避けないで

(「認めてください」続き)


避けないで



「ミオ、正直リエーフの邪魔になるし、他のメンバーにも迷惑なんだわ」

「クロ……?」

ある日、ミオを呼び出して言ったそれ。
ミオがリエーフを目当てに部活の見学に来るのが気に入らなかった。ただ、それだけ。
後輩相手に大人げないのは分かっていても、気づいたら俺はミオに語気強く言っていた。

「クロ……そっか、ごめん」

ミオは弱々しく返事をして、その日以来部活を見に来ることはなくなった。




最近、ミオさんが部活の見学に来なくなった。
だから心配でミオさんの教室を訪ねたけど、避けるように俺から逃げていく。
なんでだ? 俺、何かしたっけ?

考えても心当たりなんかなくて、俺は黒尾さんと研磨さんに訊きに行っていた。

「黒尾さん、最近ミオさんがよそよそしいんですけど、なんでか知ってます?」

じっ、と黒尾さんと研磨さんを見る。

「……確かに、心配だけど……」

研磨さんが何かを言いかけてやめる。隣にいた黒尾さんは、ひとつ息を吐くと頭をがしがしと掻きながら口を開いた。

「あれだ。部活の見学にくんの、迷惑だって言っちまった。だけどリエーフ、お前が悪い。だからお前がミオを慰めに行け」

「俺っすか?」

よくわからない。でも俺が何かしたのなら、ミオさんに謝らなくては、慰めなくては。

「俺、今からミオさんに謝ってきます」

聞くや否や、俺はミオさんを探しに走り出していた。

ねえ、ミオさん。避けないでください。



――――――――
千明さまリクエストです。
リエーフくんで「認めてください」続きです。
期待に添えたかわかりませんが、精一杯書かせていただきました。
リクエストありがとうございました!



160619