忘れられない味が、また増えちゃったね
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(※積極的な彼女ちゃん。浮気系の話が苦手な方は、ブラウザバックで!)
浴衣の少女が一人、二人と少しずつ増えながら目的地に歩いて行く様は、蟻の行列を思わせた。
「今日は、お祭りかぁ……」
どうやら今日は、村の納涼祭らしい。
ドン、ドン……と太鼓の低い音が遠くの方から響いて、それに混じって小さく祭り囃子も聞こえてきた。
懐かしいなあ。
そういえば昔はよく行ったっけ。
家の窓からそんな光景を見つめていたが、七子は興味がないと言わんばかりにベッドの上に座る愛しい彼の太ももへ頭を擦り寄せた。
「ねえ、もう一回シよ?」
七子が甘えた声でそう言うと、彼は優しく彼女の髪を撫でて言った。
「まだ、夜じゃないだろ?」
彼が指さした先にある窓の外を見ると、徐々に日が傾き始めているだけで、未だ眩しい夕陽が大地を照らし出しており、確かに夜の帳はまだ下りていなかった。
「それに、さっきも風呂入ってる時に……」
淳の言葉を聞いた七子は、頬を少し膨らませる。
─もう……! 分かってないなぁ……。
そして少し拗ねたように唇を突き出し、上目遣いで言うのだ。
「今さらそんなの関係ないよ、淳」
朝ここに淳が来てからすぐに、あんなに激しくしてくれたのに……と言いそうになった言葉を呑み込んで、彼女は続けた。
「だって……淳がほしいんだもん」
彼女は彼を困らせるようなことを言いながらも、嬉しそうな表情を浮かべていた。
彼が口を開く前に七子は、胡座をかいている彼の足の上に跨ると、首元にゆっくりと腕を絡めて、そのまま目を閉じてキスを落とす。
何度も何度も角度を変えて重ねられる口づけは次第に深くなっていき、互いの舌を絡ませ合うような激しいものに変わっていった。
彼は呆れた様子だったが、それでもこうやって彼女を抱きしめ口づけをしてくれた。
しかし、すぐにまた寂しげな顔になる。
「ねえ、彼女さんは?」
「今日は、用事があって友達の家に行くって伝えてある」
彼はそう言って、小さくため息をつく。
この歪な関係になってから早いもので数ヶ月経つが、彼と彼女の関係は未だに続いていた。
これは身体だけの関係で、心まで繋がってしまうことは許されない。
しかし彼は七子に対する自分の気持ちに気付かない振りをすることに精一杯で、少しでも気を抜いてしまえば七子を本気で好きになってしまいそうだった。
きっとこのままではいけないことは分かっている。
しかし今は、今だけは七子とこうしていたいと思う自分がいる。
自分は、こんなにも誰かを愛しいと思えるなんて考えたことがなかった。
「許嫁だからって四六時中、一緒に居るわけじゃないしな」
「ふぅーん……そうだね」
彼が口走る許嫁という言葉は、痛みを伴って七子の胸に染み渡った。
自分でそう言うのと彼の口から言われるのでは、意味合いが全然違った。
しかし彼は自分と一緒に居たいからこそ、嘘をついてまでも時間を作ってくれている。
嬉しいはずなのに苦しくて、本当は彼の一番になれないことくらい、きちんと理解しているはずだった。
「まあ、でも……七子の方が可愛いからさ」
この言葉を聞くたびに胸の奥が締め付けられるのだが、それと同時に言いようもない安堵感に包まれるのを七子は感じていた。
彼にとって自分は特別な存在なのだという実感が湧いてくるような気がした。
それは自分が彼に愛されているということであり、淳の許嫁に対しての優越感でもあった。
実際、淳とその許嫁はまだ致したことがないと言っていた。
七子は、彼から愛されていると思うにはそれで充分だった。
「じゃあ、今日はあたしのこと忘れられなくしてあげる」
「お、おい!こらっ……!」
彼女が強引に押し倒したせいか、淳はベッドの上で仰向けになっていた。
その上に馬乗りになった状態で、彼女は再び彼と唇を重ねる。
今度は自然と舌を絡ませていた。
彼の歯列を優しくなぞって舌の動きを追っているうちに、頭がぼんやりとして何がなんだか分からなくなってくる。
そこには、ただ気持ち良いという感覚だけが残っていた。
彼の頭を抱え込むようにしてキスをしていると、ふいに触れられた感覚があり、身体がびくりと跳ね上がる。
「んっ……!」
驚きのあまり目を開けてしまったが、視界に飛び込んできた光景を見て納得した。
淳の手が自分のスカートの中に入り込んでいる。
そしてその手は徐々に移動していき、七子の太腿をさすりながら激しいキスを続けている。
彼女は驚いて唇を離そうとしたが、いつの間にか淳のもう片方の腕によって後頭部を押さえ込まれていて動けなかった。
抵抗しようとするが、淳の力には敵わない。
そして淳は片手を七子のお尻に這わせ、いやらしい手つきでスルスルと撫で回している。
そのもどかしいリズムに七子は腰をくねくねさせながらゆっくり動とかした。
「ん……ふぁ……」
七子の次第に熱くなる吐息に気付いたようで、淳はわざと大きなリップ音を立てて唇を離した。
「七子……今日、エロすぎる……」
「だって今は、私のことだけ考えてほしいから」
そう言うと七子は、淳の首筋に口づけた。
感情の昂りでさっきよりも少し強めに吸い付くと、チクッとした痛みに淳が小さく震える。
「いっ……」
そしてそのまま彼の耳元まで舌を這わせると背筋がゾクゾクとしているようで、また身体がびくりと跳ねた。
首筋にかかる七子の熱い吐息を感じて、淳は自分の理性が崩れそうになるのを感じた。
自分の中にあった小さな嗜虐心のようなものが刺激される。
こんなに七子が積極的なら、俺がこの可愛い人をいじめたい。
そんな欲情に突き動かされて、淳は彼女の白いブラウスの中に手を滑り込ませると、背中に直接触れた。
すると彼女が驚いたように顔を上げる。
しかしそれに構わず彼女の肌に触れ続けると、くすぐったいのか身をよじらせた。
「あんっ……淳、だめ……」
すると七子の甘い声が漏れてくる。
背中や脇腹への愛撫から淳は、七子の胸元に手を伸ばすと、そのまま下へとなぞるようにして動かしていった。
指先が彼女のブラジャーに触れると、少し力を入れてそれを押し上げる。
そうして、ふるんとした感触とともに現れた陶器のように滑らかな双丘の先端を人差し指の指先で転がすと、彼女は一際大きな声で鳴いた。
「あんッ……んぅ……やんっ!」
淳は七子の反応を見ながら、その柔らかな膨らみを弄ぶように手のひら全体で揉みしだいていく。
やがて左右の先端が次第に硬く尖ってくると、今度は唾液を潤滑剤にして上下に細かく扱きはじめた。
「七子って、ここ弱いよな」
「あぅ!ぃやんっ!……淳っ!」
時おり、スカートの中へ侵入させると太腿の内側をさすったり、薄い下着の上から七子の割れ目や後ろの秘穴に指を滑らせたりしていた。
その度にビクビクと反応する彼女を見ているだけで興奮してきて、淳は下着の中でヒクついているであろうその中心に触れたくてたまらなくなった。
しかしまだそれは早いと思い直し、再び唇を重ねようとすることで気持ちを抑え込む。
馬乗りになっている七子の腰を持ってベッドの上に座らせると、逆に押し倒すようにして覆い被さり、七子の首筋に口づけを落としていく。
「さっきのお返しだ」
そう言って淳が笑うと、七子の顔が真っ赤に染まっていった。
「んぅ……ふぁ、んっ……」
それからしばらく口内を犯し続けた後でようやく解放した頃には、七子は完全に蕩けた表情になっていた。
それを見て満足げにしていると、彼女から不満そうな視線を投げかけられる。
どうやらもっと先に進みたかったらしい。
淳としてはもう少し焦らすつもりだったのだが、これ以上我慢するのは無理だった。
そのまま服を脱がせようとすると、彼女が恥ずかしそうに身を捩って抵抗してくる。
「じゃあ、脱いで見せろよ七子」
「う、ん……」
そう言うと、七子は困ったような顔をした後でゆっくりと起き上がり、上着を一枚ずつ脱ぎ始めた。
七子は淳と会う時には必ず、彼が好きだと言ってくれた服を着ている。
なぜなら、その服を彼が脱がすという行為は一種の征服欲を満たすものらしく、逆に普段なら淳に脱がされているはずの七子が自分で服を脱ごうとする仕草は彼の加虐心をくすぐることになるようで、案の定、淳はすでに興奮を抑えきれなくなっていた。
その様子を眺めているうちに自分も服を脱ぎ上半身裸になると、もう一度彼女に圧し掛かる。
そして両手を掴むと、頭の上で押さえつけた。
「七子……」
そして彼は下着姿の七子に征服感にも似た倒錯した思いに酔いながら、彼女の背中に手を回してブラのホックを外した。
すると露わになった七子の張りのある丸みとその中心に咲く薄桃色の蕾があった。
そして呼吸に合わせて上下する、艶っぽい白い肌が淳の目には眩しかった。
七子はそんな彼の視線を感じて恥ずかしそうに身をよじった。
「やだ……あんまり、見ないで」
しかし淳はその動きすらも許さないというように、その大きな手で彼女の胸を掴んだ。
それはまるで餅のように柔らかく弾力があり、それでいて手に吸い付くような瑞々しい手触りだった。
七子は自分の胸に食い込む指の力強さに驚きながらも、それが彼なのだと思うだけで心拍数が上がっていった。
彼女は思わず自分の口から漏れる吐息を抑えようと唇を噛んだ。
だが、それを見た淳はふっと笑うと、空いている方の乳首を摘まむようにして弄び始めた。
「……ぁんッ!」
「七子、そうやって声出していいんだぞ」
突然与えられた刺激で固く尖ってしまったそれを親指と人差し指の間で転がす様に愛撫され、七子は次第に声を抑えることができなくなっていった。
最初はくすぐったがっていただけだった彼女だったが、次第に腰の奥から下腹部にかけてじんわりとした熱が生まれてくる感覚に襲われていった。
(きもち、いい……)
七子は初めて感じる快感に戸惑いを覚えていた。
今まで自分で慰めたことはあったが、こんな風に身体中が敏感になったことなどなかった。
そんな七子を他所に淳の手の動きは徐々に激しさを増していき、ついには乳房全体を揉まれる度に甘い痺れを感じるようになっていった。
やがて淳はゆっくりと顔を近づけると、舌先でチロチロと舐め始める。
ぬるりと温かいものが這う感覚に七子は身を震わせる。
淳はそのまま口の中に含むと軽く歯を立て、さらに強く吸ってみたりした。
そうやってしばらく愛撫を続け、今度はもう片方の乳房に手を伸ばして同じように口に含みながら、時折甘噛みしたりを繰り返している。
「淳……も、だめ……」
七子の声を聞いて顔を上げると、そこにはすっかり蕩け切った表情をした彼女がいた。
その姿はとても扇情的で、見ているだけでも下半身の血流が増していくようだった。
そのままじっと見つめていると、それに気づいたのか彼女は慌てて目を逸らしてしまった。
「もう、この下着要らないだろ?」
そう言ってショーツをするりと脱がせると、そこにはすでに愛液で染みがてきており、つうっと糸を引いていた。
淳はそれを掬い取るようにしながら指先ですくうと、割れ目にそってなぞっていく。
すると七子はビクビクッと震えたあと、切なげな声で喘いだ。
「あぁッ……んっ!」
どうやら今までの愛撫で敏感になったソコが軽い絶頂を迎えてしまったようだ。
そんな彼女の反応を見て気をよくした淳は七子のナカへと指を進めていく。
相変わらず七子の膣内は狭く、とても男のモノを受け入れることができるとは思えなかった。
しかし彼は構わず指を挿入していく。
まずは一本だけ入れるつもりだったのだが、予想以上にキツイ締め付けに、ほぐそうと思い二本入れてしまう。
それでもまだ余裕があるようで、中でバラバラに動かしても大丈夫そうだと判断した淳は指を動かし始めた。
初めはゆっくりだった動きは次第に速くなっていき、最終的には激しくピストン運動を繰り返すようになっていた。
グチュッグチュッという卑猥な水音が部屋に響き渡る。
そして秘部からは蜜液が流れ出し、お尻の方まで濡らすほどになっていて、シーツに染み込んでいく。
その音に耳からも犯されているような気分になりながらも、七子は必死に耐え続けた。
しかしその努力虚しく、再び限界が訪れようとしていた。
それを感じ取った淳は、ナカを責めながら膨れ上がったクリトリスを親指で擦り上げ始めた。
「ぃやんッ! だ、めッ……!」
その様子を見て満足げに微笑むと、淳は内壁を掻き出すようにして指を引き抜いたその瞬間、七子はビクビクと震えながら一際高い声を上げて達してしまう。
それと同時に潮を吹き出したため、シーツに大きな染みができてしまっていた。
肩で息をしている七子の濡れそぼった秘部は、ヒクヒクくと蠢いてさらなる快感を求めているようだった。
「……ねえ、淳……早く、挿れて……?」
潤んだ瞳で吐息混じりの悩まし気なその言葉を聞いて、淳の顔つきが変わった。
口元にはうっすら笑みを浮かべているものの、瞳の奥はまるで獲物を狙う獣のように鋭く光っている。
その表情を見た七子は背筋にぞくりとした震えを走らせると、流れに身を任せるように目を閉じた。
「なあ、七子こっち見ろよ……」
淳は閉じさせまいと耳元で低い声で囁くと、額にキスを落としてズボンを脱ぎ始めた。
その股間には大きなテントを張って先走りで濡れており、彼が興奮していることがわかる。
そして下着を脱いで現れた淳の逞しい肉棒は極限まで強く立ち上がり、先端は赤く染まって膨れ上がっていて、彼の下腹部へ付きそうなほど反り返っている。
「淳の、おっきいの……早くほしい……」
もう我慢できないというように瞳を潤ませながら懇願する七子を見て、淳も限界だったのかすぐに彼女の膣内へと一気に挿入した。
「……あぁッ!!」
待ち望んだ刺激が一気に与えられ、七子は背中を大きく仰け反らせ叫ぶような喘ぎ声で、そのまま絶頂を迎えたようだが、淳はまだ達しておらず腰の動きを止めることはない。
七子の身体を知り尽くしている淳は的確にGスポットを擦り続け、彼女はあっと言う間に再び高みに押し上げられていく。
その時も七子の膣口の付近から、ピシャッと勢いよく潮が出てきていた。
「あんッ! 淳、激しぃ……!」
その奥に打ち付けられた衝撃に七子は再び果てそうになるが、何とか堪えながら淳の背中を抱いている。
だがすぐに律動を始められると、あっという間に追い込まれていった。
腰を掴まれて激しく揺さぶられながら、子宮口を何度も突かれて抉られる度に頭が真っ白になり、何も考えられなくなる。
七子は、ただひたすら快楽に身を任せるしかなかった。
「ぅぐ……あんッ! やんッ! ……あぅう……」
淳は、自分の下で喘ぐ彼女の姿を見下ろした。
快感に耐えるように眉根を寄せながらも口元には笑みを浮かべているその姿は妖艶そのものだった。
「七子ッ……!」
思わずキスをしたくなる衝動を抑えつつ、淳はその嬌声を上げる唇から目が離せなかった。
それと同時に激しくなるピストンが、まるで彼女の全てを求めているようだった。
それに応えるかのように締め付けてくる膣壁の動きを感じ取った淳は限界を迎えようとしていた。
「そんな……締め付け、んな……!」
ラストスパートをかけるべく更に深く打ち付ける。
七子もまた、もうすぐ訪れるであろう絶頂に向けて無意識のうちに足を絡めていた。
お互いに余裕などなく身体を貪り合う荒い息遣いと、パンッパンッと肌同士がぶつかり合う乾いた音を響かせながら、二人は同時に上り詰めていく。
「ぐっ、あぁ……七子、俺、イきそう」
「っじゅ、淳……! 私も、あんッ!! もぅ、イクッ……!」
七子の腰を掴み直した淳はラストスパートをかけるように激しく抽挿を繰り返す。
「ナカに出すぞ!」
「ぅん……!」
そして最奥を突かれた瞬間、七子は再び絶頂を迎えた。
「あぁッ! 淳ッ!」
「くッ……!」
その締め付けに促されるように、淳もまた彼女の中に欲望を放つ。
熱い飛沫が子宮口に叩きつけられる感覚に、再び身体を震わせた七子だった。
ドクッドクっと脈打つように放たれた精は、瞬く間に七子の胎内を満たしていく。
淳は最後の一滴までも注ぎ込もうと、ゆるく腰を振った後、ゆっくりと引き抜いていった。
栓を失ったそこからは大量の白濁が溢れ出す。
そんな光景を眺めながら淳は自分の性欲がまだまだ満たされていないことを感じており、目の前で横になっている七子を見ていると、フツフツとまた欲望が湧き上がるのを自覚した。
(今日は寝かせられないかもな)
そう思いながら、彼女の身体を再び貪り始めた。
そうしていると、狡い彼女が囁くんだ。
―忘れられない味が、また増えちゃったね―
fin.
[ この小説の冒頭の一文は、長文お題として永遠少年症候群様からお借りしました。] ▼▲▼
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