からかいの的

(「プリンス」続き)


からかいの的



「よう、プリンス!」

「……」

最近、クラスメイトが俺をからかう。
プリンスというのは、転校生でトルコ人のハーフの霜月が呼んできたことから来ている。

「おい、プリンスー!」

ずっと無視してきたけど、今日という今日は限界だった。
言い返そうと口を開いたとき、思わぬ人物が俺をかばう。

「アカアシはプリンスじゃないデス」

からかいの原因を作った張本人、霜月だった。

「だって霜月がプリンスって呼んでたんじゃん」

「ソウデス。アカアシはかっこいいからプリンスと呼びました」

待て。
今の一言で、クラスメイトの男子は俺に白い目を向け、あろうことか肘でつついたり背中を叩いたりともみくちゃにされる。

「ちょ、やめ……」

「アカアシ? 人気者デス」

いまだ状況を理解してない霜月にはため息しかでない。
文化の差って怖いな、思わされた。



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千明さまリクエストです。
赤葦くんで「プリンス」続きです。
期待に添えたかわかりませんが、精一杯書かせていただきました。
リクエストありがとうございました!



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