Long StoryShort StoryAnecdote

傾いた家


今度は愛妻家


A……12

「やあああっ……! いや、やだっもうや、やめっ──! お父さん、おとうさっ、……とうっ、う──っ! いや、や、やだっ……! ひ、ひぁあっ……!?」
 ずぬぬ、と乱暴にペニスを押し込むとゴツンと奥に当たる。
 ソファの上で篤の華奢な身体が緊張し、俺のペニスを咥えた狭い肉壁がきゅう……っと切なげに締まった。
 背もたれに片足をあげた篤は、根元までびっちりと深く俺のペニスを飲み込んでいる。その熱く柔らかな肉筒を埋め尽くすほど、大量の精液を注ぎ込んで掻き混ぜてやる。
「ああっ、あづ、ぃ……っ!? いや、いやだっ……なかぁ……っ」
「うぐっ……出る……まだまだ出るぞ……!」
 俺は可愛い息子の体内に射精しながらも動きを止めず、子種を植えつけるようにぐいぐいと腰を回した。もう今夜だけで何度ここに愛欲を注ぎ込んだだろう。
 元々体温の高い子供の身体は行為のためにさらに熱を持ち、ビクビクと痙攣している。全身をピンク色に染めて汗ばんでいるのが、年にそぐわずいやらしい。俺がそうさせたのだと思うと、暗い征服欲が満たされていく。
 夜は、まだ長い──。

 篤が俺と風呂に入らなくなったのはいつからだろう。ああ、そうだ……次男の弘が4つくらいになった頃か。自分が弟を風呂に入れてやるといって、俺の手を離れたのだ。
「おかあさんがいなくなったぶん、ぼくがおうちのことがんばるよ! ひろも、ぼくがおせわするからね」
 そう言って愛くるしい顔で笑った。
 弘ももうすぐ10歳になるというのにいまだに2人で風呂に入っている。篤も来年には小学校を卒業するのだが……。
 だから、弟離れをさせなければならない。そして俺の「妻」としての準備をしてやらなければ。そう思った。
 都合のいいことに、弘は学校の宿泊行事でこの2日間は家にいない。俺と篤の2人きりだ。篤もそれを喜んでいた。お父さんを独り占めできるね、と可愛らしく小首を傾げて。
 1人で先に風呂に入った篤のシャワー音が止んだのを見計らって、俺も浴室に入った。
 思った通り、篤は湯船に浸かっていた。ほんのりと上気した篤を見ると堪らず、俺はその薄い肩を掴んで引き立てると唇を奪った。
 篤は抵抗もせず、1度顔を離すと呆然と俺を見上げた。「何、どうしたの……」と言っただろうか。けれど俺は構わず浴槽に踏み入ると篤を抱き締めた。
 恋人にするように細い腰に腕を回し、まだ俺の肩にも届かない頭を顎を掴んで上向かせると、ほとんど上から覆い被さるようにもう1度キスを。
 すでに勃起していたペニスを篤の小さなそれに擦りつけた時、胸の中で篤が微かにもがいた。
 何するんだよ、と俺を突き飛ばす力は思いのほか強かった。いつの間にこんなに成長したのだろうと胸がざわついたけれど、怯えた目は小さい頃と何も変わっていなかった。
 篤は浴槽から出ようとしたが、俺はその背中を引き留め壁に押しつけた。小さな尻に手を伸ばす。
「やだ、離してよ! 何で、俺何も悪いことしてない!」
 「俺」。前は「ぼく」と言っていたのに、どこで覚えてくるのだろう。俺は俺の知らないところでの息子の変化が切なく、悔しくなる。
「ひゃっ!?」
 中指を篤のアナルに挿れる。瞬間、篤の身体がビクンと強張った。ぐちぐちと中で動かし、少し弛緩したところへ人差し指も。
「何!? やだ、や、め……痛いよ、おと、さっ……!」
 苦鳴をあげながらも、篤は抵抗しなかった。それをよしとして俺は篤のアナルを指で責めながら、前もいじってやった。
「篤、もう精子は出るのか? ん?」
「なっ……に、……ま、まだ、だけど……」
 篤の耳は真っ赤になった。保健体育の授業では習っているだろうが、夢精をしたという相談はまだされていない。もうそろそろ頃合いだと思うが、恥ずかしがって秘密にしているのかもしれないと思っていた。しかし篤は素直に否定する。もしかすると俺のこの行為も性教育の一環だと思ったのかもしれない。
「そうか。じゃあいっぱい気持ち好くなれるな。お父さんがいっぱいイかせてあげるからな」
「え、な……? あ、痛い、痛いッ!」
 耳に、首筋に吸いつきながら手の動きをさらに激しくしていく。篤の尻はもう俺の薬指をも飲み込んで、穴は縦にぐぽぐぽと開かれた。篤のペニスは可愛がってもまだ何の反応も示さず、俺は諦めて乳首を責めた。
「やだっ、やぁっ……! 何し、お父さ……あ、あぅっ! お尻、なに、や……!?」
「気持ち好いだろ? 篤はうちのお母さんだからね。お父さんとセックスできるようにしてあげるからね」
「やだ……お父さんやめてよ! どうしちゃったの!? やめてよ、痛いよぉ、ねぇ……!」
 篤の抵抗が激しくなってきたため、俺は篤の両手をぐっと壁に押さえつけ、指を抜いた尻の穴に屹立を添わせると前後に腰を揺らした。
「篤、わかるか……? お父さんのおちんちんだよ」
「ぇ……、」
「これで篤の身体を女の子にしてあげるから、しっかり受け止めるんだよ……!」
「ひ!? いや、……やだ、やだぁっ……!」
 亀頭を篤の小さな尻の窄みに押し当てると、指で慣らされたそこは吸いつくように先端をパクリと飲み込んだ。そのまま、指の届いた辺りまでゆっくりと突き上げる。
「ふぎ、ぃっ……!?」
「はっ、はぁ〜〜……! あつしぃ……っ好いぞぉっ……!」
 篤は声もなくガク、ガク、と大きく震えた。浴槽の中に立ったままの足は少しガニ股気味に開き、背中をビッと反らせた。
「はっ……は! はぁっ……はっ、や、だ……いたい、いたいよぉ……っ」
「そうだな、篤は初めてだもんな。少しの辛抱だぞ」
「ひぐ、ひっ……やだ、やだぁっ! お尻痛いよ、お父さんっ……おと、さんの、が……っ」
「ああ、わかるか、篤? お父さんの大人のおちんちん、篤のお尻の中に入ってるんだよ。すごいね、偉いね……篤の中、熱くてギュウギュウ締めつけてきて、お父さんのおちんちんもビクビクしてる。すぐにイッちゃいそうだ」
 抵抗をやめたらしい篤の手首を離すと、その手で篤の胸や腹、太腿を撫でた。すべすべと滑らかな、吸いつくような肌。
 痛みを訴えながらも、息子の幼い身体がぞく、ぞく、と快感に震えているのがわかって、俺は堪らなく幸福な気持ちになった。
「と、さん……な、んで……」
 機械人形のようにぎこちなく顔を振り向けた篤の頬には涙が伝っていた。
 ああ、なんてきれいな子だろう。俺達家族を裏切った忌々しいあの女にもよく似ている。けれど八の字に寄った愁眉やわななく小さな唇は、あの売女と比べるまでもなく可憐だった。
 誰かに手折られる前でよかった。汚れない篤を最初に抱くのは、父親の俺であるべきだ。
「──いくぞ、篤」
 清純無垢な身体を掻き抱き、俺は立ったまま腰を振りたくった。最初は締めつけがきつ過ぎてなかなか動けなかったが、中で出たカウパーと篤の分泌した腸液とで滑りがよくなると、抜き挿しのスピードは無体なほどに増していった。
「ひっ、ひぃっ! 痛い、や、やだ、……やだ、やっ!」
 ずぬ、ずぬ、ぬぢ、ぬぢゅ。
 膝が揺れると風呂の水もバチャ、バチャ、と跳ねる。
 俺は無我夢中で篤の尻の穴を抉りながら悲しげな声をあげる唇を塞ぎ、平らな胸に咲く2つの可愛い実をぐりぐりと虐めた。
「ふむっ! んっ……! ふうっん!」
 乳首を責めると篤の中はキュウッと締まり、俺のペニスを絞るように懲らしめたが、俺はますます興奮して子供の身体であることも忘れてガツガツと奥まで突きまくった。
「篤っ、篤っ、あつ、し……!」
「あ"あっ! いや、だ! やだ、いだい、いだ、ぁ、ぁ、ぁ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あ"!」
 奥を小刻みに突くと篤の声も細かく跳ねるのが可愛らしくて、俺は執拗にそれを続けた。
 痛みを訴えていた小さな身体も、ピストンを続けるうちに少しずつ力が抜けてきた。はぁはぁという荒い呼吸も時折鼻から抜けて、切ない鳴き声を響かせていた。
 イきそうになると一気に引き抜き、そしてまた一気に奥まで突き挿れる。篤はそれが好いのか、抜かれた後の一突きの度に極めているようだった。
「ひ、んン"ッ〜〜!!」
 ガクガクと下半身を震わせるが案の定、射精はしない。未精通の、ドライで何度でも連続してイける身体だ。今のうちに快感をたっぷり味わわせてやらなければ。
「はぁ、は、篤っ……お父さんそろそろ最初の1発目、出すよ……!」
「ひっ、ひぐ、ひうっ、あ、あ、あ、」
 グズグズと泣いている篤に俺の言葉が通じたかはわからない。だが構わずに篤の唇を貪り、乳首を愛撫しながらペニスを奥に突き込むと、そこでゴツゴツと素早くピストンした。
「ふン、ン! ンッ! ンッ! ン"ッ!」
 ちゅば、ちゅぶ、とはしたない音の溢れるキス。舌を挿れて中を舐るうち、篤も心得たのか舌を絡めるような動きをした。
 指の腹で揉んでいた乳首はピンと尖り、細い腰は強請るようにくねくねと動く。実際は篤の意志ではなく、俺のペニスの抜き挿しに翻弄されて揺れていたのだが。
 俺はその暴れ馬のような細腰をぐっと両手で押さえつけると、小刻みに動かしていたペニスを一旦引き抜き、この行為の間に探り当てた篤の最も好きなところにゴツ、と突き当てた。
「ひ、やあ"あ"あ"っ〜〜!!」
 その瞬間篤は達し、ギュチギュチと音のしそうなほどのきつい食い締めを俺に見舞う。俺もとうとう射精した。
「あっ、あつしっ──!!」
 ビュグビュグ、ビュルルルッ〜〜!!
 久しぶりのセックスに射精はなかなかおさまらず、狭い直腸の奥の奥まで──息子の身体の中に俺の精液が蓄えられていった。
 ドプッ、ドプッ、ドプンッ……。
 篤の腹の中は俺の精子を飲み干すように、まるでゴクゴクと喉を鳴らすようにいやらしく蠢く。離れたくない──密着して穴を塞いでいたが、それでも大量過ぎた体液は隙間からゴプリと溢れて篤の足を伝った。
「はっ……は、……おなか、あつ……ぃ、何か出て……っ」
「そう、お父さんの精子だよ。篤も弘もこうやってできたんだ。たっぷり注いであげたから、篤もこれで本当にお母さんだ」
「おか、さ……?」
 篤は朦朧としていたが、はじめての行為で すっかり「膣」に仕上がったそこはずっとビクビクと淫らに痙攣して俺のペニスを愛撫し続けた。
「ふ、ふう、はぁ……。篤、はじめてなのによくできたな。本当にいい子だ……」
 声もなく、俺の胸に凭れかかるようにぐったりとしてしまった息子をぎゅっと抱き締めると、その肩が冷えていることに気づいた。
 俺は篤の中にペニスを挿れたまま、ザブン、と浴槽に座り込み、湯船の中で背面座位になるとその肩に湯をかけてやった。
「お父さん……も、やめて……」
 逆上せたのか、篤はくったりと頭を垂れて呟くように言った。その身体を胸に抱き、耳元で囁く。
「やめていいのか? お前の中も気持ち好いって言ってるのに。お父さんのおちんちんに絡みついて離さないじゃないか」
「ちが、う……や、あっ! あんっ、いやっ!」
 中で出し挿れすると湯が粘膜に触れるのか、篤の中は先までとは違う痙攣を見せた。震える身体が腕の中にすっぽりと収まるのが愛しくて堪らない。
「ああ、好い……篤、気持ち好いよ……っ」
「ひっ、ひぐ、も、やだ、やめて……やめてよっ……あ、……は、あ、」
 篤は涙の止まらない目を擦りながらも、俺の律動に合わせて切なげに喘いだ。
 浴槽の中で背面座位のまま1度、洗い場の椅子にかけて対面でも1度中に出すと、篤はぐったりしてしまった。ペニスを引き抜くと、篤のアナルからは大量の精液が溢れ出した。自分でもこんなに出したのかと驚くほど。
 仕方なく風呂から上がりタオルで身体を拭いてやると、シャツとショートパンツを着させて居間のソファに寝かせてやった。
 すっかり俺の妻になった息子の寝顔を見つめていると、荒んでいた心が癒されていくのがわかった。
「篤……愛してるよ」
 俺の囁きで目を覚ました篤は、俺の顔を見るなりすぐに泣き出した。
 もうやめて、ごめんなさい、許して。そう言って泣きじゃくる姿が痛ましくて、俺はタオルやら飲み物やら何やら持ち寄っては必死に篤を慰めた。
「急に驚いたよな。すまなかった。お父さん、寂しかったんだ……」
 ひく、と息を飲み込んだ篤が黙って俺の話に耳を傾ける。
「お母さんが出て行ってしまって、それだけでも寂しいのに、お前達はどんどん大きくなっていく。それなのにお父さんが一緒にいられる時間はあまりに少ない。特に篤、お前は本当に家のことを一生懸命にやってくれて……お父さんにとっては息子であると同時に、妻なんだ。弘の面倒もよく見てくれるし、お前はこのうちのお母さんなんだよ」
「か、さん……?」
 呟き、ゆっくりとその言葉を咀嚼してから、篤はまたボロボロと泣き出した。
「ど、して……? 俺、ちゃんとうちのこと頑張ったよ……ちゃんとしたら、お母さん帰ってきてくれるかもって……なのにどうして、お父さんはこんなひどいことするの? 俺、どうしたらよかった……?」
 篤はまだ混乱しているのか、俺の言ったこととあまり噛み合っていない。
 俺はその肩をぎゅっと掴むと言い聞かせるように説いた。
「だからな、篤がお母さんになるんだ。うちのことは今まで通りやってくれればいい。それから、こうして夜になったらお父さんに身体を任せてくれればいいんだ。お父さんと篤は親子で、夫婦。そうしたらこの家は、何もかもがうまくいく」
 篤は濡れた虚ろな目で俺を見上げた。
「俺……お父さんと、しなきゃいけないの……? せ、くす……」
 剥き出しの膝頭にポタリと涙が落ちる。篤は口にし慣れない言葉をこぼした唇をぎゅうっと噛むと、小さなこぶしを握り締めた。
 俺は決然と言う。
「そうだよ。これからは、そうだな……毎週末にはお父さんとセックスするんだ。お父さん、寂しいと何をするかわからない」
「何を……?」
 篤の眉がピクリと怪訝そうに歪む。
「篤が無理なら、弘にしてもらうよ。お父さんと、セックス」
 ひゅ、と篤の喉が鳴った。目が大きく見開かれ、握っていた手を開くと俺の腕にしがみつき激しく揺さぶった。
「だめ! 絶対にだめだ、弘にはしないで! 俺がちゃんとするから、だから、だからお願いだからひろにはこんなっ、こん、な……あああっ……!!」
 篤は一息に言うとその場でダンゴムシのように丸くなって泣き崩れた。
 よかった。これで大丈夫だ。篤は納得してくれた。これで合意だ。俺達は正式に夫婦になれたんだ。
 俺は篤の丸くなった小さな背中に触れた。
「篤、泣かないで。もっと気持ち好くなれば嫌じゃなくなるよ。だから練習しよう。今日、明日は弘もいないからたっぷり時間はある。お前は何でも器用な子だからすぐに好くなるよ」
 ひぐ、ひぐ、と哀れに泣き縋る子供の頭を優しく撫でてやる。まだ水気を含む髪が、俺を誘っていた。

「やあああっ……! いや、いやだっもうや、やめっ──お父さん、おとうさ、……とうっ、う──っ! いや、や、やだっ……! ひ、ひぁあっ……!?」
 言い聞かせはしたが、それでも篤はまだ嫌がる。激しい抵抗こそしないものの、幼い顔は苦しげに歪み、その唇からは悲鳴が。
「ああっ、あづ、ぃ……っ! いや、いやだっ……なかぁ……っ」
 中出しすると特にひどく喚く。身体はビクビクと震えてこんなにも悦んでいるというのに。
「うぐっ……出る……まだまだ出るぞ……」
 篤の腹の中が俺の出したもので満たされるのを確認するかのように、シャツの中に手を滑り込ませて下腹を撫でてやる。
 ショートパンツは全部脱がせずに、後ろの挿入に足るだけずり下ろしてやったから、篤のペニスは布で隠れている。いずれにせよまだ役には立たないのだから問題ないだろう。
 着衣のままソファの上で戯れるシルエットは、仲のいい親子の穏やかなじゃれ合いにしか見えないだろう。その実、俺達は引き離されていた恋人同士が互いを求め合うように激しく身体を重ねていた。
「はっ、はうっ、うぅっ──! あっ、ああっ!」
 狭いソファの上、篤の片足は床に落ち、もう片足は背もたれの上へ。いつも兄弟で並んでゲームをしているスペースで、淫らな行為をする背徳に酔いしれながら俺は篤の中を甘く激しく責め続ける。
「う、うっ、出る、出るっ──」
「ひ、ひぐっ……!」
 ソファを汚さないようタオルを敷いていたが、ピストンの途中で外に出してしまい篤の腹や顔に精液をかけてしまった。
 泣き濡れた赤い顔が白濁にまみれている様はひどく淫靡で、俺はその顔を拭ってやることはしなかった。
「また後で一緒にお風呂に入ろうな、篤」
「ふっ……う……、」
 素直な篤は泣きながらもコクンと頷いて、それを手で拭ったりはしない。ドロドロに汚れた顔で目を伏せて、きゅっと唇を噛んだ。
 篤の中で果てた後はシャツを捲りあげて乳首にむしゃぶりついた。
「篤はお母さんだから、おっぱいも出るようにしないとね。お父さんとの間に子供ができたら、おっぱいをあげるんだよ」
「ひっ、ひぐ、うっ、あ、あ、やあぁっ……」
 ちゅう、ちゅば、ちゅぱ、と音を立てて先端に吸いつき、離す。それを繰り返す。指の愛撫だけでも尖るようになったそこは、俺の唇と舌に愛されてさらに紅色を濃くし、いやらしく艶々とした光沢を見せた。
「はうっ、うっ、あ、あはっ、ンあっ、はぁン」
「篤は乳首が好きなんだな……声が甘えるみたいになってきた……」
 おまけにペニスを咥えたままのアナルの締めつけも、乳首の刺激に合わせてキュンキュンと反応している。
「あンッ、や、あはんっ! やぁっ……も、やめ……そこ、ばっかりいやぁっ……ひ、ひぃんっ、いひぃン──!」
 チュバチュバと両の乳首を責め立てると、ピストンをしていないのに篤は中でイッた。その時の喘ぎ声の甘美なこと──まだ変声期も迎えていない高い声が、俺の興奮をさらに高めていく。
「可愛い、可愛いよ篤っ! もっとその甘い声を聞かせてくれ……!」
 乳首をしゃぶりながら腰の突き上げを再開する。
「あっ! あんっ! あはっ、はあっ! あ、あ、あっ! おと、さん、おとうさんっ……!」
 お父さん。そう呼ばれると堪らない。篤──俺の可愛い息子、そして妻。
「あつし、あつし、あつしっ」
「あっ! おと、さ……! だめっ! そこやっ、いやっ! いやぁぁぁあっ……!!」
 前立腺をしつこく擦ると篤の腰がガクガクと震える。中イキを繰り返しているところをそのまま突きまくれば、篤は連続絶頂で何度か意識を飛ばした。
 それから、肘掛けの方に手を突かせて四つん這いにし、後ろからも責めた。
「あ、あー、あー、あー、あっ、あー、」
 篤は壊れた機械のように平坦な喘ぎをあげていたが、後ろに担ぎ上げ仰向けに寝転び下から犯すとまた声は甘く跳ねた。
「やはんっ! あっ、あん、あんっ! あっ、やめ、やだっ、やあっ!」
 天井から誰かが見ているかのように、恥ずかしそうに腕で顔を覆う。この部屋は天井が高いから落ち着かないのかもしれない。俺は何度も激しく突き上げ、大胆に足を広げた篤の中に精を放った。
 弘が帰って来たら、子供達の神聖な寝屋でもしようと思った。二段ベッドの上段で眠る弘の下で、可愛く乱れるお前が必死に声を殺すのを見てみたい。

 弘が帰ってくるまでの間に、俺は篤と何度も、何度も愛し合った。篤は時折我に帰ったかのように俺を拒んだが、弘の名前を出すとすぐ従順になった。
 優しい子だ。本当に優しい──弟思いの兄。そして、俺の愛しい妻。俺にとって2人目の妻になるお前は、今度こそ愛し通してみせるよ。

2019/04/06


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