のろけ話

(「ぎくしゃく」続き)


のろけ話



金田一と霜月が付き合い始めたと聞いたとき、俺は"ようやくかよ"と思った。それだけあの二人は端から見たら好きあっていたということだ。
金田一は見た目通りかたい人間だから、霜月との距離に悩んでいた時期もあった。結果的にそれが告白をするきっかけになったらしいけど。

「でよ、て、国見、聞いてる?」

「聞いてるって。のろけ話も大概にしてよ」

「の、のろけじゃねえし! 今度霜月の誕生日で――」

「あーはいはい。俺のアドバイスでプレゼントを買っても霜月は喜ばないでしょ」

ここ数週間、金田一は霜月の誕生日プレゼントのことばかり話す。いい加減のろけ話は飽き飽きしている。そもそも俺がアドバイスしたところで金田一は納得するはずもない。

「あー、マジどうしよう」

「せいぜい悩みなよ」

冷たくしてる訳じゃない。これが俺の性格なのだ。それは金田一もわかっているから、俺を怒ったりしないのだ。

最近思う。金田一は男の俺から見ても真面目でいいやつだ。だからきっと、霜月は今すごく幸せなんだろうな、と。

だからといって、毎日のろけ話を聞くのは勘弁してほしいものだ。




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ゆふさまリクエストです。
金田一くんで「ぎくしゃく」続きです。
期待に添えたかわかりませんが、精一杯書かせていただきました。
リクエストありがとうございました!



170425