ジュンヒメ2019.11.16この幼馴染は、昔から何かと俺の手を引き、外へ連れ出そうとしてくる。数年ぶりに再会した今でさえ、言葉も、態度も、距離感も昔と何一つ変わっていない。 「ヒメ」 握りしめられた手に軽く力を込め、自分の方へ引き寄せる。たったそれだけで縮まる距離。大きな瞳がぱちくりと此方を見つめる。 「俺の事、今でも弟みたいに思ってません?」 だからと言って、それが嫌というわけでもなく。ヒメがそう望むのなら、俺はそれに付き合うだけ。それでも、一つ譲れない事はある。 「俺はヒメの事、好きですから」 この気持ちに嘘はつきたくない。anstPREV PAGETOPNEXT*