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出口を見つけて、せきとめられていた爆発的な白濁液がびゅるるると解放されていく。俺の着ているシャツにも、下にいる蒼の制服にも全部びちゃびちゃにかかる。
全身が緊張して、しばらく全部精液が出終わってからもびく、びく、と身体が痙攣していた。


「ぁう…ッ、ぅ、ゔ、ゔ…っ、今、さわら、な゛…っ、ぁ、あっ、」

「今日はしばらく収まらないだろうから、いっぱい出していいよ」

「…っ、ぇ、ぁ゛っ、ぁぅゔゔゔ…っ、!!」


イッたばかりで小さく震える敏感な性器に、冷たい指が触れて亀頭の先端をぬるぬる擦る。輪っかにした指二本でぐーっと出口に絞り出すようにされれば、下腹部の奥が痺れた。

ガクガク震えながら、ぴゅくっと再び大量に白い粘稠液が零れる。
と、それと同時に亀頭をグチャグチャ手の平で激しく擦られて凄まじい快感に頭が真っ白になった。

それが何回続いたかわからない。
出しては出しては一瞬で勃起し直して、身体の水分という水分を全部出しきるほど射精しては漏らしたような気がする。


「…っ、ぁ、ぁ゛、…っ、」


その、何十回目か。
微かに意識のあった、最後の記憶。

呼吸もままならない状態でガクガク腰を浮かせて射精した後、離れていく指先。指から糸を引く精液がとんでもなくエロい。

それを躊躇うことなく蒼がぺろりと舐めて、彼は綺麗な顔で妖艶に微笑む。


”まーくん。


今回は薬で忘れさせてあげるけど、これが、ホントにホントの最後の警告。

ずっと一緒にいたいって言ってくれたこと、ちゃんと覚えてるから。

もしもまーくんが、その約束破ったら…………俺、悲しくなって、辛くなって、何しちゃうかわからないよ”


そんな声を

薄れゆく意識の中で聞いたような気がした。

―――――

忘れてしまうのなら。

どうして次に同じことを起こさないなんて、言えるだろう。

真冬の鞄の中には蒼の入れた盗聴器がいくつか入っているということを、カップの中に通常使用料の何倍もの媚薬が入っていたことを真冬は知らない。
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