うまくいかない

(「お兄ちゃんの友達」続き)


うまくいかない



蛍くんとのデート、私は失敗ばかりだった。
お茶をすれば服にかけるし、食事をしてもサンドイッチを服におとした。

なにより、蛍くんの前では普段通りに笑えなかった。

「ミオ、つまんなかった?」

「ちがっ、私、緊張しちゃって」

帰り道、不意に言われて顔の前で手をふって否定した。
つまらないわけない。嬉しすぎるくらいだ。

そんな私を見て、蛍くんはボソボソと言う。

「ミオは気が利くし、どじだけどそこもかわいい」

「蛍くん?」

「あーもう、二度はないから。僕はミオが好きだし、楽しかった、から」

最後は尻すぼみでよく聞こえなかったけど、つまりは私を誉めてくれたのはわかる。
あの蛍くんが。

嬉しくなって、繋いだ手に力を込めた。



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優希さまリクエストです。
月島くんで「お兄ちゃんの友達」続きです。
期待に添えたかわかりませんが、精一杯書かせていただきました。
リクエストありがとうございました!



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