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後孔内を探るように指で拡げられ、ぐちゅりとバイブが抜かれた。
それを抜かせまいとナカが収縮して、そのバイブのでっぱりが引っかかったせいで、たまらずに「んぁ…っ」と声が漏れる。

その後、何か大量の冷たい液が拡げられたソコに入ってきた。


その瞬間


(ぇ…なに、これ…)


「な、やだ…っ、怖…ッ」


また、何か異様なものが、身体の奥からこみ上げてくる。
さっきより大きい波。
全身が壊れる。性器が、壊れる。


「…っ、ア゛あぁあああ――ッ、やだあああ…――ッ、ぁああ…ッ!あひ…っひ…っ」


快感を超えるほどの痒みに、身体が跳ねる。
その刺激だけで、イッたのがわかる。
イきすぎて、きっともう精液も出てないだろう。
唾液が口から洩れる。
思考がうまく働かない。

かゆい。かゆい。

息を吸おうとしても、うまく呼吸が出来ない。

さっきの比じゃないくらい、身体全体が性感体になったような感覚に襲われる。
何かがおかしい。

触ってすらいないのに、そんなところでこんなに感じるなんておかしいと思うほど、俺は声を抑えることもできず腰を振って喘ぎ続けた。


「やあ…ッ!やあああ…ッ、ぁ゛あ…っ!」

「…エロすぎ」


グチュッ。
必死に身体を揺らすと小さく笑う声が聞こえて、亀頭を血が出そうなほど強く指の腹で擦られた。


「ぁ゛ッ」


痛い。痛いのに、なんだこれ。
腰がその快感に驚くぐらい甘く痺れる。


「は…っ、ぁ…ッ…きもちい…っ」


気持ちいい。気持ちいい。気持ちいい。
脳が痺れて、そんな言葉だけが脳内を占める。
は…っ、は…っと熱い息が漏れた。


「へぇ、結構強くしたつもりだったんだけど。…痛いの好きなんだ?」


反射的に呟いてから、耳に届いた嘲るような声音にハッとして、ぶんぶんと首を横に振った。

違う。違う。

そんなこと思ってない。

俺は気持ちいいなんて思ってない。

でも、実際にビクンビクンと大きく震える性器を見られれば一目瞭然で。


(………思いたく、ないのに……)


……気持ち、良かった。


それでもずっとこのままだなんて、身体が持たないと、かろうじで残った理性で否定するように首を振る。


「ちがッ、ちあう…っ、蒼…、やだ…っ、もうやめ…ッ」


このままだと、なにかがおかしくなるような気がする。
身体が壊れる。性器が、俺が壊れる。狂い死ぬ。

やめてくれ。
そう言おうとして、見えない真っ暗な視界で必死に近くにいるだろう蒼の服を探り当てる。

幸いにも、蒼が着るものはいつも浴衣だからか、その布の感触で場所はすぐにわかった。

お願いだからやめてと縋るように服をぎゅっと掴めば、クスリと笑いを零したような雰囲気が伝わってくる。
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