Long StoryShort StoryAnecdote

アフターダーク🆕


第4話


 深い暗闇の中、少年の悲痛な呻きが聞こえる。
「は、はっ、あう、ン"ううぅぅぅ──ッ!!」
 光一は光沢のある黒いシーツを掻き毟り身を捩る。そのシーツのように見える薄布は無論、シャドウズの変幻したものだったが、彼らも光一の苦痛を受け止めんとばかり、爪を立てられてもシルク地のような艶を保ってされるがままにしていた。
 魔力で編まれた大きな寝台に仰向けになった光一の腹は、臨月を迎えて大きく張り出している。そこには確かに胎児の鼓動があった。
 光一は腹の中の生き物が内側から蹴り上げる度に、自身の身体の変化に改めて慄き、恐怖に泣き叫んだ。凌辱の限りを尽くされ、それに耐えた心もいよいよ限界かという時、遂に産気づいたのだった。
「光一、この時をずっと待っていたぞ」
 哀切の悲鳴に呼ばれたように現れたダークソウルは、高みの見物とばかり鷹揚に腕組みをした。
 この男こそが、光一の腹の子の父親──光一は泣きじゃくり真っ赤になった顔を上げると、弱々しく首を横に振った。
「いや……ぃや、だ、やだっ……う、みたくな……ひっ、うあ"ッ!?」
 ダークソウルが光一の腹に触れる。淫紋が赤く光る。光一は苦しみながら、しかし下腹に施された呪術によってそれだけで快楽を呼び起こされていた。ビクン、と立てた膝が震え、元より大きく開いていた股が自然とさらに広げられる。
「あっ……! はぁあ、や、あっ……!」
「痛いばかりではお前も辛いだろう? あの時の快楽を思い出させてやる。お前があんなにも拒んだ快楽が、お前を救ってくれるぞ」
 ダークソウルは光一の耳元で囁くと、もう一方の手で光一の目元を覆った。汗に濡れたこめかみに指を添えるようにして視界を奪うと、光一は頭を仰け反らせる。
「はっ……! あ、ン"ぁあっ……!」
 魔族の根城に監禁されてから、一体どれほどの月日が経ったのだろう。光一はこれまでに被った恥辱、ひとつひとつの不本意な記憶を強制的に呼び起こされ、淫らな感覚に飲み込まれていく。
「ンひ、ぃやら……っ、ぃや、だぁ……ッ!」
「懐かしいな。初めての時のお前はまるで戸惑う子羊のように愛らしかったよ。それがこれほどまでに淫らに応じる身体になって……。しかし、お前の心だけはいつまで経っても憎らしいほど汚すことができない。それがわたしを飽かず夢中にさせる」
 光一の目元から手が離れると、見せられていたフラッシュバックが止む。光一は肩で息をしながら、また違う痛みに眉を寄せる。何度目かの陣痛の波がやってきた。
 すぐさまシャドウズが集まると、光一の下半身をヴェールで包み込むように覆う。その場にはしばし、光一の苦しげな呻き声と荒い息だけが響いた。誰に教わったわけでもない、腹の子を胎内から出すための呼吸。
「は、は、うン、ン"ン"ン"──ッ!!……あ、あ、はぁああ……っ!」
 何度、何時間──そんな苦鳴が空気を震わせただろうか。今にも息絶えそうないきみの後、光一は荒い呼吸をしながらも全身から力を抜いた。
 光一の腹を護る黒いドームを形成していたシャドウズの繭がぶわ、と大きく膨らんだ──次の瞬間。
「──ホギャ……キャア、ホギャア、ホァァァ……」
 生命力に溢れる元気な産ぶ声。
 光一の呼吸はまだ乱れていたが、その目尻からほろりと落ちた涙は不思議なことに苦しみのためばかりではなかった。
 それは、光一が久しぶりに聞く人間の声だった。そしてその力強い泣き声は、この世界に生まれてきたことへの喜びに満ちていた。
「見ろ、光一。男だ」
 ダークソウルが素っ気なく言い放ちながらも、抱き上げた赤ん坊を光一に見せる。光一は、黒い布に包まれた薄桃色の生き物を覗き込んだ。
「あ……」
 赤子の姿は、光一と同じ「ヒト」と何ら変わりなかった。ギュッと目を閉じて泣き喚いているが、2つの目、まだ小さく低い鼻、小さいながらも舌が、開けられた口の中に見える。
「おれ、の……、」
 あれほど憎んだ魔の血を引く生命だというのに、その生き物に感じたのは間違いなく無償の愛情だった。
「なんで……どうして、おれ……、泣いて……?」
 光一自身、その感情に戸惑いながら、溢れてくる温かな涙を堪えることはできなかった。
 愛おしい──ダークソウルの腕から抱き上げた子供をまじまじと見つめる。小さな手はまだ少年の光一の手と比べてもずっと小さく、かつては自分もこんな姿だったとは到底信じられない。
 シュルシュルと這い寄ってきたシャドウズが赤子をそっと取り上げ、自らの編んだ揺籠にその小さな身体を柔らかく包み込む。
「光一」
 ダークソウルは光一の首筋に触れると顎を取り上向け、唇を塞いだ。
「ふっ……ん」
 光一がダークソウルに奪われたものは計り知れない。家族も、友人も、この世界の光まですべて、光一は取り上げられてしまった。でも、この瞬間だけは──新しい生命が誕生した今だけは、ダークソウルも自分と生まれてきた子供を、ヒトを愛しているのではないか。光一はそう錯覚して、冷たい唇を受け止めた。

 それから、不気味なほど穏やかな日が続いた。シャドウズに襲われることもなく、むしろ彼らは光一の育児を手伝いすらした。赤子がぐずれば揺籠を揺らしてあやし、排泄の世話も光一が気にかける必要がないほど。
 ただ、光一の身体はあれからさらに変異していた。
「飲みにくいよね、ごめん……」
 言いながら、光一は衣服の前を肌蹴ると薄い胸を晒す。平坦だった光一の胸は、女性の乳房とは異なるもののそこだけ肥満したかのように微かに膨らんでおり、乳首もやや肥大している。
 光一はそこに子供の顔を当てがうと口に含ませた。
「こんなの、美味しいのかな……?」
 光一の乳首からは、乳が出るようになっていた。少年が赤子に授乳する姿は異様で、光一自身はじめは躊躇ったが、それをしないでいると胸が張って痛む。試しに与えてみると、泣き喚いていた子供もたちまちおとなしくなってうっとりとした表情で飲んだ。
 ここに来て以来ついぞ感じたことのない喜びと癒し。光一は赤子の小さな手に自身の指先を掴ませる。
「可愛い……」
 子供の瞳は不思議なことに美しい緑色をしている。生えはじめの柔らかな髪は金色で、ダークソウルと交わって授かった子供だというのに、光一と融合した時のブライトのようだった。
「ひかり……キミの名前は、"ひかり"」
 光一はそう言って、金色の髪に頬を寄せた。


 そんな静かな日が少し過ぎた頃、再びダークソウルが光一の元に姿を現した。
 シャドウズこそ育児の手助けとしていつの間にか心を許していた光一だったが、その漆黒の姿を見ると自然と身体が強張る。咄嗟に胸に抱いていたひかりを庇うようにして身を捩った。
「久しぶりだな。具合はどうだ、光一?」
「な、何だよ……急に、」
「未発達な身体で子を産んだのだからな。わたしなりにお前の身を気遣っていたのだが。そろそろ頃合いだろう?」
「えっ? 何の……」
 ざわ、と嫌な予感がしたと思った瞬間、シュルシュルと忍び寄るシャドウズの触手が絡め取るようにしてひかりを光一の腕から奪い、あっという間に形成した黒い繭の中に閉じ込めてしまう。異常を察知したのか、その中からひかりの鳴き声が聞こえてきた。
「ひかりっ! やめろ、何するんだ!」
「我が子に、わたし達の愛の営みを見せてやろうと思ってな。お前も待ち侘びていただろう?」
「え……!? ぃ、嫌だ……、離せっ触るな!」
 手首を掴まれた光一は身を捩ったが、ダークソウルはそんな抵抗などものともせずに馬乗りになると光一の唇を奪った。
「ふんっ……! ん、む!」
 舌が絡まり、粘膜を舐られる。久しぶりの荒々しい感覚に、忘れていた淫紋が熱くなる。
 抗う力が弱まったのを察したダークソウルは、顔を離すとペロリと唇を舐めた。
「ああ、好いな……腹の底からエナジーが滾ってくる。今のお前からはこちらもいただけるしな」
 ダークソウルの手が光一の胸元に伸び、ビッ、と割くように衣服を開いた。そこに現れた乳白の僅かな膨らみと大きさを増した薄紅の突起に、ダークソウルはうっそりと目を細める。
「──実に艶かしい」
 光一は、かっと顔を赤くした。
「見るなっ……離せったら!」
 じたばたともがくが、その間にも衣服を剥かれていく。ダークソウルの唇が光一の首筋を吸い、鎖骨を舌でなぞって胸郭の間の谷間とも呼べない柔らかな窪みに至ると、光一は思わずぶるりと身体を震わせた。
「……っ!」
「可愛いな。お前の身体は余さず全部わたしのものだと思い出させてやる」
「やめっ……あ!」
 ちゅぷん、と胸の突起がダークソウルの口に含まれる。
「ゃ……ぁ、あっ……、」
 赤子のそれとは違う、快感を呼び覚ますための淫猥な愛撫──形を変える前に何度もされたことがあるのに、かつてなかった強い刺激に下腹がきゅんと疼く。
「そ、こは……お前のじゃなっ……ンぁっ!」
「よく言う……こんなにいやらしく先を尖らせて、舐めしゃぶってくれと言わんばかりじゃないか」
「や、やめっ……ん、んんっ!」
 チロチロと舌で弾かれ、甘噛みされ、もう一方の乳首も指で捏ねられる。いつの間にか両脚も巧みに開かされると、すっかり忘れかけていた自身の雄の部分も反応し、おまけに秘唇からも愛液が湧き出していた。
「だめ……やだ、や、あっ……!」
 執拗に舐られ、捏ね回された乳首から不意に白い飛沫が飛び出す。薄い胸が白い液体に彩られるが、すかさずダークソウルの長い舌がそれを舐め取った。そのまま乳首にむしゃぶりつかれ、ミルクを促すようにきつく吸い上げられる。
「ひ……ぃ……! やぁあぁ……っ!」
 ゴクリ、ダークソウルの喉が鳴り、ビクビクと光一の身体が震えた。乳首に与えられた刺激だけで達したのだ。
「ひっ……く、ぅくっ……う、」
 乳首も、性器からも薄い白濁を滴らせながら、光一は両腕で顔を覆いその身を震わせて泣いた。与えられた愛撫によって、自分の肉体がすっかり作り変えられてしまったことを改めて自覚したのだ。
「お前の乳は甘いな、光一」
 ダークソウルは唇に残った余韻を味わうように舌で舐め回すと、光一の震える肩を抱いた。
 くったりとしなだれたのも束の間、自発的に濡らした割れ目に硬く熱いものが触れて、光一はゾクッと肩を震わせた。
「な、にして……」
「それはこちらの台詞だが?」
 じゅるり、と音を立てて乳首を弾かれた光一は困惑した高い声をあげる。
「赤子と同じようにわたしもお前の乳をせがんでみただけだが、どうしてこんなに興奮している? 腰を揺らして、幼いものを勃たせて、ここは……ああ、まだ溢れてくる」
「ひ……ぃやだっ!」
「相変わらず強情なやつだ」
 光一の分泌した期待の証を、ダークソウルは掬い取るようして自身の欲望の杭に塗りつける。
「ゃめっ……ん、ンぃっ……!」
 てらてらと黒光りしていく肉棒で敏感な芽を擦られた光一は、腰を浮かせてビクビクと震えた。
「はっ……! ンぁ、は……!」
「クク……また果てたか。お前もよほど溜まっているようだな」
 ほくそ笑むように言われ、光一は涙目になりながら顔を真っ赤にした。胸を弄られて、焦らすような刺激を受けただけでもう堪らず、頭はぼんやりとしてくる。せめてもと、声を出さないように唇を噛んだ。
「ンくっ……、くひっ……!」
 ダークソウルは再び光一の乳首をむしゃぶり、捏ね回し、熱を持った剛直を濡れた秘部にしつこく擦りつける。光一の羞恥とは裏腹に愛液はしとど溢れ、ダークソウルのものを昂らせていく。
「ふぁ、あっ……!」
「なかなか好い姿だ」
 光一は前戯だけで2度果て、下腹を自身の精液で汚し、荒く上下する胸は母乳で濡れていた。ただでさえ目立つ乳首は、産後初めての愛撫に歓喜して見るも憚るほど淫らに隆起している。
「さぁ、お待ちかねだ」
 ダークソウルは十分な硬さを保っている凶器を、脱力した光一の愛らしい割れ目に埋めた。
「あ、待っ……、やぁあッ……!」
 光一は最後の抵抗とばかり、両手でダークソウルの腹を押し返したが、十分過ぎるほど濡れそぼったそこはぐちゅりと卑猥な音を立てつつもゆっくりと受け入れていく。
「──ああ、この熱さと狭さ、実に久しぶりだ。まだ動いてもないのにいやらしく蠢いて、どれだけわたしのことを待ち侘びていたんだ、ん?」
「そ、なんじゃなっ……ぁあ"ッ……ンはぁッ!!」
 ズンッ、とひときわ強く穿たれて、光一はビクビクと背を弓形に反らしながら吐精する。
「はっ……、は、あうっ……、」
「何が違う? 熱くうねって、わたしに甘えてくるぞ。またここにわたしの子種が欲しいのだろう?」
 ぞく、ぞくっ、と光一の全身に悪寒が走る。嫌だ、もう妊娠なんて──それなのに、下腹が切なく疼いて堪らない。
「そら、どうして欲しい? 言ってみろ」
「いやだっ、抜いてぇ……!」
 焦らすように浅く嵌めて、ゆっくりと引き抜かれて。入口のところをヌルヌルと擦られて、またゆっくりと挿れられる。
「ンひぃい……っ、ンぃいぃぃい……っ」
 奥まで欲しいと光一の本能は悲鳴をあげているのに、あと少しのところで寸止めをされる。
「そら、どうして欲しいか正直に言え、光一」
 赤子をあやすような甘い愛撫で秘唇をドロドロに蕩けさせられた光一は全身茹だったように上気し、涙も鼻水も涎も垂れ流して、先までの聖母のような清らかさをすっかり失っていた。
「う、ぅ……、ひか、り……っ、」
 赤子の鳴き声の聞こえる方向に手を伸ばす。しかしダークソウルがその手を取り、指を絡め取るように組み合わせると、強く押さえつけた。
「わたしと繋がっている間は子供のことは忘れてもらうぞ」
 言うと、ダークソウルは怒張をぐっと引き抜き、そして勢いよく奥に叩きつけた。
「ひうッ──……!!」
 そのひと突きで、光一の腰が浮き上がり内腿がガクガクと痙攣する。ダークソウルは舌舐めずりすると、容赦なく追い討ちをかけた。
「あっ……!! あ"あ──〜〜ッ!!」
「お前が欲しいのはこれだろうっ! いい加減素直になったらどうだ!!」
「ンひッ……!! ひギッ……!! クひぃッ……!!」
 ひと突き、またひと突き──突き上げられる度に光一の身体は絶頂していた。握った拳が白い。
 赤子の鳴き声を聞きながら、犯されている──やりきれない罪悪感と、抗えない快感に翻弄される光一はぎゅっと目を瞑る。
 もう光一に抵抗の余地などなかったが、ダークソウルはがっちりと光一の手首を片手でひとまとめに押さえつけると、もう一方の手で胸や腰を弄り、時に恥じらうように震えている幼い屹立を悪戯に扱いた。
「あ……、」
 光一が甘く鳴いて果てると、ダークソウルはガクガクと痙攣している光一の尻を持ち上げて四つん這いを強いた。
「やだっ……こ、のかっこ……や、──ア"ッ!!」
 ズンッ、と後ろからの深い突き上げに、光一は眉間に皺を寄せる。続けての絶頂に、息が止まる。
「嘘をつくな。お前は後ろから突かれるのが好きだろう? 突き上げる度に尻を震わせて、淫乱め……」
 パン、パン、パンッ
「あ、あン"ッ! あ、ぁあっ……!」
 尻だけを高く上げさせられて、長大な性器を抜き挿しされて。獣の交尾のような体勢に光一がいっそう羞恥を感じるとわかっていて、ダークソウルはリズミカルに腰を振るう。がっちりと掴んだ尻を割り開くように揉みしだき、出し挿れする肉棒全体を使って少年の内壁の熱を味わう。
「はうぅン……、うう、うんっ、ふうぅっ……!」
「ああ、好い、好いぞ……っ、中が悦んでいるのがよくわかるいやらしい締めつけだ。お前はよほど奥を責められるのが好きらしいな」
 光一は必死に首を横に振ったが言葉にならない。一方で苛まれた弱点はキュンキュンと征服者の欲望に絡みつき、まるでさらなる淫虐を求めているかのようだ。
 その反応に得たりと、ダークソウルの腰使いはますます激しいものに変わった。
「ン"ひぃッ……!? ふあっ──!! ン"あぁあ……ッ!! や、めっ……いや"ぁ、っア"ぁぁあぁ──〜〜ッ!!」
「クク……これが拒む者の反応か? 精液を浴びせてくれと媚肉が縋ってくるぞ」
 耳朶を甘噛みされ、舌を入れられると脳まで犯されているかのようで、光一は泣き腫らした目を瞬きながらハァハァと息を荒げた。
 このまま中に出されたら、また──怖気が走り、光一は震える唇を引き結ぶと一息大きく息を吸った。
「……って、」
「──ん?」
「ぉ、ねがぃ……中に、出さないで……っ」
「どうした、しおらしいじゃないか」
 ダークソウルは面白がって、動きを止めると赤くなった光一の尻を舐めるように撫でた。それだけでもぞくぞくと快感に震えてしまうのを堪えて、光一は声を振り絞る。
「お、しり……お尻になら、出して……いいから……、」
 ダークソウルは目を眇める。生々しく赤らんだ目元を涙で濡らし、自ら肛虐を求める光一の言葉に我が耳を疑ったが、それからまたニタリと邪悪な笑みを浮かべた。
「ほう……尻を犯されたいか」
 言って、光一の秘唇に埋めたままの剛直で子宮口をひと突きする。「あうっ」という悲鳴と共に歪む光一の表情を愉しみながら、
「お前の願いだというなら、聞いてやらないこともないが……」
 言って、肉棒を食んだままドロドロに蕩けている箇所より少し上にある後孔を、濡れた親指でぬらりと触れた。光一の華奢な背中がビクンと跳ねる。シャドウズの触手に何度も虐められたそこは、時間を経てすっかり小さな窄まりに戻っている。
 ダークソウルと光一の体液でぐちゃぐちゃになっている陰唇と比べると、いかにも清廉無垢にさえ見えるそこを、ダークソウルは初めての獲物を捉えるようにヌチヌチと指で刺激した。
「ひっ……! ンくっ……ひぐ、ぃ、れて……っおひり、に……っ、」
 光一は涙ながらにそう言うと身を捩って自身の尻に手を添えた。未分化な肢体とはまるで不釣り合いなその卑猥な要求に、ダークソウルは呆れとも興奮ともつかない吐息を吐くと、深く埋めていた性器をゆっくりと光一の中から引き抜いた。
 愛液に塗れた剛直がぬらりと現れ、それに引きつられて溢れた淫液が光一の内股を滴り落ちる。
「は……ぁ、ン」
 責苦から逃れられた安堵と、愉悦を取り上げられた寂しさで、光一の口から切ない喘ぎが漏れたのをダークソウルは見逃さなかった。
「お前が望むなら、甘やかしてやらないこともないが……」
 おあずけを食らうことになったダークソウルの分身は硬く漲り、湯気が立ってもおかしくないほどムラムラと熱を発している。それが光一の尻にどしりと乗せられ、背骨をなぞるように擦りつけられた。
「ひっ……、」
「光一、どうして欲しいかもう1度言ってみろ。ほら、早くしないと……ここはまだ欲しがっているからなぁ?」
「ンあはぁっ……!」
 渇く余地もない割れ目を指でなぞられて、光一はビクビクと腰を震わせた。動物的な本能で言えば、そこは雄の侵略を望んでいた。けれど──光一は自分の背に乗ったものの機嫌を取るかのように、自らぎこちなく腰を振った。
「ここ、に……っ、おれの、おしりに挿れて……ダークの、お、ちんちん……ゆっく、り……は、あぁっ……!そ、ぅ……ゆっくり、入って……、」
 じりじりと圧迫してくる熱。それが自分の後孔を犯しているのをよくよく実感しながら、光一は懸命に言葉を探した。
「なか、こすって……、ん、んっ……! は、あっ……! ゅ、くりこすっ……ンあ、はっあ! はあ、あっ待っ……! ぁ、ぁ、はぅ、あンッ……!」
 光一の言葉に寄り添って侵食してくる熱──それがヌチヌチと内壁を擦れば、掠れた声が甘く、高くなる。
「いいぞ、光一。お前の望むようにわたしに命令してみろ」
「あ、あっだ、めっ……はや、いっ……! もっとゆ、くりぃっ……!」
 光一の中を蹂躙するものは、悪戯に襞を掻き分け、時折止まり、焦らすように動く。ダークソウルは光一の乱れた息が整うのを待ってクツクツと嗤った。
「ククク……我儘な指揮者だ」
 光一の指示など聞く耳も持たないというのに、ダークソウルは激しく上下する光一の薄い胸を弄り、そこがずっと乳を吐き続けていたことを検めた。
「ぁ、……ぉ、く……おくまで、来て……、んんっ、あっ……あんっ!」
 ヌチュウ……、とゆっくりプレスするように亀頭を押し当てられると、光一はビクビクと全身を震わせた。ダークソウルは今にも頽れそうな光一の腰を引き立てると、ゆっくりとした抽送を続ける。
「はひっ……ん、ぁっ……あっ……はぅん……っ」
「自分がどれだけ甘えた声を出しているか、わかっているのか?」
「ンはぁあっ……! ひ、ぃやぁあぁ……んっ」
 当然、無自覚な光一は不本意な悲鳴を唇から漏らすが、拒絶の色を滲ませた甘い嬌声はダークソウルを愉しませるばかりだ。
「どうした光一? この程度ではわたしは満たされんぞ」
「ぅご、いて……、なか、こすって、おく、思い切りついてっ……ぁ、あっ、あっ! あンッ、あ"っ!?」
 律動が激しくなり、抽挿に合わせて光一の尻が跳ね上がる。ゴリュッ、と奥を抉られて光一の声が上擦る。
「やぁっ! あ、あっ、ま、って! まっ……あ、あっあ、あんっ!」
「こうか? こうして欲しいのか、光一!」
 光一の喘ぎを合図に弱いところを的確に責めながら、ダークソウルにとって都合の好いペースでピストンの間隔は短くなっていった。
「あーっ!! あ"あ──ッ!! ひぃ、いっ、いいよぉっ……! もっと、もっときてぇっ……!!」
 その言葉を聞くとダークソウルはグン、と光一の身体を抱え上げ、壁際に追い立てた。後ろから激しく突き上げるが、身長差のために光一の足は宙を掻く。
「ンあ"ぁ──〜〜ッ!! アッ、ア"ァッ、だ、ダークッ……、こぇりゃめ、ぁしっ、とどかな……ンふっ……ん"む……っ!」
 首を反らし唇を合わせると、すかさず舌を絡める。凶暴な欲望を受け入れたところは切なげにそれを締めつけ、ダークソウルはうっとりとしたように目を細めた。
「ああ、好い、最高だ……光一、もっと強請れ、わたしを欲しがってみせろ!」
「あ、あっ、ふか、いのっ……もっと……ほし、ンひっ!?」
 期待以上の深い突き上げに、光一は何度目かわからない絶頂を迎えたが、それでダークソウルが満足するわけではない。
 今度は正対し、ダークソウルは光一の太腿を掬い上げてヒクつく後孔に性器を突き挿れた。
「あああぁっ!!」
「そら、どうした光一、お前の望みはその程度か?」
「も、むりぃ……っ! ねが、も、やぁあ……っ、」
 ダークソウルの首に縋りつき泣き喘ぐ光一をあやすように再び口づける。自重で飲み込む剛直の深さに光一は喉を震わせ、はくはくと呼吸を求めたがそれもまたダークソウルの唇に塞がれる。
「ンンッ……! ん、んふっ……! ン"ンーッ……!」
 言葉のない律動が続き、数度の突き上げで光一が再び果てると、ダークソウルは長い舌を光一の唇からぬらりと出して嗤った。


←Prev Main Next→
─ Advertisement ─
ALICE+