8

手を伸ばした先には誰もいなくて、代わりに蒼がつけた鎖だけが小さく音を鳴らす。


「――――あは。天国、行ってきなよ」

「…ひ、ぁッ!」


そんな嘲笑う様な声が聞こえた瞬間、ぬるりと熱い粘膜が性器にまとわりつくのを感じて、喉の奥から悲鳴が上がる。


「ぁ…っ!ぁ゛あああ…ッ!やめ…っ!だめ…っ、ぁああああ…ッ!!」


性器を思い切り喉奥まで咥えられて、勢いよくしゃぶられる。
下腹部に勢いよく熱が集まって、それと比例してじゅぶじゅぶと鳴る水音が大きくなっていく。

死ぬ。

気持ち良すぎて本気で死ぬかと思うほどの快感が身体を襲う。
ぬるぬるしていてあったくて、ぎゅうと締め付けられるその未知の感覚が怖くて、想像以上に気持ちよくて。

身体のモノを全部を絞りとられる。
そう錯覚するほど呼吸をする間もなく、視界が真っ白になった。

びゅるるる…ッ


「…ッひ、ァぁあああ゛あ゛…!!!」

「…んっ、」


我慢しきれなかった大量の精液が、次から次にびゅるびゅると吐き出される。
意思とは反対に容赦なく放たれていく体液。
ごくんごくんと飲み込む音がして、最後に亀頭をちゅうと吸われた。


「ふぁ…っ」


イッたばかりのソコは敏感で、その刺激に身体が震えた。
最後の一滴まで飲み干しただろうその男は満足げににこりと笑って、力の出ない俺の上にまたがってくる。


「ほら、気持ちよかったでしょ?」


我慢してた分も一気に出て、そのせいで荒くなった息を整えている間に、その口端から零れる”それ”が見えた。
飲まれたということに気づいて、愕然とする。
prev next


[back]栞を挟む