたらぁあっ……!!
 ──ああいいよ、イけ、お前も一緒に跳べ。
 陸はボロボロと涙を流しながら首を横に振ろうとするが、俺は小さな顔にかぶりつく勢いで陸の唇を貪り、下半身の動きとシンクロさせるかのように舌と舌を絡ませた。陸の表情は眉を寄せながらもその瞳はキスに翻弄され、時折不自然に身を震わせる。キスで感じるなんて、可愛いやつ。
 次の瞬間、ずっと堪えてきた精液が一気に噴き上げ、陸の最奥で暴発した。
 ビュルルルッビュルッ、ビュクビュク、ビュ──〜〜ッ!!
「ン"グゥゥゥ──〜〜ッ!! ブフッ……!! ンぷ、むぅウッ──〜〜……!!」
 俺の吐き出した精液が敏感な奥の襞にビュービューと勢いよくブチ当たっているのを感じているのか、陸は全身を震わせてそれをしっかりと受け止めた。俺は長い射精の一滴も逃さずに陸の中に注ぎ込もうと、挿入したままぐりぐりと腰を揺すり狭いところを捏ね回した。
 ドプ、ビュク!! ビュク、ドクッ、ドクッ、ドプンッ……!!
 性交自体がはじめてなのはもちろんだろうが、生まれてはじめての雄膣内射精を経験した陸は異変を感じたものか自ら下腹を押さえた。そこに送り込まれてくる精子を拒もうとするかのように、掴めるほどもない腹の肉に爪を立てる。
「ううう……っ!! んふ、ふぅっ……!!」
 俺は最初に奥で出したものをさらに押し込むように深いところで小刻みにピストンしながら、やがて肉襞全体に塗り込むようにしてゆっくりと入口まで往復させる。その間もなかなか射精は止まらなかった。
「ぷぁっ……、ぁ、は……んあっ……ぁ、ンッ……、」
 唇を離すと、陸はトロンとした顔でぼんやりと俺を見つめた。目尻から流れる涙がこめかみを濡らしていく。
「わかるか? 今ここに俺の精液がドクドク噴き出してるの。男なのに、男に種付けされるってのはどんな気分だ?」
 俺は陸の下腹に手を置くと、精液がそこに蓄えられていくのを確かめるように軽く押した。そうしながらペニスを引き抜く。
 俺のペニスのサイズにまで強引に拡げられ続けたアナルは、ヒクヒクと疼いたと思うとすぐにダラダラと俺の出した精液を垂れ流した。少し泡立っているのは射精後、ナカでしつこく撹拌したからだろう。溢れてくるそれを見て俺は満足の吐息を吐いた。
 陸の真っ赤になった身体は、太陽に焼かれたわけじゃない。蹂躙し尽くされ快楽に敗北した証拠だった。
「こんなに好かったのは久しぶりだ」
 俺はたっぷりと陸の身体を味わい尽くした自分の分身を見下ろす。獲物をさんざん泣き喘がせ種付けまで完遂したそれはどこか得意気というか、勝ち誇ったように濡れ光っている。
 陸は虚ろな目で宙空を見つめたまま、荒い呼吸に身を任せていた。さすがに疲れきった様子で、その瞳には先ほどまで微かにあった光ももう宿ってはいない。ゆっくりと首を動かすとぼんやりとした表情で俺を見上げた。
「約束は約束だからな。言いつけを破ったのはお前だ」
 俺はそう言って笑う。
「それから、さっきこうも言ったよな? 『レイプってのは種付けしないと終わらない』って。あと2人分のザーメンで腹パンパンにしてやるから、もう少しの間壊れんなよ」
 歩夢と一馬の消えた方向を示す。仲間達も「食事」を終えたら戻って来てトレードだ。俺の言ったことを理解した陸は片手で顔を覆い、もう一方の手で自身の下腹を押さえると肩を震わせながら啜り泣いた。

2022/08/30


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