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拒む間もない。舌を差し込まれて、気持ち悪い動きでねちょねちょと口の中を舐められる。


「っ゛、お前さぁ!いうこと聞かないと殺すって言ったよね?」

「ぁ、…っ、だって、こんなの、」

「は?アイツが死んでもいいってこと?」

「…っ、そ、…、ぃ、…いま、のは、許し、許してください、違うんです、びっくり、して、だから、」


反射的に噛んでしまった。
痛そうに顔を歪ませた男が指示を出して、それが何を意味するかわかっているから慌てて謝罪を繰り返す。


「次はねえからな」

「…は、い…」


地面におさえつけられたまま、もう一度キスされて、更に唾液を口の中に流し込まれた。気持ち悪い。臭い。まずい。嘔吐感。嫌悪感。全部が混じって鳥肌が立つ。

それでも従わなければ板本君が死ぬかもしれなくて。
どれだけ必死に考えても、俺にはこの状況をどうにかできるほどの方法も思いつかない。

反射的に吐き出そうとしてもナメクジみたいに舌が這いまわってきて無理矢理飲まされる。


「ふ、んん…っ、」


鳥肌が立つほど気持ちの悪い唾液の感触を吐き気を必死に抑えながら、数度にわけて飲み込む素振りを見せれば、また唇を擦り合わせられキスされる。指で剥き出しの乳首を触られ、ぐりぐりとされれば震えた。

「めっちゃ色っぽい乳首。真冬クンここも最高じゃん」薄笑い気味に誰かに揉まれ、舐められる。舌をなでてくるざらざらとした感触に堪えながらその動きに従って、身体を好き放題にされる不快感に耐えていると

キスされたまま、上に跨っている男の重みが少し軽くなった、と思った瞬間、


「ン゛ンーーッ!!」


舌を絡められしゃぶられながら、ズボンと下着が脱がされたことに気づく。
必死でもがくもキスされたままで、しかも手を地面に押さえつけられているから碌な反撃にならない。


「ちんこえっろ。綺麗な顔してるのに、こんな良いの持ってるんだ。ちゃんと男の子なんだね、君」

「…っ、」


聞こえてくる笑い声に、そこが見られているのを感じた。
茶髪ピアスの男に何度も何度も唾液が口から零れてもキスし続けてきて、薄くなる酸素にも嫌悪感しかないこの行為にも涙を零す。


「いい形してんじゃん。いままでソッチやったことなかったけど、掘られんのも案外イイかも」

「俺真冬クンとちゅーしてっから、そっち任せたわ」

「おー」

「ッ、ンン゛、?!ふ、」


足を開かされたまま、萎え切った性器をゆるゆると掌で触られる。
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