見守る

(「理由」続き)


見守る



及川に恋人ができた。いつも女子にはへらへらしていた及川だが、霜月さんという恋人が出来て以来、ファンクラブの女子にさえ手も振らなければ笑顔すら向けなくなった。

「岩泉、最近及川おかしくねえ?」

見かねた松川が俺に問う。

「あー。あれだ、及川、霜月さんと付き合い始めたからじゃねえ?」

そんな話をしていた時、体育館に霜月さんが入ってくる。
及川は霜月さんに気づくと顔を綻ばせ、霜月さんの元に歩く。

「ミオちゃん、もうすぐ部活終わるからさ」

「うん、じゃあここで待たせてもらおうかな」

何だかんだで二人の間には入り込めない雰囲気が流れている。

「マジかよ、及川って意外と一途なんだな」

松川と俺が話していれば、花巻が話しに加わる。

「だよな。だけど……」

俺たちは顔を見合わせた。
だけど、何だかんだ、見守りたいと思ってしまった。それはきっと松川も花巻も同じだったらしく、ただただ、俺たちは及川と霜月さんを見つめるのだった。


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千明さまリクエストです。
及川くんで「理由」続きです。
期待に添えたかわかりませんが、精一杯書かせていただきました。
リクエストありがとうございました!


160530