冗談交じり

(「転校生と」続き)


冗談混じり




高校三年にもなると、みんな部活を引退して、早々に家に帰って勉強をする。
正直退屈な毎日だ。

「はー。つまんない……」

私はふらっと体育館を覗き見た。
そこにいた旭くんに、私の心臓が跳ねた。
いつもはおどおどと頼りない彼だけど、バレーをしている様子は力強く頼もしかった。

その日以来、私はそっと体育館へ足を運ぶようになっていた。






「旭くん頑張れー!」

そんな風に、今日も今日でバレー部の練習を見ていたときだった。

「あのっ! もしかして旭さんの彼女さんですか!?」

行きなり現れたオレンジの髪の子が、私のそばに駆け寄って言った。

「なっ、日向!?」

私と日向くんと呼ばれた子に、旭くんが慌てて近づく。
顔は真っ赤に染まっていた。

「彼女じゃないよ。だって私が彼女だなんて、迷惑でしょ?」

努めて明るく、冗談混じりに言えば、旭くんの顔がさらに真っ赤に染まるのがわかった。



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千明さまリクエストです。
旭くんで「転校生と」続きです。
期待に添えたかわかりませんが、精一杯書かせていただきました。
リクエストありがとうございました!



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