11




「んん゙…ッ、ぅ、ゔ、…っ、ぐ…っ、」


蜜でドロドロに汚れている性器を巧みな手つきでグチャグチャ扱かれながら、さっき優しく噛まれた乳首の突起に舌が這い、舌の上で勃起した乳首をこりゅこりゅ転がされたり吸われたりして、じんわり広がる快感にむずむずする。

びちゃびちゃな性器を直接ぬぢゅぬぢゅ扱かれるのだけでも股間が、腰が指の動きに応じてびくついて痙攣してるのに、両方から与えられる刺激に声を上げて背を反らした。


「ぁ゙ぅっ、」


舌の上で嬲られていた乳首を、今度は強く噛まれる。
痛みと同時に下腹部を直撃するゾクゾク感。

…痛い。ちぎれる。
そう思った瞬間、身体が震えて、性器から熱が放たれた。
安定しない息遣い。甘いだるさに襲われて、身体全体がびくびくと細かく痙攣する。

肩で息をしながら、彼の身体に倒れこんだ。


「ああ、やっぱり。痛いほうが感じるみたいだな」


……喉の奥で笑う様なそんな声が聞こえて。
今俺が放ったばかりの精液がついた蒼の指を、唇に押し付けられる。
ぷにぷにと押されて、何?と問うように見上げれば、彼は整った顔で微笑んだ。


「舐めて」


迷いもなく、こくんと頷く。
まるでいつも行ってる日常のように、自分でも驚くくらい恥ずかしげもなく、口を開いた。
舌を出して、そこを舐める。美しい蒼の指を、俺の精液で汚したままにしちゃだめだ。


「ん、ぅ…っ」


ぺろ、ってして、口に広がる味に眉を寄せる。
流石に自分の精液だから、おいしくない。まずい。
それでも、自分は蒼のその指を綺麗にしようと舐めていた。
くちゅ、と卑猥な水音を鳴らしながら舌を這わせる。


「まーくん、もういいよ」


くしゃりと髪を撫でられれば、それだけで嬉しくて。
何故かいつもより、すぐに大きく硬くなって反応している自分の性器に首を傾げた。
そして、相変わらずうまく脳は働いていないくせに、自分の口は言葉を紡ぐ。


「俺がやるから…蒼は座って、て?」

「…うん。頑張って」



そんな笑いを含んだ声とともに、額に微かな吐息とやわらかい感触が触れる。
その綺麗な微笑みを視界にうつして、こめかみが、脳が、視界が、熱を上げているように鈍く痛む。


………今日起きてから、ずっと続くこの現象はなんなんだろう。
prev next


[back][TOP]栞を挟む