Long Story|Short Story|Anecdote7days【完結】
5.金曜日
授業中もまるで勉強に身が入らない。居眠りをしてしまった末、手の甲にできた青痣を担任の教師に見咎められると、土曜日に家庭訪問の話も取りつけられてしまった。
岬が憂鬱な気持ちで家に帰ると、門前で待っていたのは社会科を教えに来ている鎌崎(かまさき)だった。
「おかえり、岬くん」
関西のイントネーションで陽気に笑う。
岬は無言のまま、斜め掛けバッグのベルトを握る手にきゅっと力を込めた。
鎌崎に促されるように玄関のドアを開けると、そのまま男を従えて自室への階段を登る。
「さて」
ガチャリ、鎌崎の背でドアが閉められると、岬は振り返ることなく鞄を下ろし、立ち尽くす。身内から湧き上がる震えが止まらない。その場にしゃがみ込んでしまいそうになったところで後ろから抱き締められ、ぞく、と走る悪寒に首を捩った。
「1週間、楽しみにしててくれた?」
男の言葉が、悪夢のような記憶を呼び覚ます。
まるで口裏を合わせたかのように、5人の家庭教師が同じ頃合いで岬の身体に手を伸ばした。「可愛い」という呪いの言葉で岬の首をゆっくりと締め上げながら、少しずつ、けれど着実に人としての尊厳を奪っていく。心までも丸裸にされて、岬を守っていた武装はもう、何もない。
鎌崎に肩を押されてベッドに倒されると、早々に唇を塞がれた。
「ふっ……、」
「なんや、ずいぶん素直やなぁ、自分? もっと抵抗される思ってたのに……ひょっとして僕のこと好きやったとか?」
悪戯っぽく言う鎌崎の八重歯が覗く。
岬は荒く息を吐きながら、ふいと顔を逸らす。どうだっていい。もう、どうだって……。
男の手が岬のシャツを開き、乳首をなぞる。
「めっちゃキレイな色してるなぁ……あー、ホンマ可愛い、堪らんわ」
「はっ……ン、ぁ……っ」
連日、男達に弄ばれたそこは、少しの刺激にも敏感に反応してしまう。男が指で軽く刺激しただけでもピンと立ち、舌で捏ねられようものなら唇から甘い声が溢れる。
「そんな声出してアカンわ、岬くん」
鎌崎は辛抱ならないとでも言うように岬の身体をひっくり返すと、乱暴にベルトを外してズボンと下着を引きずり下ろした。
露わになった少年の白い背中に、鎌崎は目を見開く。
「うわ……うわーうわー、何なん自分……いややわぁ、」
突然剥き出しにされた下半身は、木梨によって施された緊縛痕が薄っすらと残っていた。
日を重ねる度に、もうこれ以上の羞恥はない、と思ってきた。けれど翌日には更なる恥辱によって上書きされ、岬の心身は共に追い詰められた。
昨日──ついに岬は自分から降伏した。男に、犯して欲しいと強請ったのだ。しかし更なる屈辱は、木梨がそれを拒んだことだ。前立腺は疼き、志水がディルドで犯したように、硬く太く長いもので中を突き上げて欲しかったのに。
「んっ……、あはぁ……、」
だから、鎌崎の濡れた指が秘部に突き入れられた時に漏らした岬の声に、はっきりと愉悦が混ざってしまうのは無理からぬことだった。腰を揺らし、ローションで濡れた男の指を中に誘う。
「こんなこと、自分でしたんちゃうやろ? 誰にされたん?」
「せ、んせ……い、……昨日、の……」
「あらま、他の家庭教師もたらし込んでるんかいな。怖いわぁ、岬くんてえっちなんやなぁ」
違う、とは、もう言えない。言い訳が立たない自分の身に、涙が出る。
「ん、ふっ、……は、はぁ、ン」
乳首を捏ねながら鎌崎の無骨な指が中を侵食していく度に、全身が粟立つ。シーツに額を擦りつけ、尻だけを突き出した岬の痴態を、男は上から見下ろしてくすくすと笑う。
「キレイやで、岬くん。うなじも真っ赤……」
ちゅ、とうなじにキスをされ、舐められて、嵌められた男の指を締めつける。指で届くギリギリのところを刺激されて、焦れるような甘い痺れに鳴く。
鎌崎は指を食む入口にさらにローションを垂らし、中に塗り込め、ぐぽぐぽと抜き挿しした。指を増やし、中で指を曲げ、粘膜を刺激すると、岬の腸壁はディルドに与えられた快楽を思い出してぐずぐずに溶かされていく。
「は、はぁ……っあ、ん……っふあ、」
しつこく焦らすような前戯に、岬の中はトロトロに柔らかくなり、細い腰は強請るように揺れた。
「じゃ、そろそろ本番行きますか」
ジ、とファスナーを下ろす音がして、少ししてから熱いものが尻の谷間に触れた。振り返らなくても、それが鎌崎のペニスだとわかる。それも、異様に大きい。
嫌、なのに。岬はシーツを涙で濡らしながら、身体の疼きに身を硬くする。シーツをギュッと掴み、諦観に包まれながらきつく目を閉じる。
「肌、ツルツルやんなぁ。若いってええなぁ」
すでに勃ち上がっている性器を双丘に挟んで腰を揺らしながら、鎌崎は岬の背中に覆いかぶさると、恋人のように岬の手に手を重ねた。
耳元で低く囁く。
「ほな、挿れるで」
「……あ、……──ッ!」
男の性器の先が穴に突き込まれ、ズグ、ズグ……とゆっくり押し入る。
ズン、と奥まで挿れられて、岬は舌を出しながらも声を詰まらせて吐精した。1週間をかけて男達に嬲られた身体は敏感で、最初の挿入ですぐに達してしまったのだ。
「ひっ、──ぐ、……う、はぁっ……うぅ、」
ディルドとは違う、息づいた質量、熱。直接触れた男の湿った肌、粘膜に感じる、激しい脈拍。無機物にはない生々しい暴力に、腸壁がヒクヒクと痙攣している。内臓が押し上げられ、吐き気すら催す。
「っあー……めっちゃ気持ち好い……っ! 何なん、天国見えるわ……」
上擦り掠れた男の声を聞きながら、岬は短い呼吸をするのがやっとだ。
「ここ、他の男のチンポ許したん?」
ディルドではひどくされたが、性器を受け入れさせられたのは初めてだ。それもこんなに大きくて、長い……震えともつかない僅かな仕草で、岬はふるふると首を振る。
「そーか、そしたら俺が初めての男やんなぁ。岬くんの処女、もろた」
「ンはっ……あ、あぐ、ぅ、……ぐぅっ、」
「ほな、動くで」
「や、待っ──」
男が腰を引くと、めいっぱい広げられた内壁が、ぬー、と極太の肉棒で擦り上げられる。内蔵が引っ張られるような感覚、排泄感が気持ち悪い。岬は短く速い呼吸を零しながらぎゅっとシーツを握り締める。
鎌崎は岬の反応を楽しみながら、亀頭が抜けるギリギリまで引き抜くと、焦らすように腰を前後させて入口を刺激した。
「あ、あ、あ、あ! やっ、だ、めぇっ」
「ダメ? 岬くんの中めっちゃきゅんきゅんしとるよ? ほら、ほら、……すご、中から……お汁溢れて……あは、男の子やのに、ぐちょぐちょに濡れてるやん、」
実際に、くちくちという音がそこから溢れている。耳まで犯される──岬は目をきつく閉じる。
「ふう、ぅ、あッ」
達したばかりの身体に触れられるのも嫌なのに、1度ペニスを受け入れた中は空虚で、次の挿入を待ち侘びる切なさが岬を苦しめた。
「あ、はぁ、はっ……あ、あ、……ぁ、」
頭がじんじんする。岬は顔をシーツに埋め、無意識に腰を高く上げていた。動物の交尾のような姿勢になっていることに本人は気づいているのか──鎌崎はしなる華奢な背中の動きを見てゴク、と唾を飲む。我慢をしているのは鎌崎も同じだ。
さんざん焦らした後、鎌崎は不意打ちで巨根を突き込んだ。
「や、あ──ッ!!」
一気に奥まで突き上げられ、えづく。呻きながらも括約筋が締まり、男が出ていくのを拒む。そこに強く挿入されて、窄んだ中を強く擦り上げられる快感に、何度も目の前が白くなった。
「あっ、あっ、あぁっ! は、ぁ、やぁ、いや、いやぁっ」
「それがいややいう声かいな? 自分、腰の動きもバッチリやん。1発でイきよって、俺の、チンポ、美味そうにしゃぶって、」
「あっ! ひゃうっ、あ、あはっ、あ、あ、あ、」
「うっ……、すっご、ごっつぃ締めつけよってからに……! チンポ千切れてまうわ、」
ズコズコと激しく突き上げられて、岬は再び射精した。自身の腹に勢いよく迸る白濁のぬめりが、伏せた胸の方へとゆるゆる伝っていく。
男の手はそれを掬い取るように指に絡めながら、岬の乳首をきゅっと摘んだ。
「何べんも先にイって……薄情やなぁ」
「ひぃっ、ひ、……ぃ! いっ……ぁ、」
「乳首好きなんや。こうする度、おケツん中もキュウキュウ締まるで。ほら、」
「あぁンっ! ン、ン、うぅンッ!」
「あは、最高……っ、キツキツのケツマンコ、俺のチンポめっちゃ気持ち好いことなっとんで」
男のペニスは右上に反っているのか、後ろから突かれると背骨側に快感の痺れが走る。そのポイントばかりを責められて、他の部分も擦られたくて焦れる。
「ひぃ、ひっ……あはぁっ」
乳首を捏ねる力と中を突き上げるピストン運動が連携して、きゅん、きゅん、と中が切なくなる。もっと、もっと。気づくとそんな風に求めていて、岬は必死に違う、とかぶりを振る。
「いやっ、あっ、……ンやぁっ」
「イく時はやっぱ、岬くんの可愛いお顔拝みたいなぁ」
言うと、男は岬の左足を掴み、繋がったまま器用に身体をひっくり返す。
「はあぁ……っ、ひや、あっ!」
男の反り返りがちょうど好いところに当たって、岬は腰をしならせ身悶えた。
「こっちのが前立腺ゴリゴリできるからな。岬くんも一緒にイきぃや」
「はぁ、あン! あっ、あっ、ら、め、らめ、やぁ、いやあぁッ!!」
ぐちゅ、ぐちゅ、ぬちゅ、ぶちゅ、と、抽挿の度に濡れた音が秘部から溢れる。それにパン、パン、と肌のぶつかる音。
唇を塞がれると、息苦しさにますます男を喰い占めた箇所が切なくなった。
「んふっ、ふ……っ、ん、む」
きゅうう、と窄まる瞬間に性器がギリギリまで引き抜かれて、粘膜が悲鳴をあげるように疼き、ぞぞぞと走る感覚に岬の肌が粟立つ。
「可愛い、可愛いわ岬くん、」
「──ひゅ、ああぁンっ!」
切なく欲しがる中に乱暴に叩き挿れられたらひとたまりもなかった。全身が快感に震え、ピンと伸びた爪先が痙攣する。
「ずっとこうしたかったんや、キミの小さいおケツん中、俺のデカチンポ突っ込んで、めちゃくちゃにハメて、真っ赤んなった、キミの、顔、見ながら……っ、」
「ひあああぁッ! やぁ、あーッ! あっ! あン! やぁーッ! き、ひ──ッ!! ──ッ!」
男根がゴツゴツと前立腺を連続で突く。岬は絶叫しながら頭を振り乱す。男の突き上げは激しく、まだ達しそうにない。
岬の身体はすでに男の支配下に落ち、初めての強過ぎる快感に打ち震えていた。
「あれ、もしかしてドライでイってる……? 初めてですごいやん岬くん、さすがやなぁ、」
志水のディルドが、ドライでイくのを求めて執拗にそこを責めた。あの時は快感よりも痛みと恐怖の方が強かったけれど。
「……っ、ひ、……は、ひぃ……っ!」
中も外も、痙攣が止まらない。苦しいのに気持ち好くて、嫌なのに身体は歓喜するように応える。
男がズヌヌ、と奥までペニスを突き込み動きを止めると、前立腺が圧迫されたままの状態になる。ただでさえ長い絶頂に意識を保つのさえやっとの岬は、ほとんど白目を剥きそうな薄目で男の笑みを見つめる。
「ひ、ぃ……っ、い、あ……は、」
「はぁ……、岬くん中、すっごい熱くてドロッドロやん」
「ひ……、……っ、」
「俺のチンポ、ギュギュッて締めつけられて……っ、イってまいそう」
「は、……やく、」
イって、もう、終わりにして。懇願するように必死に言葉を紡ぐ。
「岬くんのイき顔、堪らんなぁ。その表情見てるだけでチンポビンビンになる」
「ひ、ぃ……く、ひぐ、えっ……ひぃい……っ!」
男の性器がゆっくりと引き抜かれ、排泄感のようなものが腹の底を占める。中の襞がカリにひっかかって捲られ、臓器を引きずり出される感覚に気持ち好いのか悪いのかわからなくなる。
「あはぁっ、ら、めぇ、らめっ、あああ」
岬は喘ぎながら巨大な肉棒を粘膜で受け止め、腰を捩った。
「ほな、中に出すよ」
「えっ……、あっ」
ズンッ、と一気に奥まで突き上げられ、全身が痺れる。信じられないほど奥深くに、ドクドクと得体の知れない熱いものが注ぎ込まれる。
岬は何が起きているかわからず、鎌崎の恍惚とした顔を、泣き濡れた目を震わせ虚ろに見上げる。
「……? ぁ、なに……、これ、お尻……な、か……あつ、ぃ……、」
「わかる? 今な、俺のチンポが岬くんの中に精子出してんの。さっきの岬くんみたいにな、射精してんねんで」
ドライで達し続ける身体の奥に、男の精液が。前立腺を圧迫しながら、ドクドクと濃い精子が注ぎ込まれていく。巨根から吐き出されるそれは、量も多かった。
「はっ……え、……え?」
「ぎょうさん種付けしててん。ほら、まだ出る……うっ、は……溜まってたんやなぁ」
「……──ぅ、そうそ、──うそっ、いや、やだ……っ! いや、いやぁっ! やめて!」
岬の目が大きく見開かれ、そこからボロボロと涙が溢れる。急に正気を取り戻したかのように、岬は鎌崎の胸をドンドンと叩いた。しかし鎌崎は片手でその両手首を難なく押さえつけ、岬の頭上に拘束する。
「あ、……あ、いやぁ、も、やぁっ……やめてぇ……っ」
「あー……まだ出る、出てる……っ、ね、ほら……っ、岬くんのお腹に、種付けしてるんよ、今……」
「いや……な、か……出さな、で……っひ、いや、いやぁ……っ」
「あは、いやいやって、レイプっぽくてええなぁ。まぁ、レイプやけど」
ケラケラと笑いながら、ようやく吐精を終えた鎌崎は、少年の直腸の粘膜に精子を塗り込むように腰をグリグリと揺する。岬の柔らかな腸内は男の出した精液に満たされ、その下腹は微かに膨らんでいた。
「ふぅっ……、う、あ……っ、」
「岬くんの身体、細いのに俺の出した精子とでっかいチンポでいっぱいやもんなぁ。偉いで、自分」
「ひぃ、ひっうご、かな……で、」
「いやや。俺の精子、岬くんの中にたーっぷり塗り込んで妊娠させたるさかい」
「い、やっ……やめ、ああ、あっ!」
男は妊娠なんかしない。頭ではわかっていても、鎌崎の性器が体内で暴れる感覚はまさに種付けで、岬は自分の身体が雌にされる感覚に恐怖した。
「いやだぁ……いや、やぁ……っ」
「どんな気持ち? 男の子なのに、男に種付けされるって?」
「ひ、……やだ、やら、」
「はぁ……っぎょーさん出たなぁ、」
鎌崎は岬の中を思う存分に犯すと、岬の膝頭を掴み腰を引いた。
ぐぼ、と音がして、巨根で塞がれていた穴からドロリと精液が溢れ出す。
「いや、あ……っ、いやぁあああ!」
もう別に初めてじゃないと、少しずつ蝕まれて、諦めたはずだった。
でも、こんな──生臭い体液を中に吐き出されて、粗相したような感覚に岬は絶叫した。
「いや、いや、……っ中、せーし、…僕、男なの、に……っ、」
「そない泣かんで、岬くん……ほんま可愛い子、」
「ひっ……、えっく、えっ……ふ、」
「な、もう泣くなや。……まだ、終わりやないんやから」
「……ぇ、」
ひた、と太腿に触れる濡れた熱いもの。岬は見下ろし、目を見開く。男の性器はまだビン、と張り詰めていて、次の挿入を待ち侘びてテラテラと光っている。
「ひ、……む、りもう無理、いやっ、無理ぃ!」
「ごめんなぁ、デカチンポの上に絶倫やねん。女の子には嫌がられてなぁ。岬くんなんか、女の子よりも細いけど……」
精液を垂れ流している秘部に、ぐち、とペニスが押し当てられ、岬は怯えた目で鎌崎を見つめる。白い頬の輪郭を、透明な雫がはらはらとなぞる。
「おね、が……します、も……やめ、」
「中の具合めちゃくちゃ好いから、堪忍な。孕むまで全力で種付けしてやるよって」
「い、や待って、待っ──ひ、ぃ──ッ!」
ズブブ、と巨根が絶頂する内壁を擦り、ズン、と内臓を突き上げられる衝撃に、岬は仰け反り、穴から掻き出された精液が飛散する。
「あぁっ! あ"っ、うあ"っ、あ"ぁ──ッ!!」
ひび割れた声で泣き叫んだが、鎌崎は自分の欲望を満たすためだけに腰を振り、岬を激しく陵辱し続ける。
「すご、声、ご近所さん聞こえてまうで」
「い"あぁッ! 抜いでっ、抜い……っ、あ"ーっ! やめでぇッ!」
岬はシーツを掻き毟る。しかし下半身は、無様に両足を広げ男が突き上げる度に人形のように揺れるだけだ。
「あーっ、すご! 岬くんの中っ、俺のでドロドロで……っ最高、気持ち好いっ、あは、あははっ、その顔、えっろいわ!」
頬を撫でられると、それだけでビクビクと全身が震える。
「ひ、ひっ、……い"っ、」
喘ぎ声はやがて掠れ、ほとんどすすり泣きになった。
男の性器がすっかり馴染んだ少年の内壁は、男の欲望を慰めるように甘く蠢き、岬の意思に反して絶妙な締めつけを繰り返す。
「ひぃ、……っい、やいや、いやっ」
「いやいや言うてても岬くんのここ、めっちゃ悦んでるやん。ほら、ほらっ」
「あっ、あっ、ひぃ、あ"っ」
「ね、ほら! ああ、キツ、ぎゅうぎゅう締めて……っ、はぁ、俺のデカチンポしっかりハメて、感じてるやんか」
「ち、が……やだ、ぁ」
身体が言葉を裏切る。腹の底が熱い。熱くて──頭が変になる。
「違わんよ、岬くん。岬くんのえっちな身体、めっちゃ悦んでんで。ここ、好きやろ。ぐねぐねうねって……ああ、気持ちええわぁ!」
「きゃふ、うぅっ!」
「な、ほら、ここ、ここも、こっちも」
「きひ、いっ! いや、だめ、そこだめ、だ、ぁ、あ、あ"ッ!!」
好いところを突かれて細い腰を浮かせる。だめなのに、そこはもう──岬は、自分の身体が男の欲望を受け止めるだけの肉塊になったかのように錯覚する。手足も、頭ももぎ取られた、肉欲の虜。
「もっかい……出すよ、岬くん。俺の子種、全身で受け止めてな」
「ひ、やだっ、中はいや、もうやだ──やめ、でぇ……っ!!」
岬は真っ赤に火照った顔で、打ちひしがれた声で、それでも鎌崎に懇願する。
腹の中に留まる熱が膨張するようなあの感覚。自分にはないのに、そこを子宮にされたような、「植えつけられる」という嫌悪感。汚される。自分が自分でなくなる。
ひぐひぐと泣きじゃくる岬の涙を拭い、軽くくちづける。鎌崎はにっと笑った。
「いやや。出すったら出すよ。岬くんの中、俺の精子でいっぱいにしたるわ」
鎌崎は岬の背中に腕を回し掬い上げると自分の上に座らせ、ぴったりと抱き締めながら身体をぶるりと震わせた。
「ひ──……っ!!」
「うっ、く……! あ、すご……っ!! 俺の射精に合わせて……、岬くんもイってるやん……締めて……搾り取られてる……っ!!」
さっきと変わらない量の精液が注ぎ込まれる。びゅるびゅると粘膜に当たる感覚は、1回目の射精よりも鮮明だ。
「……ふ、……──ッ!!」
岬は声も出さずに小さく震えると、男の精液を最後の一滴までその腹で受け止めた。
「岬くんのお腹の中、もう俺のチンポの形やな……ホンマ可愛い、岬くんはもう俺のやで」
微かに膨らんだ腹は、確かにこの男の精子でいっぱいだ。鎌崎に腹を撫でられながら、岬はぐったりと男の肩に身を預け、目を伏せる。
少年の中に収まったまま息づく欲望は、まだじりじりと熱を持っている。あと何度、この凶器に奥を突き上げられ、あと何度精液を注がれるのだろう。
岬の身体はその予感に怯え、また快楽の期待に震えていた。
2017/01/04
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