Long Story|Short Story|Anecdoteイノセンス
All Right
僕は、身体を売らされている。
売っているのは僕の叔父だ。僕はもうずっと前から叔父のペットだった。
毎晩舐められて、舐めさせられて、挿れられて、中に出されて。できるだけ早く慣れようと思った。全身の力を抜いて、叔父のなすがままに。そのうち、身体は楽になった。
「イく」と教えられたあの感覚。何も考えられなくなって、全身が震えて――悲しいけど、僕の肉体は呆気なく支配された。
そうして僕は、傷つくのもやめた。
僕が中学生になると、叔父は自分と同種の男達を集めて来た。どこで知り合ったのかは知らない。叔父は何の躊躇もなく、彼らを僕の客として迎えた。
馴染みの相手はすでに十数人を超えているらしいけど、叔父にさんざん好き放題された身体は、何人のオモチャにされようがもうあまり問題じゃない気がした。
「うう、締まる……っ! すごいなぁ、偉いなぁカズくん、」
「あっ、いや……だ、そこ、やっ」
僕は小さく拒絶の言葉を吐くと、ビクビクと身体を震わせた。ああ、イってる――腸壁が窄まって、断続的な痙攣を繰り返す。男のがそれを悦んでるのもわかる。そのうち男も中で達した。
「あ、あ……はぁ、はっ……」
はくはくと息を上げながら薄目を開けると、男は脂ぎった顔に不気味な笑みを浮かべて僕を見つめていた。ここに来る男は大体みんなこんな顔をしてる。ほんの僅かの哀れみと、下品な悦びを湛えた化物の顔。
「好かったよ、カズくん」
男はちゅうちゅうと僕の唇に吸いついた。息が臭くて気持ち悪い。
「今度撮影会をしようか。映像はもっと稼げるよ。もちろん顔は隠すけど……えっちな声はそのまま使いたいな」
男はいつまでも僕の顔や身体をベタベタと触った。
男が帰ると、叔父が部屋に入って来て、男の置いていった金を数えた。
「映像か。そりゃあ金になるな」
男の話を聞いていたらしく、上機嫌でそう言う。僕は怠い身体を起こして身体中にこびりついた体液を拭う。
「……今日、あと何人? 僕、宿題ある」
「まぁ待て。お次は……と、3人来るぞ。いっぺんで済むからいいだろう?」
「……うん、」
――どうでもいいよ。
「和希は勉強も仕事も頑張って本当に偉いな」
叔父が僕の頭を抱き寄せてつむじにキスをした。
僕は今日やらなければならない数学の宿題のことを頭に浮かべながら、3人の男の相手をする。仰向けに寝そべる男の顔に跨って、僕のをしゃぶらせる。膝立ちになった正面の男のものを咥えて、四つん這いになった僕のお尻に3人目が。
しゃぶられながら突かれるのは堪らなかった。奥を穿たれる度に頭の中の数式が飛ぶ。
「んぶ、ふっ、む、んグッ」
「すっげぇ、中坊男子のアナルってこんななの!? マンコじゃん、マンコ!」
「口ん中も熱くてすっげぇ好い……あー、ハマるわ、」
「細っこいチンコも可愛いし」
「ふっ、ぐぅ、ン、ンゥ、」
「ちょ、俺……も、イくから、散れっ、」
後ろの男が言って、残りの2人が渋々と離れる。
男はがっちりと僕の尻を掴んで、腰の動きを速めた。長くて太いのが、ガツガツと奥に当たる。深い、深い、深くて――怖い。
「ひっ、ぃ、や、あ、あ、あぐッ」
「あーっ最高、最高過ぎるッ! キツキツのショタマンコ……ッ」
「ンあッ! あ、あ、あ、あぁッ!」
「そら、種付けしてやる……ッ!」
「あ、……――ッ!」
男の腰がビタッと僕の身体に張りつく。後ろからたっぷりと精子を注がれて、まるで野生動物の交尾だ。馬鹿馬鹿しいと思うのに、僕は声も出せない。
「どけよ、今度は俺だ」
僕のをしゃぶってた男が、蹲っている僕を仰向けにひっくり返すと、ぐいと両足を押し広げた。そのまま、固くなったのを突き挿れる。
「ふ、ン……っ!」
「よく見たら顔も可愛いじゃん。しっかし学ランサイズ合ってねぇな」
「これからデカくなるんだよなー? 俺のチンコみたいに」
「ひんッ」
あ――ホント、だ。この人の、大きい。太くて長くて、エラが張ってて……そんなことがわかる自分が滑稽で、僕は少しだけ笑う。
「あ? 何、お前も楽しくなってきちゃった?」
「あっ、待って……ま、」
僕の声なんか聞かずに、男はズンズンと腰を振りたくった。痛い、痛いけど――好い。気持ち好いのが嫌だったのは、何でだっけ?
「はっ、あ、あ! あ、ンっ、あはぁッ」
頭がふわふわする。僕、今どんな顔してる? 頬を撫でられて、唇を合わせられる。唾液を飲まされて、僕はそれを嚥下する。
「はは、すっかり素直になっちゃって。なぁ、言えよ。俺のチンポ、気持ち好いですって」
僕はトロンと重い目を何度か瞬く。
「お……じさ、の……きもち、い」
おなかのおく、あつい。ぼんわりと全身が疼いて、触られるのが嬉しい。みんなが僕を見て笑うけど、それも心地好かった。
「よし、じゃあ今からもっと気持ち好くしてやる。感じてること全部言え。好いとか痛いとかイきそうとか、何でも」
嫌だ。自分が、自分でなくなる。僕は数学の式を思い浮かべようとして、腰を引かれて、頭が真っ白になった。
「いやっ、ぬかないで……っ」
胸が切なくなる。奥からトロトロと男達の出したものが流れてくるのを感じた。
おかしくなる、もう、なってる。
「っそ、こ……じんじんして……きもちい、」
「あは、ここ好きなんだ?」
「ひああぁ……っ!」
ヌルヌルに濡れたそこは、太いのが通るときゅっと締まる。いやらしくうねって、求めてるのがわかる。
「なか、はや、く……おく、欲しい、来て、もっと強く突い、――ひッ」
勢いよく突き込まれたかと思うと、一気に奥の扉を抉じ開けられた。
「……、あ"ッ――!!」
「あはは、一突きでイっちゃったか〜。身体ちっこいもんなぁ。チンポの先、奥までイってる?」
「ああ……っ、ジュパジュパ吸いついてきて、まるで子宮口だぜ」
僕はもう、何が起きているかもよくわからない。
「ひ、ぃ……! イく、イく、も、イって……っ! こわい、やめ、て」
ボロボロと涙が溢れる。いろんなものを制御する機能が壊れたみたいに。
「やべ、見てるだけで抜けそー」
「おく、おかひ、ぃあ、あ、あッ! らめ、きもひぃ、」
「ガキのくせになんつー身体だよ……ッ」
「はぁンッ――やだ、やらぁ、ヘン、こわ、い、や……あぁッ!」
「結腸まで届いてんだろ。連続メスイキ、たっぷり味わいな!」
「いあ、あ、あ、あ、ッあ"――!!」
「あっ」
目を開けると、部屋には誰もいなくなっていた。
吐き出された精液が尻から溢れてぞくりと肌が粟立つ。制服もガビガビだ。
「……洗わなきゃ……、」
僕はぎこちない動きで制服を脱ぐと、そのゴワついた生地に顔を押しつけた。むせ返るような雄の匂いに、目が熱くなる。鼻の奥が痛い。
「宿題、しなきゃ……」
傷つくのはやめたはずなのに。こんなの何でもない、平気だって――。
僕は学生服に顔を埋めながら声を出さずに泣いた。あと何度、どのくらい。考えたくない、考えなきゃ。
僕がどんなに泣いて叫んで嫌がったって、鳴いて喘いで悦んだって、僕が大人になるまではまだまだ時間がかかる。
「大丈夫、大丈夫、大丈夫……」
僕はもう、何度そう唱えただろう?
2017/03/12
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