調子が狂う(「
カッコイイ」続き)
調子が狂う
霜月に頼んで、木兎さんに「カッコイイ」と言ってもらった。
結果的に、木兎さんのやる気は上がり、部活は順調だ。
だけど。
「ボクト! カッコイイデス!」
「だろだろー!」
ほらまただ。
木兎さんは霜月の肩に腕を回して喜びを露にいた。
霜月はハーフだからか、その触れあいにはなにも疑問を持っていないようだ。
近すぎ養いだろうか。
なぜだか俺はそれが気になってしまい、調子が狂いっぱなしだった。
「アカアシ? 元気ないデスね」
そんなある日、霜月はいつものように俺に話しかけてきた。
元気ない、なんて、そんなの俺自身が一番わかってる。
霜月は俺をじっと見ていたが、何を思ったのか顔をしかめた。
「どうかした?」
「……sorry」
なぜ謝ったのだろうか。
「霜月?」
「ハグもキスも、ダメデス。アカアシに言われました」
ようやく霜月は日本の習慣に馴染みつつあるのか。
だけど今日は、それを壊してしまいたかった。
木兎さんばかりに霜月を独り占めされたくない。
「ねえ、霜月」
「ハイ」
「キス、していいよ」
言えば霜月はパアッと顔を明るくし、俺の頬にそのやわらかい唇を押し当てた。
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千明さまリクエストです。
赤葦くんで「
カッコイイ」続きです。
期待に添えたかわかりませんが、精一杯書かせていただきました。
リクエストありがとうございました!
170401