Long StoryShort StoryAnecdote

やけあと


3.一馬


「あーっ! あ、やぁっ、離してぇ!」
「一馬、もーちょっとの辛抱だぞ。お前もだんだん気持ち好くなってくるから」
「やだやだ、や"ぁあああっ!!」
 泣き喘ぐ少年に馬乗りになった俺は、勢いよく腰を打ちつける。小さな尻に人一倍デカい俺のチンポが抜き挿しされる様は少し哀れでもある。でもサド気質のある俺はかえってその残虐さに興奮して、ますます激しく奥を穿った。
「ふぎっ! やめっ……動かなぃでぇっ」
「ムリムリ、一馬のナカ気持ち好過ぎて勝手に腰動いちまうんだよっ!」
「アッ! ア"ッ!! ア"ぁああぁッ〜〜ッ!!」
 狭い直腸、その熱とキツい締めつけを味わいながらケダモノのように激しいストロークで突き上げると、一馬は大きく口を開けて悲痛な声をあげた。
「お子様にはちょっとハード過ぎたか?」
 俺は息をきらし、ようやくスピードを緩めるとドチュッ、ドチュッ、と力強く2度、深く突く。
「ひっ……!! ンあ"あっ……!!」
 さっきの2人も可愛かったけど、俺は1番小柄で幼い一馬を選んだ。仲間達の中では俺が1番身体がデカいから、こうして正常位で抱き込むと傍からは一馬の姿はほとんど見えずに、地面に蹲った男が1人で腰を振っているみたいに見えるんじゃないだろうか。それってすごく滑稽だけど、まるっきりこの子の身体を独り占めしてるって感じがして興奮する。
「あー、挿れてるだけでもすげー好い……っ」
 俺は突き上げるのではなくゆっくりと押しつけるように腰を揺らした。より深いところに埋没していく亀頭。竿全体が熱い肉襞に包まれ、時折キュン、と圧迫される。
「ぎ、ぃっ……ひうぅうん……っ」
 高く切なげな悲鳴が可愛らしく、俺は一馬の細い肩を包み込むようにぎゅっと抱き締めた。
「あーっ可愛い、可愛い♡一馬の身体、小さくてオナホみたい♡」
 一馬の全身がチンポを出し挿れするための玩具かのように、がっちりと身体を固定して乱暴に腰を突き上げる。
「やっ、あっ、あっ!」
 オナホにはない肉感、体温、空気をつんざくような高い喘ぎ声。日焼けした一馬の身体は茹だったように熱を放って、薄い胸を激しく上下させていた。
「あ……ぁ、ああ、あっ、やあっ、りっちゃ、りっちゃん、助けてぇ、りっちゃあ……、」
 年長者の友人の名前を呼びながら泣く様に、俺はいっそう気色を好くして笑う。
「大丈夫、りっちゃんと……歩夢だっけ? あの子達もあっちできっと愉しんでるよ。一馬は俺と気持ち好くなろうな♡」
「い"や、もうや……あ"ぁあ──ッ!! あ"ッ──〜〜!!」
 根元にいくほど太いイチモツは、揺すぶる度に侵入を深くして穴が裂けてしまいそうなほど。ああ、でもっ、堪らなく気持ち好い……っ!!
「チンポデカくてごめんな! 一馬のケツぶっ壊れちゃうかもなぁ!?」
 どちゅ、どちゅ、ずちゅっ、ずちゅんっ!
「ひ、ぐぅ! ぅあ"う!! あっ、あ"ぐっ!!」
「痛いだけじゃないだろ? 一馬のナカ、気持ち好さそうにビクビクきゅんきゅんしてる♡」
「い、やっ……してな、いぃ!」
「正直にいやらしく喘いで、エッチな言葉を言ったらもっと気持ち好くなれるよ?」
「やぁ……ン!」
 一馬は小さく喘いだ後、キュン、と下腹を疼かせた。まるで自分の声に感じてるみたいに。
「あは、いいぞいいぞ。女の子みたい♡」
「はぁ、ん、あんっ、あ、あ、あんっ……」
 一馬は切なげに顔を歪め、舌を出した。俺は誘われるように口づけ、舌を絡ませる。
「んふっ……んん、むっ……んん……っ」
 トロトロの口内は、不思議と甘い気がする。恍惚とした表情で涙を流す一馬が可愛らしくて、俺はどんどん行為にのめり込んでいった。
「お人形みたいで可愛いよ。ね、俺達が繋がってるところ、触ってごらん?」
 一馬の小さな手を取ると、互いの繋がったところに連れていく。俺はゆっくりとチンポを引き抜き、竿を一馬の指で撫でさせると、それをまた一馬のナカに収めていく。一馬がアナニーしているかのような仕草に、俺は舌舐めずりをした。
「や、ああっこわ、い……! やら、入ってこないで、いひぃいぃぃン……!」
 自身の身体に押し入ってくる質量を指先でも感じながら、一馬は真っ赤になって震えた。
「次はお腹。ここにチンポがあるのわかるから」
 一馬の両手を薄い腹の上に置かせると、上からぐっと押さえつける。その手の平の圧力を、一馬の腹の中に収まった俺のチンポで感じられる。堪らない……!
「きゃあぁあっ!! やだっ、離してぇ!!」
「もっと、もっと強く押さえろ!」
 俺は一馬の膝裏をぐっと押し上げると、上から叩きつけるようにピストンを繰り出す。種付けするためのプレス体勢に、一馬は手の位置を動かさないまま無抵抗に揺さぶられるがままだ。
「あっ、あんっ! あんっ!! や"ぁあ〜〜ッ!!」
「一馬もイけ、イけイけ、イけっ!!」
 突かれて、喘いで、さらに敏感になる。相乗効果で熱を増していく幼い身体は、あっという間に絶頂に昇り詰めた。
「きゃあぁ"ぁぁあっ──!! あ"ぁっ、あ"はぁあぁっ……!!」
「おっほほ、イッてる、イッてやがるな!」
「何っ……やぁぁあっ!? あーっ、あ"──〜〜ッ!?」
 一馬は困惑の表情を浮かべながらも、絶叫し内腿をビクビクと跳ねさせた。しかし、幼い性器は頼りなくプルプルと震えるだけ。
「未精通か。ケツだけでイき狂わせてやるよ」
 俺は一馬の腰をがっちりと掴み、背中に手を回すと抱え上げた。驚いた一馬は咄嗟に俺の首にしがみつく。
「やうっ……ン"ア"ァアァア──〜〜ッ!!」
 駅弁体勢の自重でチンポを飲み込んだ一馬に、俺は激しいピストンを連続で見舞った。柔らかな肉のうねりと緊張に揉まれた欲望はますます漲り、うぶな少年の身体を貪るように侵略していく。
「ぎひぃっ!! んぎっ、きぃいっ!! はひぃっ!!」
 歯を食い縛った一馬は色気のない悲鳴をあげながら、けれど振り落とされないようにしっかりと俺の首にしがみついてくる。腰が落ちる度に深く埋まる肉棒の責め苦、その衝撃の度に一馬の背がビクン、ビクン、と緊張する。
「はひっ……!! ア"ッ! あうっ、あがっ!!」
「もしかして結腸抜いちゃってる? はじめてでやり過ぎかな、やめられないけど♡」
 規格外のものを押し込まれた一馬の身体は、重力も手伝って本来入ってはいけないところまで欲望を受け入れてしまっていた。S字結腸──深く入り組んだそこで、俺の肉欲が暴れ回る。
「ぃ、ひぎぃっ!! はひっ、はっ、あ、あ、あ"んっ!!」
「一馬の奥、熱くて狭くて最っ高♡今から精液で腹ぱんっぱんにしてあげるからね♡」
「や、あ"あっ、あ"っ……!?」
 俺は律動のリズムを変えた。連続で素早い抜き挿しをやめ、一馬の腰が深く落ちた瞬間の衝撃とその余韻をじっくりと味わう。
 ズパンッ──! ズパンッ──!ズパンッ──!!
「はうっ──うっ!! ──ぅあ"、ン"ン……ッ!!」
 キツく目を閉じ眉を寄せる表情がめちゃくちゃエロくて可愛い。
「一馬のイキ顔可愛い、可愛いよぉっ♡カリ首に絡みついてくる結腸エロ過ぎてヤバ……ぉああイく、イく、イッ──!!」
 絶頂のタイミングを見計らうと、腰を突き出し尻の筋肉をピクピクと震わせる。同時に一馬の尻たぶを揉むようにして強く引き寄せた。
 ピュピュッ、ビュルル──〜〜ッ!! びゅくびゅくっ、ドク、ドク、ドクンッ!!
「おううっ──!! おっ、おおっ……!!」
「あ"ッ──は、あがっ、ア"ぁああぁ──!?」
 一馬は体内に吐き出されるものを受け止めながら、爪先をピンと伸ばし痙攣した。目をパチパチと瞬かせ眉を寄せて、一体自分の身体に何が起きているのかわからないといった顔で。
「出てるっ、一馬のオナホに強制種付け……!! 精液搾り取られて、く、うぉ、うはあぁっ……♡」
「……ッ!! ──〜〜ッ!!」
 一馬はもう声もなく仰け反りながら絶頂し、そのまま気絶した。俺は果てた後も性器を抜かず、地面に一馬の背を下ろすとそのまま屈曲位で第2ラウンドに突入したのだった。
「おおっ、おっ、おっ、ヤバ、奥……、俺のザーメンでドロドロ♡すっげぇやらしー音しちゃってるっ」
 奥をぐちゅぐちゅとたっぷり掻き混ぜた後、ゆ〜っくりチンポを引き抜くと、ちゅぽん、という音がして一馬のアナルがヒクヒクと痙攣した。白い尻がビクン、と跳ねたと思うと、アナルから白い粘液がてれー、と伝い落ちてきた。
 微妙に泡立ったそれを俺は中に押し留めるように、慌ててまたチンポを挿入する。グヂュ、とエロい音がして、俺は呼吸を荒げながら2度目のフィニッシュまで激しく腰を突き上げまくったのだった。

 一馬が目を覚ましたのは俺が寝バックで中出しをキメた時だった。その前に少し口を使わせてもらってたから、ぬめった口内の精液に咽せながら辺りを見回し、状況を把握するとまたすぐに泣き出した。
「う、うっ、ああぁんっ……うっ、ああっ……」
 あげる悲鳴にさっきまでの威勢のよさはない。諦めを感じるか弱い呻き声、これはこれで悲壮感があって悪くなかった。
「おはよう一馬、少し休憩できたかな? あは、今ので3回目の中出しだよ〜♡」
 一馬は奥に当たる精液の飛沫に感じているかのように、俺の下でガクガクと身体を震わせている。腹を掬い上げてやると、一馬の下腹は少し膨らんでいた。俺の精子がここにたっぷり蓄えられているのかと思うとゾクゾクする。
「も、ゆるひ……ぉなかくるし……、」
「一馬のナカに俺の精子いっぱい出しちゃったからね。お腹も膨らんじゃってるし、もしかしたら妊娠しちゃったのかもね」
「にんし……?」
「そうそう。一馬のお腹の中、俺との赤ちゃんがいるのかも♡」
 一馬はサッと顔色を変えると、身を捩って俺から離れた。俺もちょっと疲れてたし、好きにさせてやる。どうせ逃げられないだろう。
「赤ちゃん……? なんて、できない……」
「できるよ、実際お前のお腹膨らんでるだろ?」
 おや、と思った。俺はもちろん冗談で言ったけど、信じてるのか、この子は?
「やだ……やだっ、ぼく赤ちゃんできない、男だもん!」
 ひくひくと泣き出す一馬だったけれど、膝をついて立ち上がろうとした瞬間に顔を歪め、そして表情を強張らせた。一馬の内股を、白い筋が伝う。
「あ……?」
「あーあ、俺が出した赤ちゃんの素溢れてきちゃってるじゃん」
「や、あっ……!」
 一馬は股を擦り合わせるように閉じると、おしっこを我慢する子供のように股間に両手を当て、その場にしゃがみこんだ。その間も尻からはパタパタと精液が垂れ落ちる。
「や、なに、やだやだ、やだぁ……っ!」
「それ、掻き出さないと本当に赤ちゃんできちゃうよ? もっと腹が大きくなって、大人の男とエッチしたって友達や家族に知られちゃうね」
「やだっ、お願い助けて……!」
 一馬はさっきまで犯していたというのに俺に縋りついてきた。他に頼れる人がいないから仕方ないと言えばそうだが、どうも少々おつむが弱いらしい。
「じゃあ俺が掻き出してやろうか。後ろ向いて、尻突き出してみな」
 一馬は泣きながらも俺の言葉に素直に従う。地面に膝をつくと四つん這いになり、上体を伏せて股を開いた。不安そうに俺を振り仰ぐ涙目を見たら、俺の股間はまたズクン、と脈動しムクムクと元気を取り戻しはじめる。
「自分で尻の穴拡げてごらん?」
「っ……はぃ、」
 一馬は躊躇いながらも両手を後ろに伸ばすと、自分の尻たぶを探り、割り開くようにそこを拡げた。さんざんチンポを出し入れされた穴は縁が腫れ赤くなっており、大量の精液を垂れ流していた。我ながらよくここまで汚したものだと下卑た笑いが込み上げてくる。
「ほら、どうして欲しいんだ?」
「……お尻の中、の……白いの、掻き出してください……」
 俺は中指をぐり、と穴に沈める。一馬は「あ!」と声を上げたが、その後は必死に声を堪えているようだ。手マンで感じさせてやりたくなった俺は、指の数を増やし淫らな音をさせながら指をぐねぐねと乱暴に動かす。
 ヌチ、ヌチ、グチュッ、グヂュンッ
「すっげ……やらしー音」
「は、はぁ、あっ……ぁ、あんっ……!」
「何だぁ一馬? ザーメン掻き出してやってるってのに、お前はケツに指突っ込まれて感じてるのか? 変態め」
「ち、が……んはっ! あっ、ああっ……!」
「おら、おら、何が違うんだ? いやらしく腰振りたくって、自分から好きなところに当ててきてるぞ? 淫乱のドスケベめ」
「ひがぁあっ……ン"ン──〜〜ッ!!」
 一馬は否定の叫びと同時に中イキすると、俺の太い指をキュウッと締めつけた。寝ている間も開発され続けた身体は、幼い肢体と不釣り合いなほど淫蕩を極めつつある。少し前立腺を刺激してやっただけでこのザマだ。
「奥の方に出した精液は残念ながら指じゃ届かないな。だからほら──」
 言うと俺は一馬の背後に座り、股を開いた。そこに聳り立つ赤黒い肉棒は、すっかり力を取り戻してビキビキと血管を浮かべている。
「ここに跨って、自分で上手に掻き出してみな」
「ぇ……」
 一馬は愕然とした表情でまじまじと俺の屹立を見つめた。さっきまでこんなに長く太いものをハメられていたと改めて知り、衝撃を受けているのかもしれない。ここに届く、というのを確認するかのように、一馬は自身の下腹を恐ろしげに撫でた。
「ほら、早くしないと手遅れになるぞ!」
 俺は檄を飛ばすと一馬の腕を乱暴に引き、俺の腰の上に跨らせた。一馬は震えながらも俺に跨ると、戸惑いの表情のまま俺の胸に行儀よく両手をつく。
「ど、うすれば……」
「ケツの穴に俺のチンポをハメるんだよ。ほら、位置は合わせてやるから……自分でゆっくり腰落として」
 言ったが、一馬はなかなかそれを実行できなかった。太腿や脹脛がガクガクと震えても、汗と涙を流しながらギュッと唇を噛んで逡巡している。
「早くしないと、俺の精子が一馬の腹の中の卵とキスして、着床しちまうぞ? 今頃俺の精子がお前の卵に群がってるんだろうなぁ♡」
 一馬は焦った表情を見せると、意を決したように頷きゆっくりと腰を落としてきた。ムリュ、と触れた亀頭が、自分の力を使わずにニュプ……と熱い肉襞に飲み込まれていくのは、力づくでそこを蹂躙するのとはまた違った趣向の快感だ。
「おっほ♡好い、好いぞぉ一馬っ……♡」
「ひっ……ひぐ、うっ、あぅう……、」
 一馬は啜り泣きながらゆっくりと腰を落としていったが、あと一息というところでガクガクと全身を震わせた。
「あ、ア"ッ……!? あ、やっ……ンあ"ああっ──!!」
 挿入途中でイッてしまったようだが、そこで足の筋力も限界を迎えた一馬は、ズプンッ、と自重で一気に俺のチンポを根元まで受け入れたのだった。
「ひ、っ──〜〜!!」
「はッ──〜〜!! やっばいいきなり奥当たっ……て、ウウッ……!! チンポ気持ち好過ぎぃっ……♡♡」
 腰にくる重みと深い快感に、俺は思わずイッてしまいそうになる。
「はぁあ"あぁあぁ──〜〜ッ!!」
 一馬はビクビクと肩を震わせていたが、なんとか堪えた俺は一馬の細腰を掴むと強引に持ち上げてピストンさせた。
「おらサボってんじゃねぇ! 1人で愉しみやがって、このエロガキめ!!」
「ン"ひぃいいぃ!! いや、い"やぁ待っで! 今、突かないでっ、そごだめっ、だめぇえぇぇぇっ!!」
 一馬はこれまでになく強い絶頂を味わっているのか、ひどく濁った絶叫をあげながら頭を振りかぶった。飛び散る汗と涙を浴びながら、けれど俺は容赦なく下から突き上げ連続絶頂を見舞う。
「ア"ぁああぁッ!! あ"ーッ!! ア"ぁ──ッ!!」
 俺が少し力を緩めても、一馬の身体は勝手に上下した。もはや一馬は自分の意思で腰を振りたくっているのだ。
「ぁあ"〜〜っ!! やだぁあ……!! お尻ずぼずぼしちゃだめぇえっ!! あっあっ、おくっ……あだって、しょこりゃめぇえぇっ!!」
「はは、一馬は奥虐められるのが好きなのか♡そーかそーか、ほら、ほらどうだっ!」
「ひぁあ"あぁぁあんっ!! いじ、いじめないでっ、あんっ! ぃああっ!! ゃっなん、そこへん、へんになっちゃ、はぁあああぁんっ……!!」
「乳首までビンビンにしやがって、こいつ!」
 腰の動きは一馬の求めるに任せて、俺は一馬の敏感になった乳首を摘む。見た目通りそれは硬く隆起して、抓った途端に一馬はまた絶頂した。舌を突き出しながら恨めしげな薄目で俺をひと睨みする、その無意識の色気にゾクリとする。
「すっげぇ……AV女優も顔負けだな」
 騎乗位で腰を振りながら泣き喘ぐ一馬の姿はまさに絶景だった。本人は中出しされた精液を掻き出すために腰を捩りたくっているのか、快楽を得る目的でそうしているのかもはや判断がつかない。一馬の意図はどうあれ、そうされれば俺の分身が果たさんとする目的はあれだけだ。
「一馬、一馬っ、ほら、腰もっと使って! 奥に出した精液掻き出さないと」
 一馬は再びギュッと唇を噛み締め深く腰を落とすと自ら回すように腰をくねらせた。
「ン"ンッ──アぅッ──ンゥ……!!」
 信じられない媚態、それも悔しいようなひどく感じているような何とも言えない複雑な表情をして──俺はゾクゾクと興奮しつつ、自分の呼吸が速くなるのを感じた。
「はぁ、はっ……あ、あウッ……!! だ、して……奥の、もっと奥にぃ……、」
 もちろん掻き出してくれという意味だろうが、当然俺には違う意味に聞こえる。
 俺は上体を起こすとすっかり上気した一馬の頬を撫で、唇を塞いだ。
「んふっ……! ふあ、あっ……ンむ、」
 絡み合う舌の動きにひどく感じているのか、また結腸の熱い襞が下りてきた。ドロドロに蕩けるような粘膜が、俺のチンポの先の敏感な部分をいやらしく舐めしゃぶってくる──もう限界だ!
 ビュグ、ビュルル、ビュ〜〜……ッ!!
 俺は一馬とディープ・キスを交わしながら、2度目の結腸内射精をキメる。恋人同士のような体勢での交わりのせいか、俺は幸福感に包まれた。
「フウッ、ン"グッ……!! ウ、ン"ンンゥ──ッ!!」
 一馬はドン、と俺の胸を叩いた。俺はその手首をぐっと捕まえる。
 一馬は自身の腹の中に出された精液を掻き出すよう促していたつもりだろうが、俺にとってみればむしろ中出しをねだられたようなものだ。自然の摂理に倣ったまで。悪く思わないで欲しい。
「ふ……う、ン……? ぁ、ぅそ……な、かまた出て……!? やくそ、く……ちがぁ……ん、」
 望まない結果に絶望する一馬の表情を味わいながら、けれど一馬の口内の唾液量も一様に増して、身体は種付けの快楽に抗えないのを察した。
 その間も一馬の結腸のうねりには、ドクドクと俺の愛が注がれていく。ドクッ、ドクッドクンッ……。一馬はその精の飛沫までも感じ取っているかのようにビクビクと背を反らし、何度もイッた。
 唇を離すと、一馬は瞳から一筋涙を流した。
「りっちゃ……ん、」
 寝言のようにそう言うと、カクンと俺の胸の中に倒れ意識を失くした。

2022/10/27


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