相談する

(「解決策」続き)



相談する



勇太郎くんは私に何か嘘をついている。それが何なのかは詳しくはわからないけれど、それでも嘘をついているのは明らかなのだ。勇太郎くんは嘘が下手だ。まあ、そんなところも好きなのだけれど。

「あ、岩泉さん」

「おー、霜月」

今日は久々に委員会があった。私はじゃんけんで負けて緑化委員になった。そして今私が挨拶した岩泉さんも同じような理由で緑化委員になった人で、勇太郎くんの部活の先輩だった。
岩泉さんは真面目で男らしい人で頼りがいがある。

「あの、相談に乗ってもらえますか」

「いいけど」

「私の彼氏のことなんです」

彼氏のこと。とは言ったものの、彼氏が勇太郎くんだということは伏せることにした。岩泉さんを信用していないわけではない、勇太郎くんの立場を考えてのことだ。

「……て訳なんです。怪しくないですか?」

私はかいつまんで勇太郎くんの行動を説明した。アクセサリーショップにいたこと、そこで同級生と一緒だったこと、メンズアクセサリーを見ていたらしいこと。
話し終え、岩泉さんを見れば、満面の笑みを浮かべていた。そしてその手が私の頭に乗る。

「考えすぎだろ」

「え?」

「それは霜月がそいつのこと好きだから心配になるだけで……きっとそいつも霜月のことが好きだと思う」

はっきりと断言された。
確かに私は勇太郎くんが好きだ。つまりこれは、私がただ単に嫉妬しているだけだったのだと岩泉さんは言いたいようだ。

「うん、うん、そうだ」

思い直す。
あの勇太郎くんが浮気なんかするはずはないし、アクセサリーショップに居たのだって何か理由があるはずだ。今度ちゃんと訊いてみよう。

「岩泉さん、ありがとうございます」

「おう、うまくやれよ!」

もやもやは一気に晴れて、私は委員会が終わったら勇太郎くんに会いに行こうと決めたのだった。



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ゆふさまリクエストです。
金田一くんで「解決策」続きです。
期待に添えたかわかりませんが、精一杯書かせていただきました。
リクエストありがとうございました!



170714