Long StoryShort StoryAnecdote

7days【完結】


6.土曜日 −後編−

 堀は、今度は藤島の脇の下に腕を入れて強引に起こすと、引きずるようにして俺の方に向かせた。半勃ちになった俺のものが、藤島の目に晒される。……くそ、ああ、チクショウ。
「むり……です、」
「ダーメ。先生のチンポギンギンに硬くして、岬くんのマンコ突いてもらうんだから。ほら、また欲しくなってきてるでしょ?」
「あっ!」
 藤島の身体がピクンと強張ったのは、きっと男の手が彼の下半身に伸びたからだ。何をされているのかは、仰向けに寝かされた俺からはよく見えない。
「はっ……あ、やめ……っン」
「それに岬くんがちゃんとできたら、先生のさっきの写真は消してあげてもいい」
 藤島の目がはっと見開かれる。
「……ほんと、に……?」
 堀が深く頷くと藤島は唇を噛み、意を決したように目を閉じる。まさか──。
「や、めろ藤島。俺のことはいいからっ、」
 藤島の決意を、俺は承諾しかねる。教え子にこんな……冗談じゃない!
 しかし俺が実際できる抵抗などなく、衣服で不自由な足は藤島を跳ね除けることもできない。
「──あっ、ぅ」
 熱い息が性器を撫でたと知覚するが早いか、さらに熱い滑ったものが敏感な部分に触れて、思わず俺は妙な声を出した。同時に、快感で背中が反る。
「やめ、」
 俺はぐっと首に力を入れて自分の下半身を見下ろす。俺の股間に顔を埋める小さな頭。先端を舌先でヌルヌルと舐められて、頭がおかしくなりそうだった。
「うっ……く、……ふっ」
 歯を食い縛り、声を出さないようにするだけで精一杯だ。藤島は構わずに俺の性器に吸いつき、窄めた唇の中にゆっくりと俺の一部を飲み込んでいく。
 ねっとりと裏筋を舐められて、先端は上顎や頬の粘膜を押し上げて……終いには、藤島の鼻が俺の陰毛に埋もれるほど深く、俺の性器を受け入れた。
 喉の奥の呻き声に、無理をしているのがわかる。何でこんなこと、受け入れてしまうんだ。俺の立場なんてどうでもいいのに……。
 藤島の唇がきゅっと締まる度に、俺の腰は勝手に動いてしまう。抑えたいのに、動物の本能に突き動かされるみたいに快感が押し寄せて、藤島の小さな口の中でどんどん硬くなっていくのがわかる。藤島の頭が前後に揺れ始めると、いよいよ達しそうになった、のだが。
「ストップ! 岬くん、もうそろそろいいんじゃない? ほら、先生のすっかり元気になって……後はもう、できるね?」
 藤島の唇が離れて、俺は卑しくも物足りなさと飢餓感を抱いてしまう。せめて、最後まで──俺は何を考えている?
 朦朧とする俺の下半身に、藤島は恐る恐る跨った。俺の腹に片手をつき、もう一方を俺の性器へ。
「先生……ごめんなさい」
 藤島の手は、俺のものを握ると双丘の窄まりへと導く。藤島と繋がる、入口へ。
「は、あっ……!」
 すでに中に出されていた堀の精液が潤滑剤代わりとなって、俺の性器は大した労苦もなく藤島の体内に飲まれていく。
 ──熱い。直腸の狭さと熱さが、俺の性器をさらに硬くする。
「はぁっ……あン、あ、っあ、……ごめ、なさっ……せんせ、」
 藤島は慎重に腰を落としながら挿入を深め、時々身を強張らせると身体を引いて立て直した。熱い肉襞が俺の性器を絶妙に締めつけ、吸いつき、時に拒もうともする。ダメだ、ダメだ、ダメ……なのに。
 俺の顔には、きっと恍惚の色が浮かんでいることだろう。情けないが、抗えない──もっと、深くまで。このままもっと激しく突き上げたい。
 は、は、という藤島の短く速い呼吸が俺の額にかかる。薬に狂わされた藤島は飢えた獣のように、俺の上に跨って淡々と腰を打ち振るった。眉根を寄せ目を閉じて、腰を落とす度に生まれる快感を必死に掻き集めるみたいに。
「あ、はぁ、あっ、ンっ」
 ふ、と目を開けた藤島と、半ば快楽の囚人になった俺の目が合う。藤島は息を飲むと顔を歪め、動きを止めた。俯いてゆるゆると首を振る。茹で上がったように紅くなる肌が彼の味わっている恥辱を伝えてくる。その姿には痛ましさと、言いようのない妖しさが滲んでいた。
「巻き込んで……ごめ、なさ……っ、」
 俺の胸に点々と、熱い雫が落ちた。淫らに腰を振りながらも、理性を放擲しきれない少年はそんな贖罪を繰り返す。
「先生にもっと深いところまで突いてもらいなよ。先生の長ーいチンポでお腹の奥めいっぱい広げてもらって……中の柔らかいお肉が吸いついてヒクヒクうねってるの、自分でわからない?」
「ひ、ぅ……やめて……言わな、でっ」
 ねっとりと耳元で囁く堀の言葉に煽られて、藤島の身体がさらに熱を持つ。
「前立腺擦られると気持ち好いんだろ?」
 堀の声が藤島の身体を操るかのように、細い腰が速度を上げて前後に揺れ始める。
「だ……めだ、藤島っ」
 必死に拒絶の声をあげるが、身体が言葉と裏腹なのは俺も同じだ。
「そうそう、もっと高く腰上げて、深く落として……奥まで先生のが届くように、自分で上手に動いてごらん」
「はっ、……は、はぁ、ンは……あっ」
「う、ごくな……っうぅ──」
 俺のものを飲み込み、締めつけ、擦り上げる感覚にぞくぞくと堪らない快感が突き抜ける。
 教え子、しかも男だ。日頃従順でおとなしい生徒の変貌は、非日常と背徳感も相まって抵抗し難い刺激を俺に与えていた。見たこともない表情で乱れる藤島に、奇妙な愛しさを抱くほどに。
 狭く熱い腸壁に包まれ、しこりに当たると藤島の眉間に皺が刻まれる。漏れる、切なげな喘ぎ。ぽたりと落ちる汗。
「は、は、……はぁっ、あっ……あん、ンッ」
 ペニスの先がより深いところを押し広げていく。高い声をあげながらも藤島の動きはどんどん激しくなった。甘い快感がビリビリと伝わってきて、俺は呻く。
 藤島は目を細めると、唇を噛んだ。抜けるキワまで腰を上げると、逃すまいとするかのように括約筋が締まる。次の瞬間、身体を支えきれなくなったかのようにズン、と下半身が落ちると、自重で俺のものを深く飲み込んだ。
「あ"ぁっ……! か、はっ」
 同時に、彼の未分化な身体に締めつけられる感覚。大きく見開かれた藤島の瞳から涙が溢れる。
「お、ぐっ……来ちゃ……っ」
「く、うぁッ──!」
 堪らず、俺は呻き、藤島の体内に精を放っていた。
「ひっ……ひ、ぃっ! ……なか、に……熱いの、来て……ッ」
 藤島は弓なりに背を反らしてガクガクと痙攣する。もう、遅い。俺の吐き出した精子は、藤島の身体の奥深くをはっきりと汚していた。ドクドクと脈打つ性器が、藤島の体内で熱を持ち息づいている。
「ふ、じしま……すまん、俺はっ」
「あ、はぁ、……はっ、あ……せん、せ……ごめ、なさ……ごめんなさい……っ」
 藤島は両手で顔を覆うと、ゆっくりと俺の身体の上に伏せた。
 自分の身体の下敷きになった手が痺れて痛い。足首だって、結束バンドが擦れて擦過傷になっていることだろう。けれどそれ以上に……まだ、ヒクヒクと痙攣を続ける肉襞に包まれたそこが、快感に揺蕩っているのも感じていた。
 俺は──不可抗力とはいえ、俺は自分の教え子の中で達したのだ。
 荒く息を吐きながら、堀を睨めつける。
「おや、教え子を犯しておいてそんな目をするんですか?」
 俺は唇を噛む。藤島と繋がったところからは、俺が彼を穢した証が溢れている。
 藤島は俺の胸に突っ伏したまま、普段学校では見せないような幼さでぐずぐずと泣き崩れていた。舌足らずに謝罪を繰り返しているのが痛々しい。
「いつから、こんなことを」
「さぁ? 岬くんは家庭教師をたらしこんでたみたいだから……ねぇ、岬くん?」
 呼ばれた藤島は、巣穴から様子を伺う小動物のように微かに震えながら身を起こした。整った顔は涙でぐちゃぐちゃだ。
「乳首弄られて感じてたよなぁ。指で捏ねられて、舌で……」
 堀は後ろから藤島の胸に手を這わせる。白い肌を舐め回すようないやらしい仕草で乳首を摘むと、指を擦り合わせるようにしてその先を刺激する。
「ひぁ、」
 藤島はビクビクと震え、俺のペニスもきゅん、と締め上げられる。
「乳首好きだな、岬くんは。ほら、こんなに先っぽ硬くして……」
 堀の指に弄ばれた突起はさらにツンと存在を主張して赤くなる。ぷっくりと腫れたそれは、摘まれるのを待ち侘びる果実のように艶があった。
 藤島は男を止めようと必死にその腕に縋るが、堀の指は抵抗などものともせずに赤い乳首を引っ掻いた。
「ひ……ぃっ!」
「それに手で扱かれてイッてた。あの顔、最高だったな。おまけにそいつのチンポしゃぶって、ザーメンまで飲んで」
 藤島の小さな赤い唇が震え、きゅっと噛み締められる。
 授業中、藤島の声が小さいことを何度か注意したこともあった。自己主張が苦手な彼は、友人達と話していても口を大きく開けて笑うところを見せなかった。
 その控えめな唇を、あの禍々しいものが強引に抉じ開けたというのか。
 堀は片方の手で藤島の頬を包み込むと、太い親指をその可憐な唇に押し当て強引に割り開く。チラチラと覗く赤い舌が、惑いながらも男の指を舐める。藤島は抗いながらも、男の指を噛むことはできない。
「ケツ穴ほじくられてイったりね。一発で前立腺でイくなんて才能だよ。ぶっといディルド奥まで飲み込んで、さんざんヨがって……」
 藤島の瞳が揺れ、歪む。
 藤島は、自分の快感の在り処を教え込まされたのだ。だから、あんな風に必死に身を捩って……一刻も早く終わらせるために。
「身体中縛って尿道攻めは変態極まれりって感じだったな。岬くん、縛られただけで感じてたし」
「あ、ぅ……、な、んで……」
 胸の刺激に必死に抗いながら、虚ろな瞳で涙を流し続ける藤島が問う。男は笑い、
「なんで知ってるかって? この家のあちこちに設置した監視カメラで録画してたからさ。昨日、岬くんのハジメテを譲ったのは残念だったけど。あ、先生にも開通式の録画見せてあげましょうか」
 藤島の顔が引きつる。
 堀がスマートフォンを操ってテレビの電源を入れると、最初から一時停止の状態でセットされていた肌色の画面が大映しになる。
 一瞬、今の自分達が映されているものと錯覚して妙な汗が噴き出た。しかしよく見ると、仰向けに寝そべる男は俺ではない。
 堀がリモコンを操作すると、藤島の悲鳴がテレビから溢れた。
『いやあぁっ、もうやだぁっ!』
『はは、まだまだやで岬くんっ、腹ん中俺の精子でいっぱいにしたるっ』
 男は跨らせた藤島の両腕を手綱のように掴んで、腰を激しく振る。
『ひっ、い、あたっ……おく、あだっで……あづ、ぃ』
『せやろ、俺のデカチンポがごちゅんごちゅんノックしてんの、岬くんが女の子やったら子宮口いうところやねんで。それ、それっ』
『ひぎ、い"っ、あ"ぅッ……、あ"あ、ンッ!』
『ホンマ女の子なってまうな……岬ちゃんや!』
 ピストンの度に卑猥な音と、藤島の悲痛な、それでいて快楽を孕んだ喘ぎ。
『あ"はぁッあ、あン、あ、やン、やぁッん! あっ、あんっ──あ"ンッ』
「う、くっ……!」
 俺のものを埋めたままの内壁がきゅう、と締まった。思わず俺は目を眇める。
「な、で……見ないで……っ」
「昨日のこと思い出しちゃったのかな? よっぽど好かったんだなぁ、岬くん……あ、岬ちゃん、か」
「やめて……も、ぅ」
「もう一踏ん張りだよ、岬ちゃん」
 嬌声をあげていたテレビが唐突に切られる。堀の片手がぐるりと藤島の股間に伸びた。
 俺の上で微かに抵抗を試みる藤島だったが、男はゴソゴソと衣擦れの音をさせると俺の足も押し広げるように藤島の背中に密着した。
「や、だやだもうやめて、お願いそんなの無理っ」
「な、何ッ、」
「3人で楽しみましょうよ、先生?」
 堀は笑いながら、手を藤島の細い腰に滑らせると、ぐいと身体を押しつけた。
「──っ!?」
「ひ──ぎぃッ」
 俺のペニスに、熱く硬いものが擦れる。まさか──男は俺の性器を飲み込んだままの藤島の肛門に、自分の性器も押し込んだのだ。
「ひっ──ひ、ぃあ、あ"ぁッ!」
 藤島の目が見開かれ、食いしばった歯の隙間から間欠的な悲鳴が漏れる。華奢な身体、狭い体内を大人の男2人の男根に無理矢理抉じ開けられて、平気なはずがない。ただでさえ華奢な15歳の子供の体内は、限界まで押し広げられギシギシと軋む。
「処女喪失してから抜かずの3発、あんなデカマラの結腸責めにも耐えたんだから余裕でしょ?」
「ひっ……ぃ、ひ……ッ」
 俺は藤島の身体を案じながら、しかし同時に自分の性器もきつく締められ男のものに擦られる感覚に、ぞくぞくと快感が走って腰が浮いてしまう。うねる熱い粘膜が、きゅうきゅうと俺を締めつける。
「く、ぅっ──!」
「そら、先生もヨがってるぞ、嬉しいだろ岬ちゃん? もっと楽しませてよっ」
 パン、と肌のぶつかる音がして、藤島は高く鳴きながら仰け反った。白い喉が晒される。
「ぎ、ひぃっ」
「あーすご、先生の精液で中ぐっちゃぐちゃ……よかったなぁ岬ちゃん。中出しされるの大好きだもんね」
 男がピストンを始めると、ぐちゅ、ぐちゅ、と濡れた音が部屋に響く。俺は低く呻き歯を食い縛る。あまりの刺激に意識が飛びそうだった。
「い"や、──や"ああぁっ!!」
 男が突き上げる度に藤島が泣いて、中がぎゅうっと締まり痙攣する。俺の出した精液がねっとりと絡みついて掻き出されて、穴から溢れたものが藤島と接する肌と肌の間で淫らに糸を引いた。
「い"やあ"っ! も、やぁっ、やだ、あ、あっ! やだぁっ!!」
 藤島は狂ったように頭を振って叫ぶが、堀は後ろから藤島の顎を抑えて耳裏に唇を押し当てる。
「淫乱、淫乱、──可愛い雌犬、」
「い、ひゃ……っ! むり、も、おひりさけぢゃ……おかひ、なっひゃ……あ"ッ!!」
「大丈夫だよ。岬ちゃんのお尻の穴、すっかり縦に広がって……ほら、俺達のぶっといの2本でズボズボしてもしっかり締めつけてくれてるよ。ほら、ほらっ!」
「あぐっ、うっ! あっ! あぐ、あ"ッ!!」
「本当にいい子だね、岬ちゃん……可愛いチンポもビンビンだ」
「ひっ──やぁッさわ、な……れぇっンひぃ!」
 男の手が藤島の幼い性器を包み込む。素早い動きで擦り上げると、くちゅくちゅと音が溢れてくる。親指の腹でその先端を刺激しているのが見え、俺の下腹に藤島の精液がパタパタと落ちる。
「やだっ、いや、いやああぁっ!!」
 堀の手淫に藤島は達してしまったらしい。俺のシャツをぎゅっと握り締め、薄い肩を震わせた。
「さっきの玩具も使おうか」
 堀はバイブのスイッチを入れると、それを藤島の性器の先に押し当てた。
「──ッ! っ、ひは、──ッ!!」
 途端、藤島の身体がビクビクと震え、声もなく極める。
「すごっ、ヤバいこの締めつけ……! 連続絶頂ってヤツ? 最高……!」
「も、イぎだぐな、ぃっ、あ"、──ッ!!」
「こんな気持ち好さそうに中うねらせて……どんどんエロ穴になってるくせにっ」
「よぐな、ぃっ!! やだ、やら、抜いて、抜いっ──」
「嘘つきには、こうだ」
 ヴンッという振動音がまた1段階高くなる。堀の手が、バイブのレベルを上げたのだ。
「──、ッ!! ──っ、ひ!!」
「俺の言う通りに喋ったら、バイブは止めてあげるよ。おまんこ気持ち好いです、って言ってごらん」
「ひ、や……! やめ、で……っ!! あ"、あ"っ!!」
「だから、止めて欲しかったら……もう1つ上げないとわからない?」
「ぎぃいっ──!! 言う、言う、がらっ、とめでぇっ!!」
 振動音が止むと、強張っていた藤島の身体から力が抜けた。キツく食まれていた俺も、ふっ、と息を吐く。
「おりこうさん。言って? 岬ちゃん」
「……おま、こ……きもち、れす……、」
 息を荒げながらも必死に言葉を紡ぐ。悲壮感の漂う声は、この行為を望んでいないことが明らかだ。
「よしよし、じゃあ次は……」
 堀が、藤島の耳元でヒソヒソと囁く。その間も手に持ったバイブは藤島の性器に押し当てたまま。
「──つち、だせんせ……、僕の……お尻の奥ずぼずぼして……いっぱい種付けしてくらさ、ぃ」
 ゾク、と背中に痺れが走る。堀の強いた言葉だとはわかっていても、名前を呼ばれると堪らない気持ちになる。
「せんせ……僕の……おまんこ……きもち、れすか……?」
「答えてあげなよ、先生。じゃないと岬ちゃんのチンポ、また虐めちゃうよ?」
 俺はぐっと唇を噛んだ。藤島の瞳が恐怖に揺れる。チクショウ、チクショウ、チクショウ──!
「……きもち、いいよ──藤島」
「せん、せ……」
 藤島の頬に透明な雫が一筋流れた。
「よくできました」
 言うと、堀は突然腰を引き、そしてまた勢いよく突き上げた。
「ひ、ぃっひぃ! いっ……てりゅ、待って、まっ……まだ、あっ!」
 堀は少しも手加減をしない。藤島を抱き起こすと、羽交い締めにするようにして彼の背中を反らさせた。すると、俺の性器は藤島の腹側の内壁をより強く突き上げる形になる。つまり──前立腺を。
「ひっ──!! ひぃ、あ"ひ、ひぃ、んっ!! あっ……で、」
「やめっ……藤島の身体が、」
「何言ってるんです、先生? 先生も一緒にハメてるんですよ、岬ちゃんに」
「うあ"っ、あ"ンっ!! ああ"ッ」
「ど? 岬ちゃん。先生のチンポ、気持ち好い?」
「はっ、あ"、せんせ……いひゃ……っ!! らめ、せんせ、ぇっ」
 藤島の手が自身の下腹を撫でる。薄い腹を食い破るんじゃないかと、自分でも思う。
 リズミカルに打ちつける男の動きがいよいよ速くなる。藤島は開きっぱなしの口から舌を突き出し、涎を垂らしてほとんどトランス状態だ。情欲に塗り潰されて、我を失っている。
「は、ぁ、あぅ、せんせ、ぇ……せんせっ、も、らめ、きもひぃっ……くる、きちゃ、う」
「うっ出す、出すよ岬ちゃんッ、お前の中、俺達のザー汁でいっぱいにしてやるっ!」
「ひぁあああっ!!」
 男がぐぐっ、と深く腰を突き入れると、藤島の内壁がぎゅうっと収縮した。ああ、ダメだ──その刺激に俺も快感の頂点に達し、熱い飛沫を迸らせる。
「うっ……く、う……!」
「ひぁ、あ"ッ……! あぢゅ、い……ンあ"、あ"ッ!!」
 濡れた柔肉がぎゅっと締めつけてくる。 微かな痙攣は、藤島も中で達している証拠だった。そこに更に俺達の体液が隙間なく注ぎ込まれていく。
「あは、先生と同時にイッちゃった……岬ちゃんの腹の中のザーメン、量ヤバいね」
「ひゃ、う……!! はひ、ぃ……くるひ、……は、ぁン」
 蕩けた表情の藤島は、唇から小さく喘ぎを漏らした。細い身体は、腸内にぶちまけられた俺達の汚濁を受け止めて痙攣している。
 ああ、俺は2度も彼の中に──決定的に藤島を穢してしまった罪悪感と背中合わせに、彼の身体を征服したという充足も得ていて、俺は震えた。
「よく頑張ったな岬ちゃん。たっぷり2人分の精子注いであげたからね」
 堀は藤島の腰を掴むとズルリと性器を抜いた。脇の下に手を差し入れ、そのまま上に引き上げると俺のも抜ける。
 藤島の中を犯していた俺の性器は、ヌラヌラと濡れ光りヒクついていた。藤島に与えられた刺激の余韻が蘇り、腰が疼く。
 フラつく身体を後ろから抱き留めると、堀はその白い首筋に吸いついた。
「いい子だ」
 胡座をかいた上に藤島を座らせ、両足を開かせる。無様に寝転んだままの俺の目の前に、虚ろな目から涙を流しながら汚された姿を晒す藤島がいた。
「どう? 先生。自分が汚した可愛い教え子の姿は?」
 広げられた股間、まだ陰毛も薄い藤島の性器はくったりとしな垂れ、さんざん手酷い行為に耐えた秘部はその縁を赤くしてぷっくりと腫れている。そしてその穴からは大量の白濁が、コポコポと泡立ちながら止むことなく溢れ出ていた。
 あそこを、俺とこの男の性器が。行為中は見えなかったその部分の有り様に、俺は不覚にもゴクリと唾を飲む。男が濡れそぼる秘部に手を伸ばすと、そこを指で押し広げた。ピンク色の襞がヒクヒクと蠢く度に精液が溢れ出して、本来は排泄器官のそこが男達を喜ばせるための性器に作り変えられているのは明らかだった。
 藤島は虚ろな目から新しい涙を零し、火照った頬を濡らす。
「ふ、じしま……」
 呼びかけると、藤島の目がゆっくりと俺に焦点を合わせる。くしゃり、顔を歪めると、唇を噛んだ。
「せんせ……、たすけ……て、」
 藤島はそう呟くように言って項垂れた。ズクリ、俺の分身が再び熱を持つ。まだ、この少年を犯したい──。
「ほら、先生……ね?」
 堀が俺の足の拘束を解く。たたらを踏んでベッドから落ちると、藤島の開かれた足の前に跪いた。
「せんせ……?」
 藤島の怯えを含んだ声を頭上に聞きながら、俺は彼の細いペニスを咥えた。
 迸る嬌声──これは誰の声だろう? 俺は自分がされたように唇を窄め、舌先を動かし、それを刺激する。口内にねっとりとした液体が吐き出されても、俺はそれを飲み込んで執拗にしゃぶり続けた。
 俺の前にいるのはもはや生徒ではなく、俺自身もまた教師ではなくなっていた。善良な夫でもこれから父親になる男でもない、ただの肉欲のケダモノ。
 第三者の視線すらも忘れ去り、俺は荒い息を切らして獲物たる少年に覆い被さる。パチン、音がして手首の拘束が切られると、俺は手綱を解かれた猛獣のように少年の細い手首を床に押さえつけた。
「いやっ! やだ、せんせ……待っ、やめ……いやあぁっ!!」
 抵抗を押し退けて、再び猛った雄を突き挿れる。割った果肉から果汁が溢れるように、秘部からは精液が飛散し、室内を甘い悲鳴が満たした。言葉にならない動物的な悲鳴をあげながら、少年は俺の肉棒を深く飲み込んでいく。
「はぁあンッ……!! はぁ、はっン!! あ、あん、あ!!」
 腰を前後に揺する度に、快感が脳天を突き抜ける。律動は速く、力強さを増す。
「あっ! あっ、あっ、あ、も、……いや、やだそこ、……だめっ」
 窄まる入口も、拒もうとする奥も、すべて押し広げて刺激して、その度に高い悲鳴が。
「いゃあっ! あン、やあっ、あっ、あっ! あぁっ、あン!!」
 激しく突き上げる度に訪れる中の痙攣が、俺の衝動を加速させる。肉壁はすっかり俺の形を覚えたかのように従順に応え、律動に合わせてきゅん、きゅん、と締まる。
 首筋に噛みつき、乳首を舐めしゃぶり、唇に触れた時──。
「ひゃ、め……せんせ……ぇ、」
 ふっと、俺は人間に戻る。
 そろそろと上半身を起こすと、目の前には肌を真っ赤に染め上げた少年──藤島岬の涙と涎と汗に濡れた顔が。濡れた瞳が、俺を見上げる。
「──つちら、せんしぇ……」
 藤島がポツリ呟いた瞬間、俺は彼の中に精子を吐き出した。
「う、わっ……うわぁあっ!!」
 勢いよく腰を引くと、ちゅぶ、と音を立てて性器を抜き取る。ドロドロになったそれを必死に隠しながら後退った。
 全身はまだ欲情を持て余して熱く、肉を欲していたが、それでも俺はなけなしの理性で──それが理性と呼べるなら、だが──膝にわだかまっていた衣服をずりあげてシャツをたくし込み、部屋の壁際まで下がって強かに背中をぶつけた。
「あ、あ……っお、俺は……何てことを──」
「気にすることはありませんよ。全部薬のせいなんですから。岬くんだって、ほら……身体は喜んでるみたいですし」
 衣服を乱され、露わになった肌を薔薇色に染めた藤島の身体には、凌辱の跡が鮮明に残されていた。閉じ切らない後孔から白濁が溢れて、彼のやや張り出した腹の中にも同じものが大量に……。
「俺は──違う、俺は──」
「約束は守ります。さっきの写真は消しますよ」
 言って、堀はスマートフォンの画面を見せるとさっき撮影した偽装の写真を削除してみせた。でも、きっと──。
「もっと過激な映像はすでに録画済みですけどね」
 俺の絶望的な想像を裏つける堀の言葉に、身体から力が抜けていく。
「おっと、藤島のご主人からメールです。これから帰るとのことですが……それまでにお帰りでしたら玄関までお送りしますよ、土田先生」
 堀の言葉は俺の耳には遠く聞こえる。
 壊れ、打ち捨てられた藤島の、小さな口から溢れる小さな声だけが、俺の鼓膜の奥に響いていた。
「たすけて……せんせい……」

2017/07/17


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